緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
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~dinner~
-「ふわぁ……。ちょっと昼寝するか…」
「あんた最近すぐ寝るわよね。何かあるの?」
「ESS-つまり、なったとき。脳をフル回転させているわけだからその分、大脳にかかる負担が大きくなる。だから、長時間ESSになったときは長時間の眠りを必要とする。短時間の場合は少しの仮眠でいい」
「へー。めんどくさい体質ねぇ」
「まぁ、な。と言うわけで、寝る。夕飯前には起こしてくれ」
「はーい」
………………………………
「彩斗、夕飯の時間よ!」
「ん……はーい」
「今日の夕飯はどうするの?」
「たまにはファミレスでも行くかな」
「ずいぶん唐突ねぇ。誰か誘うの?」
「ん、誘ったほうがいいのか? 」
「どっちでもいいわ」
うーん…としばし考え、ケータイを開き、メールを送る。
「誰にメール?」
「レキと白雪、理子にキンジだ」
「よくメルアド知ってるじゃない」
「レキは強襲科のペアだった時があってな。キンジは武偵中の頃に。理子と白雪にはしつこくせがまれた」
「ふーん」
一斉送信。
「じゃあガ○ト行くぞ」
………………………………
幸い、男子寮の近くだったのでそんなに時間はかからなかった。
「おーい、キンジー!」
「彩斗、…………アリアもか」
「何であたしを見てイヤそうな顔するのよ」
「……何でもない」
何でもなくないだろ。トラウマか?
「他は?」
「理子と白雪だけだ」
「あれ、レキはどこにいるのよ」
たしかに。
「……?お前らの後ろにいるぞ 」
「え?」
振り返ってみると…うわっ、いた。気配無さすぎだろ。
いつものごとく、ドラグノフを肩にかけ。ボーッと斜め下虚空を見つめている。
「いるんなら声くらいかけろよ…」
その後、10分待たされた。
「お待たせー!」 「すみません、遅れちゃいました!」
…なんだこの違い。例えれば、 理子<白雪 の状態だ。
「白雪、あんたは許す。理子!散々待たせといてお待たせはないでしょ!?」
バギュギュン!!
うわっ!撃った…
「ちょっ、アリア!待って!これには訳が―」
「うるさい!!!」
―「先に入ってるか…」
「だな。レキ、白雪 行くぞ」
こくり。「はい!」
……
「いらっしゃいませー。何名様のご利用ですか?」
「6人です。後の2人はそのうち来ます」
「承知しました。ではこちらへ」
と言って、ウェイトレスさんが案内してくれる。
「ご注文が決まりましたらお呼び下さい」
―「キンジ、白雪、レキ。何食べる?」
「そうだな……」
と考えるキンジ。
「うーんと……」
同様に白雪。
「何でもいいです」
とレキ。
俺は……これにしよう。
―数分後。
「白雪、メニュー決まったか?」
「うん。これを頂きます 」
カキフライ定食…へー、こういうのか。
「キンジ、決まったか?」
「これだ。茸のパスタ」
へー。良いじゃん。
「お前は?」
「俺はチーズハンバーグ、だ」
「ハンバーグか、いいな。レキは?」
「何でもいい、らしい 」
「へー……じゃあこれでどうだ?」
とあるメニューを指差して言う。そこには―
「自信のある方どうぞ、大盛りハンバーグセット。
5000円、20分以内に完食出来れば無料……大食い!?」
ニヤリ、とキンジが笑う。どう見ても3kgくらいの量あるんだが…………
「よし、その代わりレキが完食できなかったら代金お前持ちな」
「分かった……え?」
(。-∀-)/ (;・ω・)
契約完了。さてどうなるか…
………………
「レキのご飯遅いなぁ……」
俺がボヤく。
「そりゃな。大盛りだから当たり前だろ」
俺とキンジ、白雪が頼んだものは作られてきた。
みんな食べちゃったし、あとはレキだけだ。
「遅いって言えば…理子ちゃんとアリアは? 」
白雪が言う。
「あー……忘れてた」
ピロリン。
―? 俺のケータイか……
画面を表示させると……メール…アリアか。
『食事っていう気分じゃないから帰る』
「……アリア、帰るって」
「えぇ?……理子はどうするんだ」
「分からん。連絡が無いってことはそのうち―」
♪~
ケータイから着信音が流れる。
電話…理子だ。
「もしもし?」
『あっ、あっくん?ゴメンねー、ちょっと用事が出来ちゃって……行けなくなっちゃった』
「そうか、それなら仕方ないな。…そのかわり、次の時には来てもらうぞ?」
