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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第七章 C.D.の計略
  10月/体育祭 午前の部

朝である。
今日も新しい一日の始まりである。

セルトマン事件の収束からの一週間は、事件の後処理で手一杯だった「EARTH」。
各被害状況の確認と、各機関への報告書の提出。マスコミへの対応や、周囲住民へのアフターケア。


住居などのほうは、すぐに復旧された。
オフィスビルや繁華街も、もうすでに人がにぎわい始めている(それどころか、「EARTH」事件ツアーなる企画がすでに動いているらしい)

と、一週間はそんな感じであっという間に過ぎていった。
では、今は何をしているのか?


次の一週間はというと


「お前ら急げよ!!」

「畜生!!なんで学校がこんなになってんだ!?」

「来月には運動会とか、ここホントバカじゃねえの!?」

「責任者は!?」

「俺が理事長だ文句あるかァ!!」


「黙れ仕事しろ」

「「「「はい・・・・」」」」


「EARTH」敷地内で、奇跡的に原形の残った学校の、復旧作業だった。

建設工事の業者の人たちの指示に従い、「EARTH」メンバーが有志で手伝っている状況だ。
しかも、この学校の責任者である「EARTH」局長は「あ、10月最初の土曜日に運動会だから」とか言いやがった。



「あー・・・・学校一か月くらい休みだと思ったんだけど」

「もしそうだったとしたら、超上級お嬢様学校に放り込んでやるところだったが?」

「わーい!すぐに直る学校って大好き!あーすばんざーい!!」

建設現場の手伝いなど、なかなかできないとして雛見沢部活メンバーが今日は来ている。
魅音と蒔風の会話にはぁ、と溜息をつきながら、圭一やレナがせっせとコンクリートを運んでいた。



「おっとっと」

「圭一君、手押し車で転ばなくなったねー」

「レナの宝探し手伝ってればな。俺ももう雛見沢に結構いるし。沙都子ー、トラップ仕込むなよー?」

「を!?ヲホホホホホ?な~にを言ってらっしゃるんですの圭一さん?」

「じゃあお前の担当箇所、悟史と一緒に確認するからな」

「最後の点検に行ってきますわぁ~!!」



「・・・・・・レナ」

「なに?圭一君」

「終わるのかな?」

「オワってるね」

「そういうこと聞いてるんじゃないよ」



様々な能力者がいる分、仕事の進みは早い。

学校復旧作業開始三日目。
外観はすでに完璧に仕上がり、学校内ライフラインも今日で開通だ。


「にしてもよぉ。なんであんなデカい穴が校舎に空いてたんだ?」

「さ、さあ~?なんかすごい戦いがあったんじゃないんすかねぇ~?」

「私知ってるよ~?あの校庭も、私と翼刀が闘ってる時にやっちゃったんだし」

「・・・・翼刀」


「オレっすか!?いやあのその・・・あ、あの穴をあけたのは舜さんだ!!」

「俺ェ!?」

「そうだ!!あんたがぶっ放して吹き飛ばしたんだ!!忘れたとは言わせない!!」

「ちょ、待て俺はその時はおい!!なんでこっち見るんだ。やめろ・・・こっち見んな!!」

(俺は何も間違ったことは言ってない・・・・よな?)






そんなこんなで、復旧作業は終わっていく。
あとは、校庭に明いている穴を塞いだり、校舎のセッティングなのだが


「校庭スゲーな」

「復旧作業キター!!」《スコップ・オン》

「あー、手ぇ届かねぇぞ」

「任せとけ!!」《ハンド・オン》

「校舎の時計設置」

「飛びまーす!」《ジャイロ・オン》

「木でも植えるか?」

「掘るぜ!!」《ドリル・オン》

「穴は埋まったけど、均さないとな」

「踏みつけー!」《ジャイアント・フット・オン》

「鉄骨加工を・・・」

「やってみたい!!」《ファ・イヤー、ハンマー・オン》

「瓦礫撤去を」

「まとめて捨てるか!」《ネット・オン》

「服とか汚れちまったな」

「風呂入るか!」

「行くぜ!!」《ウォー・ター・オン》

バシャァ

「・・・・・・言うことは?」

「ごめんなさい」




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数日後


「えー、今回「EARTH」は、大変な事態に見舞われました。今回の事件で、父母の皆様には多大なるご心配を・・・」

復旧した「EARTH」学校の体育館。

壇上に上がった蒔風が、そこで始業式の挨拶をしていた。

ここの生徒数は、かなり多い。
そもそも、能力を持った人間が増えているこの世界になってまだ5年もたっていない。
人種間での軋轢などは、悲しいことにないとは言い切れないが、随時対応できる範囲内だ。

それでも、この世界に対応しきっている学校というとそうそうない。
元々の能力を持っていた家庭もあれば、急に息子、娘が能力に目覚めた、などということもあるので、結局のところ「EARTH」学校は重要な立ち位置を占めているのだ。


「世界が安定してきた、ということは同時に悪意ある者たちも足並みがそろってきた、ということになります。子供たちを誘惑する手段も、多種多様化していくかと思われます。そのためにも~~~」

