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詩集「棘」

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終わらない寂しさ…つのる想い…
時は折り重なるように消えてゆく
雨に頽れる枯れ芒のように
暮れゆく秋を嘆くだけ…

何か残せるものはある…?
その問いは胸を掻き毟る
絶え間無く揺れ動くこの世界
人の心に価値はあるの…?

見えているのに掴み所のない僕達は
幽かな線の内側で彷徨っている
叶わないこの想いも届かない叫びも
君との距離でさえきっと… empty line...


ため息だけの日々…伸びゆく影…
罪を射つように降り続く雨は
冬を呼ぶように夢を砕くように…
歪む空から零れ落ち…

ここに残る理由は何…?
哀しみは思考を凍えさせ
昔日の虹の欠片さえも
遥かなる時に色褪せて…

触れているのにそれが真実かは分からない
何もかも見えない線で隔てられてる…
あやふやな人の思いや感情さえも
搦め捕るように引かれてる… empty line...


まるで虚数時間のただ中に
打ち棄てられたかのような想い…
連なる時には還れずに
世界の終わりに弾けとぶ…

あるはずもない運命に引き摺られるように
行くあてのない痛む心に身を委ね
櫂のない小舟に乗り激流へと呑まれ
消え行く果てさえもまた… empty line...

見えているのに掴み所のない僕達は
幽かな線の内側で彷徨っている
叶わないこの想いも届かない叫びも
君との距離でさえきっと… empty line...



 
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