Blue Rose
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第三十九話 認識その二
「滅多にね」
「食べられないのね」
「関西でも」
「そうなのね」
「そうなの、それにね」
優花はさらに話した。
「関西も牛については」
「美味しい牛多いのね」
「近江牛とか」
「松坂牛もあったわね」
「大和牛もあったわね」
「そうなの、激戦地で」
肉牛についてもだ、九州では宮崎牛だろうか。ある愚劣極まる農林水産大臣が何の対策もせず病気が流行った時に酷いことになったが。この大臣にとっては牛の命も牛を育てそして生計を立てている農家の人達のこともどうでもよかったのであろう。
「神戸牛も大変なの」
「そうみたいね」
「関西は牛肉なのね」
「こっち以上に」
「そうかも、ただね」
ここで優花はこんなことも言った。
「九州って馬肉多いわよね」
「鶏肉とね」
「確かに結構以上に食べるわね」
「馬もね」
「福岡は鶏肉をね」
ラーメンは豚骨であるが、だ。
「焼き鳥とかね」
「あと水炊きにして」
「これがまた美味しいのよね」
「そうそう」
クラスメイト達も言う。
「九州はね」
「豚肉も食べるけれど」
「鹿児島が名産で」
「馬肉確かに多いわね」
「熊本とかね」
「言われてみれば」
「広島も多いみたいだけれど」
優花は中国地方の中心都市の名前も出した。
「江田島の辺りね」
「あっ、そうなの」
「あっちも馬肉食べるの」
「そうなの」
「馬刺しでね」
まさにこの刺身でだ、馬の生肉の刺身であるがこれを大蒜醤油や生姜醤油で食べる。生肉を食べる日本ならではの料理だ。
「食べるの」
「馬刺しはこっちもだけれどね」
「九州でもね」
「お馬さんっていったらそれよね」
「あと鹿児島では鶏とか豚もね」
「刺身にするけれど」
「あっ、豚もなのね」
鹿児島のその話を聞いてだ、優花は目を瞠った。
「こっちじゃ生でね。そういえば」
「相当新鮮じゃないと食べられないけれどね」
「鶏にしてもね」
「豚は特にね」
「相当新鮮じゃないとだけれど」
さもないと食中毒の危険がある、寄生虫のそれまる。
「それでもね」
「豚肉のお刺身もあるわよ」
「こっちにはね」
「ちゃんとあるわよ」
「ううん、色々あるのね」
優花はクラスメイト達の話を聞いて腕を組んで考える顔になって述べた。
「豚のお刺身も」
「鹿児島に行って食べてね」
「鹿屋とかで食べられるわ」
「これも美味しいわよ」
「鹿児島はちょっと遠いけれどね」
同じ九州でもだ、ただ今は鉄道ですぐに行ける様になっている。九州の交通も便利なものになっているのだ。
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