「当然ながら、学校生徒には一切の危険が及ばぬように、細心の対応を施します。例としては、今回の事件のように管理者アリスによって―――――」

「教職員の方々も、今回はご苦労様でした。今後とも、生徒の教育に・・・・・」


やはり事が事だったからか、蒔風の話は長くなる。
生徒の数人はすでに寝ている。

蒔風の話は、当然と言えば当然だ。
ここまで破壊され、狙われる「EARTH」に隣接している「EARTH」学校。

一番安全とも、最も危険ともいえるこの学校なのだから、説明は十分でなければならない。



と、ひとしきり終わったのか、蒔風がお辞儀をして保護者達へとあいさつをする。
すると急にマイクを掴んで、派手に叫びだした。


「では定時連絡!!あと二週間後に体育祭やるから!練習とかしっかりね!!」

『うぇええええぁあああああああ!?』


蒔風の言葉に、事情を知らない一般生徒たちがそんな声を上げた。
やるのかよ!!というものから、やらないと思ってたからうれしい、という声まで、意味合いは様々だが。


「えーっと、能力の使用は、過剰でない限り認めます。もしルールを破った場合、「EARTH」局員が「説教」することになるのでそこんとこよろしく~」

その言葉に、身が引き締まる生徒たち。
ルールって大事だよね!とか何とか言い始めている。


・・・・こんな教育でいいのか?



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と、そんなこんなで



「それでは無事に学校も直ったことだし、体育祭を開催します!!」

『わぁーーーーーー!!!』


開催された運動会。
一般生徒の中にも多くの能力持ちがいるわけだが、そこは「EARTH」対応員はいくらでもいる。


天気は改正。
誤字ではない。雨だったのを、雲を吹き飛ばして快晴に改正させたのだ。


「プログラムに日時曜日の後ろに「晴れ」って書いてあったのはこういうことだったのね・・・・」






・第一種目「玉入れ」



『玉入れって・・・・・小学生かよッッ!!』

『まあ小学生もいるっちゃあいるし。外部参加もあるし』

実況席でツッコミを入れる天馬に、普通に対応する麒麟。

その通り。
実はこの運動会、外部からの参加も可能なのである。

というのも、「EARTH」という組織を知ってもらうのと、能力者とのかかわり方などを知ってもらうためだったりする。
元が別の世界というだけで、交流が少ないのはもったいないという蒔風の考えだ。

故に、競技ごとに年齢制限などはない。

とはいえ、あくまでも「体育祭」だ。
一回の競技に大人が入れるのは一人まで。さらに競技ごとに特別枠があるので、そこに入らねばならない。




『今回の玉入れはただの玉入れにあらず』

『まあそうだよな。高さ20メートルのかごとかただのバカだろ』


ノッシリと立ち上がるかご。
支えるのは、紅組がバーサーカー、白組が真人である。


『ちなみに支えてくれるのも、それぞれの組のメンバーです』

『投げて届いても、ハズレそうなやつを拾いに行ってフォロー出来るってわけか』

『そうなりますね。ただし、傾けすぎてかごの高さが15メートルより下に行ってしまうとその時点でそちらのチームの負けです』

『では第一回戦、選手入場ォッッ!!!』




『先ずは赤組!!支え役のバーサーカーを先頭に、続々と選手が入場してきます!!』

『その肩に乗るのは、アインツベルンの生きた聖杯ッ!!最強のマスター、イリヤスフィール・アインツベルンだッッ!』

『来ました猫姫!!薄緑の翼・直枝理樹のパートナー。気まぐれ猫の棗鈴!!』

『一種目に一人だけ許されるライダー枠。紅組はこの男、スカイライダー・筑波洋が登場だ!!』

『正確無比の人間コンピュータ・長門有希が、SOS団から来てくれたぞ!!』

『そして最後に純粋“no Name”、765プロからの緊急参戦ッッ!きらりと光るおデコがキュート!!小悪魔系王道ツンデレスーパーアイドル水瀬伊織推参!!』






『続いて白組、井ノ原正人の後に続くのは――――先頭からしてもはや本気だ。いきなり天道総司が参戦してキタァ!!』

『そして続くは飛行枠。赤はライダー枠とかぶっていたためいなかったが、こっちには紅の鉄騎ヴィータがいるぜ!!』

『あれ・・・ヴィータさんって確か』

『シャラッッ!!続いての紹介メンバーは・・・おぉっとぉ!来ました来ました、天使ちゃんマジ天使、立華かなでがやってきた!!』

『そしてこちらも純粋“no Name”、オタク女子泉こなたが参戦!!濃ゆいメンバーの中、一体どれだけ貢献できるのかぁっ!!』

『最後に控えるは彼女だったッッ!!時をかける魔法少女!もう、だれにも頼らない!!一人で頑張る姿がいじらしい!!暁美ほむらの入場ですッ!!』

『それほっむほむ!!ほっむほむ!!』

「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」

『イジメかっっ!!!』






注:以上のメンバーのほかにも、一般生徒も参加しています。
  片方に20人、棒係と合わせて26人います。
  このほかの種目も、特になければ同じような感じですよ。


「青龍?何してんの、地面に落書きして」

「いえ・・・・なんとなく・・・・」







『おっ、エリア内に球がばらまかれて、みんなが出ていきますね』

『ホイッスルの音と同時に開始だ。よし・・・じゃあ合図、頼んだぜ!!』



『了解しました。では僭越ながら、765プロアイドル四条貴音が開始の合図をさせていただきます』

ジリッ


『パッと舞って!』

『ガッとやって、チュッと吸って――――』

『はぁぁぁあああああん!!』

『始めぇッッ!!』

「呼んだか?」



ダッッ!!


