『叙情4』
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『飛沫』
朝焼けが燃えてるかの如く、紅く揺らめいた水面。
どう足掻いたって紅に染まる此の躰は飛沫をあげ融けてく。
嘘にしか見えない現実さえ熱き焔が塵にしてく。
降り積もる雪も決して綺麗じゃ無い。
故に此の熱き焔で溶かしてく。
水面揺らめく2人の影。
うっすら灯る弱々しい灯りすら掻き消されてく。
揺らめくは闇の誘惑に手招きされてる君の純心。
誰も知らない。
君の幼気な純心は時に鋭い刃となることを。
誰かは君を御伽噺の主人公みたいだと言った。
御伽噺は知らないけれど、君は一歩間違うと危ういのは確かだった。
今も何処かで君は綱渡りをしながら生きてるのかな?
悲しみの飛沫をあげていないかな?
それとも此の世の中に変えられてしまったのかな?
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