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Blue Rose

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第四十二話 脅迫その四

「実はね」
「赤軍派とか革マル派とか」
「そうした人達なのよ、実際にね」
 彼等の正体をさらに話していった。
「いるから」
「その赤軍派や革マル派が」
「彼等の中にいるのよ」
「テロリストですよね」
「その通りよ」 
 まさにというのだ、その赤軍派や革マル派はだ。
「正真正銘のね」
「とんでもない正体ですね」
「マスコミは報道しないわね」
「マスコミにも入っているからですね」
「だからなのよ」
「色々と酷いですね」
「学校の先生もそうでね」 
 基地反対だの民主主義だのを口では言っているがだ。
「そうした色に染っている先生がいるのよ」
「だからそうした先生もですね」
「いるのよ」
 現実にというのだ。
「この長崎にもよ、日教組の力が強いと」
「そうした先生もいて」
「赤軍派や革マル派とも関係があったりして」
「思想的にも問題があって」
「行動もよ」
 その実はというのだ。
「自分が下と思った相手にはね」
「徹底的にですね」
「無法の限りを尽くしていたりするのよ」
「共産主義ってそうした国ですしね」
「あの世襲制の独裁国家がそうですね」
「ええ、あの国には階級まであるわ」
 現実にある、革命に対する出生身分によりそれが代々定められているのだ。
「日本にはないわね」
「はい、制度としては」
「あの国にはあるでしょ」
「上の階級でないと軍人になれないとかですね」
「そして国家元首は世襲制だから」
 共産主義の筈がだ。
「究極の独裁体制でしょ」
「まさにやりたい放題の」
「そう、だからね」
「そうした国家は好きで」
「日本にあれこれ言うことはね」
「おかしな話ですね」
「矛盾もいいところよ」 
 そう言っていいものだというのだ。
「私はそう思うけれどね」
「それは殆どの人がそうですよ」
「日本に階級はないわ」
 社会制度としてはだ、少なくとも存在していない。
「日本の皇室は駄目で北朝鮮の世襲制の共産主義はいいとかね」
「そういう主張する奴は大学に一人は絶対にいますね」
「学校の先生や学生でね」
「本当にいますね」
「何処の大学でもね」
「馬鹿かって思いましたよ」
 岡島はこの上ない軽蔑を込めて言った。
「どっちが問題か言うまでもないだろって」
「普通はそうよ」
「その通りですね」
「私の学生時代にもいたわ」
「やっぱりそうですか」
「馬鹿だと思ったわ」
 副所長にしてもだ。 
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