『一斉に走り出す赤組白組!!ただしかごの高さは20メートル!!普通に投げては届かない!!』




「わたしじゃ投げても届かないじゃないのよ!!」

「そこのオデコ!!こっちよ!!」

「おデコ言うなってのよォッッ!!・・・ってあんたなにを」

「投げて、バーサーカー!!」

「■■■■■■■■■■■■!!!!」

ビュンッッ!!


『おおっと!!バーサーカーが、玉を抱えたイリヤスフィールを投げ飛ばしたぜ!!』

『そしてそれをかごに入れる!!あっという間にかごが埋まっていきます!!イリヤ以外にもどんどん投げてますねぇ・・・あ、いおりんが舞った』

『かご係が球を投げても得点にはならねぇ。だが、あれは球じゃねぇからOKだ!!』

『しかもスカイライダーの筑波さんもいますから、どんどん球がなくなっていきますね』

『まあなくなりそうになると補充されるんだけどな』

『これは紅組の勝利かー!?』

『甘いな麒麟。白組だって負けてねぇぜ』

『こっ、これは!!』






「どんどん上に投げて行け!!あたしがかごに打ち飛ばすッ!!」

「えいっ!!」「やっ!!」

『すごいです!!投げて届く生徒は狙い、そうでない生徒も真上だけなら15メートルは届く!!』

『それをヴィータが、打ってかごに入れていっている。その命中率は98%。紅組にだって負けてねぇ』

『し、しかも見てください!!我々は失念していた、あの男を!!カブトがハイパーフォームになっている!!』

『あれなら飛行できるからな。運営委員がOKいった以上、今更止められねぇっ!!』

『まあさすがにクロックアップ系は禁止ですが』

「俺は天の道を往き、総てを司る男。俺がいる以上、勝利は確実だ!!」




『しかし、ほむほむはどうしたんでしょう?息切れ状態で四つん這い、片腹押さえてグロッキーですね?』

『多分、時間を止めてシュートしようとしたんだろう。だが投げると球は止まるうえ、彼女はそこまで運動神経は高いわけじゃない』

『となると?』

『時間を止めて、玉を抱え、棒をよじ登ろうとして、ダウンしたんだろうな』

『そうなると真人さんの時間も動く気もしますがまあ細かいことはいいですね!!』

『がんばれほむらっ!!皆さんも声援を送ってあげてくれっ!!』

「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」「ほっむほむ!!」

(さらし者にしなくったっていいじゃない!!死にたい・・・!!!)





「水瀬伊織」

「なによ?確かあんたは・・・」

「長門有希。それより、このままでは勝てるとはかぎらない」

「・・・つまり?」

「勝つかどうかは五分五分。この瞬間での玉の数は我々が三個差で勝っている。しかし、五秒以内で相手が二個差で勝る」

「へぇ」

「結果、残り3分20秒後に我々が勝っている確率は48%。相手が優っている可能性が45%。同数の可能性が、7%」

「確実には勝てないってこと・・・・ね」

「しかし、やる以上は勝つ」

「それはもちろんよ。で?」

「方法が一つだけある。棗鈴」

「む・・・わかった。任せろ」





『残り時間は3分!!両者とも互角です!!』

『どうやら勝敗は、最後の数数えで・・・おや?あれは!!』

『棗鈴だッ!!棗鈴が、なぜか白組に向かって駆けだしたぞ!!』

「マズイ!!誰かそいつを止めろ!!」

ワァァァアアアアアアアアア!!!

『天道の指示で一斉に棗選手へと襲い掛かる生徒たちですが――――』

『はやァァアアアアあい!!説明不要ッッ!!猫のような俊敏さに、能力持ちの生徒の攻撃もまるで当たらないっ!!』



「マズイわ!!」

『おっと!!ここで声援が効いたのか、ほむほむ復活!!』

『復ッ活ッ!暁美ほむら復活ッッ!!暁美ほむら復活ッ!暁美ほむら復活ッ!暁美ほむら復活ッ!』

「時間止めてぇ~・・・じゃなくて・・・!!」




「まずいわ!!妨害が来る!!」

「大丈夫。案はある」

「へ?」

ガシッッ!!

「な、なによあんた!!下ろしなさいよ!!」

「動かないで」

「・・・まさかあんた」

「・・・・太陽拳」

ピカッ!!