『うん!それじゃ、まったねー』
ガチャっ…ツー ツー……
「理子ちゃん、来れないの?」
「……みたいだ。アリアもダメだし」
―「お待たせ致しました、大盛りハンバーグセットでございます。20分以内に完食出来れば無料ということなので、計測の方はこちらでさせていただきます」
と言って、ウエイトレスさんがストップウォッチを手にする。
「それでは、準備は宜しいでしょうか?」
こくり。
「用意……スタート!」
カチャッ…… レキが、フォークとナイフを手にする。
ハンバーグを切り、パクっ、食べる。
ひょい、パクっ。 ひょい、パクっ。
すげえスピードで食べていく。No weit eat…だ。
10分後。全てのハンバーグを食し、残るはこれまた沢山のポテトフライである。1kg近くあるだろ、これ。
ひょい、パクっ。ひょい、パクっ。ひょい、パクっ。
…………………………………………………………………………
5分後、完食。結果的に15分で全てを食べ尽くしたというのだ。これにはウエイトレスさんも、俺たちも呆然とするばかりだ。
「店内新記録、更新です…。今までの最高記録が19分47秒なので、かなりのスピードですよ!」
ウエイトレスさんも、こんなのは初めてなのか微妙に興奮しているように見える。
「おめでとうございます、5000円分が無料と……こちら、クーポン券ですね」
レキが無言で受けとる。
ていうか…食べる前から表情・お腹の大きさ共に全く変化が見られない。
レキのブラックホール飼育説、ここに誕生。
……………………………………………………
その後、会計を済ませた俺たちは、外へと出る。
「いやー……まさかレキが大食い系だったとはな」
「だなー 」「だねー」
一方の本人は全くの無表情。そんなに苦痛でも無さそうだ。
―「さて、そろそろお開きにするか。解散」
「分かった、じゃあな」
「今日はありがとうございました。あっくん」
「…………」
俺は、また少し離れたところで境界を開き―家へと帰る。リビングに行くと…あれ?アリアが居ない。
ふてくされて寝ちゃったのか?
ぶわん。と境界を開き、アリアの部屋を覗いてみると…
あれ?いない……ホントにどこに行ったんだよ。
まぁ、いいや。お風呂入って……TV見て寝よう。
お風呂場のドアを開ける。
―ガララッ……………?…………………!?
「なっ―!? 」
なんで……ここにアリアがいる!?音がしないからいないと思ってたのに!
「こっ、この―ヘンタイ!!!」
「うわっ!」
全裸状態アリアの―飛び膝蹴りからの鳩尾に1発……をすんでのところで回避し、俺はお風呂場のドアをおもいっきり閉める。そしてリビングへと逃走し、いつ発砲されてもいいようにベレッタとDEの2丁拳銃+ESSで待機。
あの凶暴貴族が絶対に本気でやってくることは目に見えている。ならばこっちも本気でやろう。
「うらぁっ!!」
バリバリバリバリッ!!!
パジャマに着替えたアリアが―扉を開き様に2丁拳銃で発砲してきた。照準は……頭!?ちょっ、殺す気!?
パパンッ!! ギギギギンッ!
咄嗟の銃弾逸らしで全弾回避。
そして―アリアのガバメントをごり押しで取り上げ、弾倉を抜き、コッキングしてチェーンバーから薬莢を出し、空撃ちをして撃鉄を落とす。
一難去ってまた一難。今度は二刀流だ。
「―やぁっ!」
狙いは―肩。真っ直ぐに突いてくる!
俺は回転受け身をとり、起き際に―
パパンッ!
―刀の刀身を撃ち、手から落とさせる。
「えーっと……アリア。悪かった、ちゃんと確認してなくてな……あとでももまん買ってやるから許してくれ」
「だいたい!なんで玄関にあたしの靴が置いてあるのに気づかなかったの!?このバカ! 」
境界で一気に廊下までワープしたからなぁ……玄関見てなかったな。
「……まぁいいわ。その代わりももまん買ってくれるんでしょうね?」
「あぁ、うん…コンビニにあるだけ、な」
「じゃあ今!今買ってきなさい」
―と言われ、コンビニから8個のももまんを購入し。
アリアが夕飯として、全て平らげました。
~Please to the next time!
後書き
皆さんどもです、レミリアです!
今回は武偵の日常っぽいお話になってました。どうしてこうなった。私でもよく分かりません。
そろそろハイジャックかなぁ… ボソッ
誤字脱字はコメントにて。
それではノシ
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