ジオン公国転生記
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第2話
あれ、ザビ家って3男1女だったよな! 次男にサスロがいた暗殺された設定で、だから4男1女か。
ああ、TV設定でミハルってのもあったな・・・って! 思い切り現実逃避するんじゃない。
大魔王様、絶対嫌がらせですよね、わざわざ5男なんて架空設定まで作って。
とにかく念の為、自分の身を守れる様に2つ願いを追加しておこう。
・特撮、アニメのキャラクターの能力が機械要らずで使える。
・それに耐えれる肉体、頭脳が欲しい。
俺はいつまでも路地裏に居ても仕方が無いと思い、表通りにでた。
そこでビルの電子掲示板の日付を見て、今がUC0076、2月である事に安心した。
その時、道端でボール遊びをしていた小さな女の子が、車道に転がったボールを追って飛び出した、トラックが来てる目の前に。
母親らしき悲鳴が聞こえた時、俺は自然に『加速装置』と呟き、素早く行動に出た。
女の子を救い上げ、ついでにボールも拾い一瞬で反対側の歩道に辿り着いた。
しばらくして追いついた母親に女の子とボールを預ける。
母親は繰り返しお礼を言ってきたが、周囲が騒がしくなりその騒ぎに警備隊がやってきて、俺の身分がばれ一段と騒がしくなった。
騒ぎで自由に動き回る事が出来なくなり、警備隊の車で総帥府まで送ってもらう事になった。
まさか、本当にこの目で、趣味の悪い総帥府の建物を見るとは思わなかった。
入り口でギレンが執務室で待っている、との伝言を貰い俺は緊張しながら執務室に向った。
キャラの能力でニュータイプでも働いたのか、知らない筈の執務室に迷わず辿り着いた。
さあ本物のギレンと対面だ。
ユーリ「ユーリです」
ギレン「入れ」
俺は中に入った・・・流石にこういう状況は考えていなかったな。
中にはギレン、キシリア、ドズル、ガルマ、もう1人男がいた。
ギレン「中に入ってドアを閉めたまえ、ユーリ君」
俺は緊張していて気付くのが遅れた、ギレンは今何と言った『ユーリ君』ばれてる。
ギレン「サスロの復活以来だよ。『ザビ家に5男』が出来るなんて。原作ブレイクだ」
ガルマ「心配しなくていい。ここにいる全員が、君と同じ転生者だから」
キシリア「もっとも我々は憑依転生で本物と言っていいだが、君はイレギュラー、自身がキャラになっている」
ギレン「まあ、立っていないで座りたまえ」
俺はサスロ?の隣に腰かけた。
ギレン「済まないが、まずペンダントを見せてくれ」
俺がペンダントを差し出すと、全員がペンダントを出した、全員青いペンダントだった。
ガルマ「これは転生者の確認と仲間の確認なんだ。ジオンが青、連邦が赤ってね」
ユーリ「6人という事は、今回の被害者全員?」
ギレン「それは違う。私は1年前に来ている。他の者も君とはズレている。大魔王は言わなかったかい『今回は』と、つまり以前にもこれからもあるという事だ」
ガルマ「それと覚えていて欲しいのは、我々はジオン系の兵器しか生産できない。以前、ストライクフリーダムを生産しようとして出来なかった」」
ギレン「もう1つ、ペンダントで出した機械類は1日しか保てないって事を」
俺は1番気になっている事を聞いてみた。
ユーリ「じゃあ、今のジオンのMSは?」
ガルマ「ザクⅠだよ。ザクⅡC型が最近配備され始めた」
ユーリ「何で原作と同じ事をやってるの。ギラドーガとか作らせて俺が責任者になるから」
ギレン「まあ、いいだろう。君には特に役割が無いからね。好きにやれば良い」
ユーリはその日5つ目の願いをこう決めた。
・特撮、アニメの機械図面は全て頭に入っている。
そして0時を過ぎた時
・図面を通常の100倍で正確に描く事が出来る。
・目にした機械は1部でも、全部の図面が描ける。
それからユーリは徹夜でギラドーガの図面とそれを作る機械の図面をネジの1つまで図面として書き上げた。
そして朝、ギレンが工員をいくらか集めてくれたので、まず工作機械を作ってもらう事にした。
ユーリは、ギレンが許可をくれた場所に空の工場をペンダントで建てた。
機械以外は、ペンダントでやっても保つらしい。
4つ目は材料でこれもペンダントで出しても無くならないそうだ。
工作機械の組み立て調整に1年かかったが、これでMSを作る事が出来るとみんな笑った。
半年試行錯誤してやっと1号機がロールアウトした。
これには、流石にギレン達も驚いた、出来ないと思っていたからだ。
しかも工場は10棟あり、今回調整不足の1機を除いて9機完成したことになる。
当然、武装もビームマシンガン、ビームトマホークであり原作通りの装備一式揃えている。
しかももうフル稼働させており、開戦までに70機は確保できる予定である。
ギレンが好きにせよと言ったので、俺はゼーズール、艦艇でレウルーラ、ムサカを作っていた。
最近自分の、研究所と工房を作り籠る事が多くなった。
俺はVF-1Sを作っていたのだ、ただし変形は外して純粋に戦闘機としてだが。
戦闘機として作ったおかげで3か月の短期で試作1号が出来、俺自らパイロットとして飛んだ。
ユーリはジオンではジオンの兵器しか作れないという定説を破壊したのだ。
ギレン「ユーリ。お前何故バルキリーを作れた。それと何故変形機構を外した」
ユーリ「図面さえ描けば何でも作れるよ。それとギレン兄はドップ、ガトルをどう思う」
ギレン「弱いな」
ユーリ「あれにも人が乗るんだよ。俺はそういうのを減らすのに、バルキリーを作ったの」
ギレン「ならば、それこそ変形出来れば強くなれるではないか」
ユーリ「MSの適正に落ちた人だよ。3段変形使いこなせると思う」
ギレン「無理だな。分かった。図面などよく知っていたな」
ユーリ「俺って機械マニアだったからね。構造図の本とか集めてたから覚えてるの」
ギレン「それは、マニアとは言わん。『オタク』と言うのだ」
ユーリ「ギレン兄、酷い」
ユーリは、リニアガンタンクも作り、量産を始めた。
VF-1Sも順調に生産されドップ、ガトルと入れ替わり始めた。
UC0079,1月3日、遂に連邦軍に宣戦を布告した。
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