「早く時間を・・・・うあっまぶしっ!!」

「今のうち」





「よし・・・おいこら筋肉バカァ~~~~~!!!」

「あん?おわっ、鈴!?なんでおめぇこっちに」

「死ねッッ!!」

「アブへぁッッ!!!!」



『棗選手のハイキックが、井ノ原選手の顔面に直撃ーーー!!!』

『あぁ!!かごが揺れる!!倒れるッッ!!』

ズシーン!!

『倒れたァーーー!!こ、これは!!』

『ルールに従い、この勝負は赤組の勝利ってことになる!!』

わぁぁあああああ!!




『玉入れなので、スピード系能力者を入れなかったのが敗因になってしまった』

『なるほど~。さすがの天道さんも、こういう事態になるとは?』

『想定はしていた。だが、まさかあちらチームで思いつく奴が出てくるとは思わなかった』

『天道さんらしくない油断でしたね。では、これで玉入れを終わります。次の競技は・・・・・』






・リレー


『実況変わりまして、白虎だよ!!』

『朱雀です』

『今度のメンバーは誰だろね!』

『選手、入場!』




『速さといえばこの人だね!!いきなり来たよ、仮面ライダーファイズ・乾巧!!』

『さて、いきなり加速枠とライダー枠をつぶしてしまったわけですが』

『でもライダー以外で加速持ちってなかなかいないから』

『しかも大人枠まで同時使用ですからね。さて、次は?』

『おっとそうだった。一気に行くよ~』

『お願いします』

『逃げ足だけは任せとけ!!伊達に逃げ回ってはいないんだ!!類稀なる吉井明久、バカの登場!!』

『逆ですよ』

『んで、次はスポーツマン!!シンク・イズミが参加してくれた!!そして一緒に蜀の元気っ子、鈴々ちゃんも飛び出した!!』

「行くよっ!!」

「元気いっぱいなのだー!!」

『さらに行くよ!!これはとても卑怯じゃないかな?リトルバスターズから、直枝理樹参戦ッッ!!』

『そしてそして、岡崎さん家の娘さん、岡崎汐ちゃんが入場してきた!!』


「がんばるよ~、アンパン!!」

「渚に似たなぁ」

「え、えへへ・・・・」





『では白組が私が』

スゥ~~~~~――――――

『電光石火の雷撃少年、エリオ・モンディアル電撃参戦!!』

『さらに続いて電撃少女もやってきた!!学園都市第三位・超電磁砲 御坂美琴!!!』

『続いては加速枠!!蜀軍から錦馬超 翠の登場!!ライダー枠からは、力と技の』

「V3ァッッ!!」

『風見志郎・仮面ライダーV3の参戦です!!後に続くあの姿は・・・!!雛見沢の守り神、古手羽生がやってきたァっ!!』

『そして最後に控えしは、太転依相談所から!!八衢の血統・水戸裕理が走り出す!!』




『では、選手もそろったところで説明を。このレースは赤白がそれぞれ二チームに分かれます』

『つまり、赤1赤2と白1白2の四チームになって戦うんだね』

『一位二位を独占できれば、一気に引き離せる勝負です!!』

『さて、チーム分け及び準備ができたようです!!では、スタートの合図をお願いします!!』



『よっしゃ!!俺はこの場の全員と友達になる男、如月弦太朗だ!!』

「・・・お兄ちゃんなのかな?」

「違うわ、春香」



パチパチッ、パチン、パチンッ!

『行くぜ!!』

3、2、1・・・・

『変身!!宇宙キターーーーーーーーーーーーーーー!!』

ドンッッ!!





『さあ、一番手は・・・・赤1はいきなりのファイズだーーーー!!』

『赤2、白の両チームは一般生徒のようですが、やはり速度系能力者をそろえて来ました!!』

『しかし、ここでハンデが!!』

《complete,Start up》

『あぁっと、フォームチェンジ!!』

『そうです!!ライダーは基本フォームからのスタートがルールです!!しかしそれでも』

『は、速い!!三チームが三分の一も行かないうちにもうゴールしてバトンを渡している!!』

『どうやら次は一般生徒らしいですが、それでもこの差は大きすぎる!!』


『そうしているうちに、白1がバトンを渡すと・・・今度はこっちが翠選手!!自慢の風足で一気に攻めていく!!』

『しかも一気に抜き去ったよ!!すごいすごい!!逆転だ!!』

『翠さんは変身などない!!その分、リードすることに成功しました!!』

『これはそれぞれの1、2のチームの戦いになりそうだねっ!!』



『さて、あれから三人ほどが走りました』

『一人一周、最後が二周のこのレース、完全に1と2で別の戦いになってるね!!』

『加速系は強いですねぇ・・・おっと!!ここで第2チームの戦いに動きが!!』



「行くよ!!」

「負けないよ!!」

『シンクVSエリオだぁ!!』

『しかし、エリオさんは超加速程ではないもののとても速いはず!!シンクさんは分が悪いか!?』


「鈴々ちゃん!!」

「おっけーなのだぁ!!」

『おっと!!赤組2の鈴々ちゃんが帰ってきたぞ!!』

『でも速さ、って意味だと・・・・』

『そうですね。速度系能力者の生徒のほんの少し前を走る感じです。このままでは負けてしまう・・・』

『いや、待って!!』

『おぉ!?鈴々ちゃん、そのままだとバトン渡す前に激突ですよ!?』



「これでいいのだ!!」

「思いっきり頼むよ!!よし・・・パラディオン!!」

「全力いっぱいなのだ!!!」

ド――――ゴンッッ!!


