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詩集「棘」

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My Secret Moon



夜明けをどこか遠くの…
世界のように見つめているの…
空から落ちる涙雨は…
この地上を埋めつくし…

遥かな時に押し流されて
未だ見ぬ明日へと運ばれてく…

もう一度…逢えませんか…?

散らばってしまったパズルの欠片
そこにはもう無い愛しいピース
それでも諦めず探し続ける
思い出の…君の影…追いかけるように…
My Secret Moon...


秋風荒ぶ通り道…
凍ったようなアスファルトに…
車のライトが反射して…
刹那に君を映し出す…

消えてゆく後に何が残るの?
芽吹いては朽ちる今のこの先…

祈っても…叶いませんか…?

冷たい雨に忍ぶこの想いは
埋み火のように燻っている
もう会えないなんて解ってるのに
淋しくて…抱たくて…変わらず恋しい…
My Secret Moon...


雨雫の中に見えた君の姿…
切なくて…愛しくて…
そして…儚く消えて…

幽かに見えた光りは幻
現実に連れ戻されてしまう…
夢さえ渇いて君は霞んでく…
闇の中…雨だけが…映し出している…
My Secret Moon...

散らばってしまったパズルの欠片
そこにはもう無い愛しいピース
それでも諦めず探し続ける
思い出の…君の影…追いかけるように…
My Secret Moon...

もう二度と…出逢うことのない…
My Secret Moon...



 
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