『おぉっと!!神剣パラディオンをボードモードにして、鈴々さんが叩き出しました!!』

『すごい勢いだよ!!しかも、パラディオン自身も推進力あるし!!』

『とか言っていると、エリオ選手がバトンをゲット!!スタートダッシュで遅れたが間に合』

ゴッッ!!


『追い付いた追い抜いた抜き去ったァ―――!!!』

『何あの速さ!?規制すべきだったんじゃないの!?』


「フェイトさんと特訓してきて、舜さんの後について行って・・・・そしてアリシアさんのイタズラから逃げていればこうなるさっっ!!そうしないとキャロが口利いてくれないから!!」

『何あいつ爆破していい?』

『後にしなさい。やるときはじっくりと』



『さて、ここで赤2と白2の差が大きくなってしまいましたね』

『でも、やりようによってはまだ何とかなりそうだよ!!ですねぇ・・・』

『ほら!!赤1白1がでるよ!!』

『選手は―――――』



「仮面ライダーV3ァッッ!!」

「はーい!!汐がんばりまーす!!」

『『ちょっウェえええええええあああああああああ!?』』

『無謀ッッ!!あまりにも無謀ッッ!!』

『これは大変なことになりました!!まさか汐ちゃん対V3!!』

『しかし、あの仮面ライダーがまさか本気で』


「たとえ相手がだれてあろうと、俺は手を抜くことなく本気で勝負することにしている」

『厳しいッ!さすがV3厳しいッ!!父よ、母よ、妹よ。これが風見志郎だッッ!!!』

(とはいえやはり子供。彼女に見合った本気で走ってやろうか・・・・)



『バトンが来た・・・取った!!V3が走り出していって!!』

『しかしおっと?どうやら汐ちゃんに合わせたダッシュのようですよ?』

『頑張れば抜ける速度!!やさしい!!手を抜いては勝てないが、頑張れば勝てるその速さに全僕が泣いた!!』


「少女よ。頑張って俺を抜いてみ」

ビュンッッ!!

「・・・ろ?」

『あ・・あぁぁあああああ!!』

『う、汐選手が!!あろうことか年端のいかない少女が、猛スピードでV3を置いてけぼりにしたァ!?』

『な、何が起こっているのか!!あ、あれは・・・まさかあれは!!』


「ボタン、ダッシュ!!」

「ブモッッ!!」

『い、イノシシだぁ!!』

『あ、あれはまさか・・・藤林杏のペット、ボタンだよ!!』

『まさかの汐ちゃん、ボタンを連れての参戦でしたか!!』

『完全にスタートダッシュでおいて行かれたV3!!』

『風を切りダッシュするも、一周というトラック内では悲しいことに追いつき切れない!!』

『でも回り込む時ボタンも減速したし、まだ何とか追いつけるほどの差には縮まったよ!!』




『あっと!!第2チームのほうが、一気に勝負を決めに来たか!?』

『む・・・羽生さんだ!!しかも力を溜めている・・・ということは!!』

「パス!!」

「任せるのです!!あぅあぅあぅあぅあぅ!!!」


『走り出す羽生っち!!』

『でも、私の推測では・・・・』


「行くのです!!展☆開♪オヤシロ・ワールド!!」

フッ


「あ~ぅあぅあぅあぅ。これでボクの勝利は確定なのですよ。一周丸々のリーチで、勝てるわけがないのです!!さあ、栄光の第一歩を」

ピリッ

「あぅ?なんだか口の中に刺激が」

ジリジリジリッッ!!

「あぁぁあああぅぅぅああああ!?か、辛いのです!!なんでいきなり口の中が」


《羽生》

《そ、その声は梨花ッッ!!まさか》

《その通り。食べたわ。キムチを》

《なぜでひゅか!!》

《あなたは白組。しかし、私は赤組だからよっ!!》

《しまったのですッッ!!》


振り返る羽生。
時の止まった応援団の中に、動く少女の姿を確認した。

《羽生?こっちの手にはキムチが、こっちの手には激辛カレーがあるわ》

《な・・・・》

《どっちだと思う?》

《き、キムチですか?》

《NO!NO!NO!》

《カレーですか・・・?》

《NO!NO!NO!》

《ま、まさか両方ですか?》

《Yes!Yes!Yes!》

《もしかしてキムチカレーですかァーーー!!??》

《Yes!Yes!Yes!oh,my God!!にぱ~》





『あれっ!?急に羽生選手が倒れました!!』

『倒れる姿が見えませんでしたが・・・なるほど』

「ごヒュッ・・・ふヒュッ・・・・!!」

「それでもバトンは届ける・・・さすがよ羽生。その姿が、奇跡を起こすのです!!」

「うぅうう!!!」



『羽生選手、よろけながらもなんとかバトンを届けました!!アンカーでもないのに大拍手が送られています!!』

(止まってるうちにのたうち回って、それでも距離を稼いだんだろうなぁ・・・)

(うん。でも抜かされちゃったね)

『第2チームの差は、一気に開けました!!はたしてこれに追いつけるのか!?』

『対して第1チーム!!もうすでにアンカーの勝負となっています!!走っているのは、御坂美琴!!そして後を追うのは・・・あれは!!』

『吉井明久だーーーー!!!しかし、恰好が普通じゃない!!普通じゃないぞ!!』

『メイド服だーーー!!なんと吉井明久、高校を卒業してなお女装キャラが根付いているようです!!』



「仮装レースなんて言われるから着て来たのに、これじゃまるでピエロじゃないかぁーーーー!!」

『とか言ってますが、変身とかイノシシとか出てきてる時点であまり差はありません!!』

『それにしても似合ってるね』

『そうですね・・・対して美琴選手は普通の体操服』

「なによ!!学校行事だからちゃんとした服で来たのよ!!」


『とはいえ、やはり先にリードしている分、そしてさらに能力持ちの美琴選手は早い!!』

『吉井っちを半周以上おいて行ってるね!!』

『メイド服で食らいついている吉井選手もなかなか・・・あれは?』

『なに?』


『いえ、まさか・・・わ、私の目に狂いがなければ・・・・揺れましたッッ!!』

『なにが』

『よ、吉井選手の胸がッッ!!なぜかは知らないが揺れていますッッ!!』

「「「「なにぃぃぃいいいいいいいい!!!」」」」



一人一人がバラバラに何かを成そうとしても、それは決して完成しない。
みんなが一丸となるからこそ、皆が一つの思いに集うからこそ、奇跡と言うものは起こる。

もし、数百人単位が一斉に何か同じことを思ったなら・・・何も起きないはずはない。

――――――――民栄文庫『人の想いの力』より抜粋




『誰もが思った!!なぜおまえがメイド服なのかと!!!』

『そう。みこっちゃんのほうが、華があると!!』

『しかし・・・しかしだッ!!』


『『彼女だったら、揺れなかったッッ!!!』』


((((((((((全力で同意だ))))))))))

ビキィッッ!!



『お?お?美琴選手が止まったぞ?ゴールまであと一歩で止まって』

ドンッッ!!!

『レールガン飛んできましたね!!』

『危ない危ない~。防御担当玄武のじっちゃん、サンキュ!!』




「チ゛ッッ」

『女子とは思えない舌打ちですね』

『全く』

『お主らそれくらいにせぇよ。次は守らんぞ』



『わかりました。後で殴られに行きます』

『仕方ないかぁ~』

『そして美琴選手、ゆっくりと吉井選手の方へと逆走ッッ!?』

『まずい!!今の美琴選手は自分より大きな人を焼き焦がす気だ!!』




「あ、あれ?なんであの子こっちに・・・・」

「フンッッ!!」

「うわあぶなっっ!!!」

「あっはは!いけないいけない☆みこっちゃん、極殺電撃必殺爆滅滅殺パンチを外しちゃった♪(てへぺろ)」

「!?」


『ああ!!みこっちゃんの精神が崩壊している!!』

『我々は思った以上に罪深いようですね・・・』

『でも面白いね』

『否定はしません』

『にしてもうまく躱したね、吉井っち』

『まあ彼もああいうのには慣れてますし』

『とか言ってると、みこっちゃんからもう一発パンチが!!』

『どうあっても直接素手で片付けたいみたいです!!』

『しかし、吉井っち、それを躱して立ち位置を変えた!!』

『このまま逃げれば同時にゴールですよ!!あ』

『あ』



ボキャァッッ!!

「うげぇーーーー!!?」

「すっきりしたぁ・・・ってヤバ!?」


『殴った!!ホントに殴ったよあの子!!』

『しかし、もうゴールは目の前だ、吉井選手!!』

『それにみこっちゃんも気づいたみたいだ!!ダッシュしてる!!』

『手を伸ばせばゴールだ!!いけるか―――――いったぁ!!!』

『吉井っちゴール!!その直後、みこっちゃんもゴール!!』

『ゴールした瞬間、吉井選手を救護班が担ぎ込んでいきました!!大丈夫でしょうか!?連絡が来ました!!』

《ギャグ補正》

『大丈夫のようです!!』

『え!?』


『さて、残るは第2チームですが・・・・』

『うわ。理樹っち壁張って走ってる』

『せこい!!あまりにもせこい!!』

『しかも余裕ぶってる!!ウザい!!』

『明らかに舜の悪影響受けてますね』



「違う!!勝たないと鈴が、鈴が・・・・」

『見捨てる?』

「金玉蹴り上げるって・・・・」

『がんばれ直枝理樹ッッ!!たとえ何をしても、ここにいる男子は君の味方だッッ!!!』

『しかしその中で、唯一の敵が迫っている!!』

『まずいですよ理樹選手!!彼は八衢、水戸裕理だ!!!』




「ふふ。半太転依の僕なら、加速開翼のない理樹になら追い付ける!!それに」

「バリアが消されるじゃんか!!」

『そうです!!能力無効化能力の彼の前には、バリアももはやないも同然!!』

『しかも理樹っちは速度に秀でてるわけではないし、裕理っちのほうが早いから抜かれる!!』

『二周という長さが仇になっている!!これでは!!』



「よしッッ!!」

「ああ!!」

『抜かれた!!理樹っち抜かれた!!』

『万全の策ももはや儚く!!去りゆく背中が異様に遠い!!ああ、さらば平穏の日々!!蹴り抜かれる激痛がゴールイン!!!』


「嫌だよ!!絶対に嫌だよチクショーーーー!!!!」

ヴォン、ずるっっ!!どたっ!

「うわっ!?バリア足元!?」




『おっと理樹選手、バリアを足元に張ってコース上に!!』

『あれは流動させてるね!!あれで裕理っちがコケたんだ!!』

『そのうちに、理樹選手ゴール!!』


『結果としては・・・えっと、出ました!ドン!!』

一位・赤1
二位・白1
三位・赤2
四位・白2


『総合で赤の勝利!!白は負け越しですねぇ』

『朱雀』

『なんです?』

『行こうか・・・・』

『・・・・そうでしたね』






歯ァ喰いしばって、そして噛み砕いてほら~

ちょ、ま、それやだ痛いからやめやめやめ
落ち着いてください。やめてください死んでしまいます


バリィッッ!!

ギェーーーーーー!!!






・騎馬戦


『午前中にやるとはおかしいと思ったかの?』

『だが仕方あるまい。食ったもの吐かれては困る』

『そんなわけで、騎馬戦開幕じゃ!!!赤軍白軍それぞれ十騎で戦ってもらおうかの!!』

『三騎、三騎、四騎に分かれての三回戦勝負!!さあ、勝つのはどっちだ!!』




『赤軍入場!!』

『いきなり来たぞ、ライダー組!!』

『仮面ライダーキバ・紅渡!!仮面ライダーダークキバ・登太牙!!そして仮面ライダーキバーラ・光夏海じゃ!!』

『騎馬戦ってそういうことじゃないだろォッッ!!しかも上に立ってるの名護啓介だろッッ!!』

「その鉢巻をよこせー!!」

『次のは・・・・おぉ、これは!!』

『かわいいな!高町ヴィヴィオ、アインハルト・ストラトス、ミウラ・リナルディの騎馬だ!!』

『そして上に立つのは――――』

「せだー?」

『ちびダグバじゃぁあああああ!!!』

『第四章「レッツフェスティボー!!」以来、作者すら忘れていたちびキャラが、ここにきて帰ってきたァァアアアア!!!』

『とりあえず獅子。お主が何を言っとるのか儂にはわからんがメタいことをいうでない・・・続いての騎馬に行くかの』

『うむ。特筆するのはここまでだな。最後に紹介するのは!!』

『剣の英霊セイバー!!後ろにつくのはランサー、アーチャー!!騎馬としては最高だが、その上に立つのは!?』


「私の騎乗スキルはA+。たとえサーヴァントであっても乗りこなして見せます!!」

『騎乗兵・ライダー!!!今回ペガサス召喚したら失格ですよ!!』

「え」

『ちょっとその杭剣置こうか』





『白組の騎馬は!!!』

『・・・・おいまさかあいつ』

「変身!!」

《クワガタ・カマキリ・バッタ!!》

「ハッ」「セッ」「よっと!」「うんしょ!」「せいやっ」「っと!」「はい変わったー」「んしょ」「セイヤァ!!」

「これでいけますね!!」×40

「オレ達は応援で!!」×10



『『チョぉぉおおおおおお!?』』

『誰じゃぁ!!あれ受理して許可したの誰じゃあ!!』

『あれダメだろ!!さすがに駄目だろう!?おぉ主!!何か言ってくだされ!!』


『面白いからァ・・・・採用ッッッ!!!』


「兄さん。僕たまにほんとにあの人が希望の翼なのか疑いたくなるよ」

「ああ・・・・光さんはあまり驚いてないみたいだけど」

「士君と一緒にいたら馴れます」

「魑魅魍魎だ・・・この名護啓介が、打ち払って見せる!!あ!!なんか武将だった気がする!!」

「この人は相変わらずだし・・・・・っていうかそれどこの世界?」



「・・・・・」

「おいセイバー?」

「私も・・・」

「やめろよ!?」

「アーチャーもランサーもできる気がするんですよねー、私」

「やめてください」





『では、開戦と同時に、一回戦スタートじゃ!!』

『開戦の合図を、今回はこの人に頼んだぞ!!』



『僭越ながら、トゥスクルが皇であるこの私、ハクオロが務めさせていただく!!では――――開戦ッッ!!』

パンッッ!!



「え・・・?」

「む・・・?」


『な、なぜ誰も動かないんだ?』

「いえ、だってネタがなかったし」

『いや行けよ!!もう始まってるよ!!ほらよーいドンだよ!!』

「でもなぁ・・・・」



『時間だってあるんだから早うせいッッ!!ハクオロ殿にブラッドオレンジかぶせて出陣させるぞッッ!!』

「「「「開戦だァァアアアアあ!!!」」」」




「霞のジョーはこの俺が守る!!」

「アニキ?何言ってんですか!?」

「あ、あぁすまない。なんだか言わないといけない気がしたんだ」

(参加したかったのかな?)






「俺たち最強ですよ!!」

「そりゃそうさ!!だってライダーで虫だよ!?」

「ここじゃ予算とか気にしなくていいし!!」

「しかも意思疎通もばっちり!!」

「「「♪まーけるきー、しーないはーずー!!」」」


『ライダー。宝具許可出たぞ』

「感謝します!!」

「えっ」×12





「ベルレフォーン!!!」

「「「「うわぁぁあああああ!!!?」」」」

『一騎吹き飛んだ!!!鉢巻は消し炭に!!!』

『哀れオーズ・・・・調子に乗るから・・・・』



「負けられない!!こっちも全力で行くぞ!!」

《スキャニングチャージ!!》

「うわぁッッ!!」

「おっとぉ!!」



「くっ、さすがの出力ですね!!」

「ほら走りなさいセイバー!!まったく、これだから騎士は役に立たない!!」

「何もかもデカくて重いあなたが上にいるからですよ!!」

「カッチーン!今言いましたね?ふふふ。後頭部さらしたその状態でよく大事を言えたものです!!」

「背後を見せねば切りつけることもできないとは。笑えますね、ライダー」

「この食い倒れニート☆騎士(笑)が!!「前回の戦いでは苦戦はしませんでした(キリッ)」が笑わせてくれます!!」

「上等です降りてきなさいこのデカデカイジられ巨身妹キャラめ!!エクスカリバーの錆にしてくれます!!」

「バカテメェら喧嘩すんな!!」

「無駄だランサー。私は経験上知っている。この二人は止まらない」





『なんじゃ?サーヴァント組が喧嘩し始めたようじゃぞ!?』

『あれはもうだめだろうなぁ・・・あ、勝手に崩れて落ちた』

『というわけで、一回戦は白組の勝ちじゃ!!』

『続いて二回戦!!』







「その命、神に返しなさい!!!」

「大丈夫かな名護さん?」


「また行くぞ!!」

「頑張ろう!!」


『開戦ッッ!!』



なんやかんや



「「「「「勝ったー!!!」」」」」

「何故だ!!!!」

「そりゃあんたがライジングになってぶっ放して、反動で騎馬が総崩れしたからですよ!!」

「ライジングイクサの反動があれほどまでに強いとは思いませんでしたよ・・・・」




『第三回戦は・・・・』

『するか?一応白組の勝利だが・・・・』


「やります!!」

「ぜだ!!」

『らしいけど』


「いいですよ!!完封勝負、してやります!!」

「そうはいきません」

「最後にはしっかり勝って見せるよ!!」

「頑張ろうね、ぜだちゃん!!」

「ん!!」



この時、彼ら(オーズ)は知る由もなかった。
なぜ彼女たちが大将戦まで残っていたのかを―――――



『開戦ッッ!!』


「よっしいくぞぉ!!」

「あれ?なんで向こうの、ヴィヴィオちゃんたちだけ残して下がってんの??」


「よーし、ぜだちゃんやっちゃって!!」

「ん」スッ


「ゼダーーーー!!!」

ピカッ!バリバリバリ!!!


「ギエピーーーーーーーーー!?」×16



『アぁッッ!!あれは!!』

『ン・ダグバ・ゼダの持つ特殊能力パイロキネシス・・・からくる雷撃じゃ!!』

『電撃使うとはいえ、さすがにあれ喰らったらガタキリバも・・・・』



「「「ぐぅえ・・・・」」」


「やったやった!!」

「勝ったー!!」

「・・・・いいんでしょうか?」




『とはいえ、最後はかわいそうなことになりましたがともあれ白組の勝利!!』

『現状は・・・・お伝えしきれませんでしたが、様々な競技を経て現在は4-3で赤組の優位です!!』

『さて、ではお昼休みを挟んで、午後の部に入りたいと思います!!』



『『ではまた、午後の部で~』』






to be continued

 
 

 
後書き

とりあえず書いてみた運動会



やっぱり自分が日常編書くと、短編の寄せ集めになる。
あと、会話のみ。

なんか地の文いれちゃんと流れが切れちゃんですよね・・・・
バトルシーンだとそうはならないのに。おかしいな?


ネタをちょいちょいはさみながら続けてます。
こまけぇことは気にスンナ!!的な感じです。もしおかしなところがあったら、脳内設定で強引に解釈です(笑)

そこまでひどいのはないと思うけど。



あまり昭和ライダー出せないなぁ・・・・あの人たちまじめだから(ほめ言葉です)



そして、一本じゃ終わらなかった運動会。
何がつらかったかって、どの競技入れようとか考えるのが大変だった。


次回も三本くらいの競技で終わりそう。
何の競技がいいですかね?



蒔風
「オレ達でてないね」

ショウ
「裏方。それ以外にも、ビルの修復作業があるだろ!!」

翼刀
「時間出来たら行くかなぁ」

ではまた次回
 
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