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提督していない提督による騒がしい日常

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番外編その1、クリスマス

 
前書き
遅れました、なぜかって?
バ〇オの5、6やってました
あとマ〇カーも
有言実行できないタイプなんです
許して 

 
「おーい!!提督ー!!今日は何の日だったっけ?」
執務室の扉を開け、飛龍が大きな声て入ってきた
「クリスマスだな」
「そうだよ!!クリスマスだよ!!早速クリスマスプレゼントに脱ぎたてホヤホヤの蒼龍のパンツをあげよう」
「いらねぇ」
なんで脱ぎたてホヤホヤなんだよ...
蒼龍から剥ぎとったのかな?
「まぁ、そんなどうでもいいことは置いといて」
「てめぇが言い出したんだろう」
「朝ごはん」
食欲には負けるのかよ
「わかったよ、座っとけ」
朝のパンを焼いている途中に飛龍に質問をした
「お前料理とか作れねぇの?」
「作れるよ」
作れんのかよ!?自分で作れよ!!
「ちなみにどんなの?」
「レトルト」
「それは料理とは言わねぇ」
そんなことだろうと思ったわ
ちなみに蒼龍はできる
料理本を好んで買うくらいだ
なぜか俺が作ってるけどな
飛龍の為にお菓子作りを始めたのがきっかけらしい
飛龍にもきっかけがあれば...
.....ねぇな
「それで?今日のクリスマスプレゼントの希望は集めたか?」
「あぁ、これね、はい」
俺は貰った紙を見ずに懐にしまった
「はい、目玉焼きトースト」
「ありがとー!!いただきまーす!!」
俺は飛龍にトーストが乗った皿を渡すと立ち上がった
「じゃあ、買い物行ってくる」
「ふぁ~い」
さて、行く前に食堂寄らなきゃな
食堂へ行くが食堂は閉まっていた
ここだけの話、とある浪漫な艦娘の提案で食堂を閉めて、クリスマスパーティの準備をしている
もちろん一部の艦娘達を除いて内緒にしてある
裏口から食堂にはいると妖精さん達がいそいそと準備をしていた
妖精さん達は俺を見るなり1度作業の手を止め、敬礼をしてくれた
俺はそれに対し、笑顔で返すと妖精さん達も笑顔になり、再び作業に戻っていった
「明石、夕張、どっちかいるか?」
「はいはーい、提督どうしたの?」
奥から出てきたのは工具をもっている明石だった
「明石、準備は進んでるか?」
「う〜ん、まずまずって所かな、まだ終わりそうにはないかな」
今は昼の1時、パーティ開始は7時の予定だからまだ時間はある
「そのまま丁寧に続けといてくれ、6時頃に終わっていればそれでいいから」
はーい、と言いながら明石は奥へと戻っていった
「次は厨房か...」
そのまま厨房へ行くとちょうど鳳翔が出てきた
「あら?提督さん、どうしたんです?」
「いや、進展どうかな?って思っただけさ」
「進展は大丈夫ですよ、でもすこし盛り付けが間に合わないかも知れませんね」
盛り付けか...
「1人呼ぶか?呼ぶならいまから行くが」
ではお願いします、と頭を下げ、鳳翔は中へと戻って行った
「はて...warspiteら辺でいいか...」
俺はwarspireの自室へと向かった
部屋の前に着くなりすぐにノックをした
「warspire、いるか?」
「どうしたんですか?admiral」
扉が開き、warspireが顔を出した
「ちょっと頼みたいことがあるんだがいいか?」
「立ち話もなんですし、中へどうぞ」
「じゃあお言葉に甘えて、邪魔するよ」
中へ入るとイギリス艦らしい洋風の部屋が広がっていた
「ほぉ、綺麗だな」
「いつ、誰がどんな時に来てもいいように部屋の掃除は欠かせませんから」
一つ一つの物を映えさせる家具の置き方をしている
俺の部屋とは大違いだな...
「それで用とは何でしょうか?」
「ん?あぁ、そうだったな」
「今、食堂って閉まってるだろ?」
warspireは頷いた
「あれって今な、中でクリスマスパーティの準備をしてるんだわ」
「XmasParty?いいですね、でもなんでそれを私に?」
「いや、料理の方がすこし手が足りないらしく、盛り付けだけでも手伝ってくれるやつを探してるんだと」
「それで私に?」
俺はその問いに首を縦に振った
「引き受けてくれるかな?」
warspireは少しだけ考える仕草をしてから
「わかりました、私でいいなら」
と答えてくれた
「よしっ、じゃあ食堂に向かってくれるかな?表口は開いてないから裏口からね」
わかりました、その声を聞いてから部屋を出た
俺はふと思い出した
「やば、クリスマスプレゼント買いに行かなきゃ...」
いまの時刻はちょうど昼前
「どうなるかわからんからさっさと行くか...」
俺は鎮守府を出て街へと向かった
「財布もある...」
懐から今朝飛龍に貰った紙を取り出し、おもむろに内容を確認した
「今日の20人...な、なんだこりゃあ...」
とある3人を除いてほぼ全員が同じような事が書いてあった
妙高型の二番艦からあの客船も水母も...酒だ
各自欲しい高級の酒の名前が書いてある
ワインも混ざっていたり
「酒に溺れすぎじゃね...?」
気を取り直し、のこりの3人を見てみた
島風、速さ
「........」
つまり…どういうことだってばよ?
本物のサンタでも間違いなく悩むよ!?
悩むどころか諦めちゃうレベルだよ!?
次は...
明石、ガ〇ダム系最新機のスラスター
どうしろと!?連邦に売ってくれって頼むのか!?
絶対売ってくれないよね!?無理だろ!!
最後は誰だ...もう疲れてきたよ...
飛龍、愛♡の巣
「は...?」
あ、愛の巣?
つまり家なのか?家が欲しいのか?
現実的なのはいいんだよ?
高いわ!?お前は何をたのんどるんじゃあ!!
「あのなめてるような顔してるウサギの家族の家でも買っていってやろうかな...」
そんなことを呟きつつ、呆れ顔でまずは酒を買いに行った
1通りの買い物を終え、鎮守府へと帰ってくる頃には日が沈んでいた
「はぁ、疲れた...どんだけ酒買わされたんだか」
店員に白い目で見られたぜ...
鎮守府の中へと入ると飛龍が俺のことを探していた様で
帰ってきた俺を見るなり走り寄ってきた
「あ、おかえり、今帰ってきたの?」
「そうだよ、酒買いに行った時に白い目で見られたよ」
アハハ、と飛龍は呆れたような笑顔を浮かべた
「ところでさ、モ〇ハンで手伝って欲しいところがあるんだけど」
「すまん、ちとこれからすることあっから、後でな」
俺はそう言い、食堂へと向かった
食堂へ入ると明石達の準備は終わっていた
それを見ていると明石に声をかけられた
「あっ提督、どうです?この飾りの出来具合!!完璧じゃないですか!?」
「んなこと俺に聞かれてもなぁ、自分で完璧だと思ったんならそれでいいさ」
「ならば大丈夫です!!1時間前ですが準備はOKですよ」
「お疲れさん、そのへんで休んでてくれ、ついでにほら差し入れだ」
俺は先程の買い物のついでに買っておいた四ツ矢サイダーを渡した
「気が利きますねぇ、ありがたく頂戴します」
キャップを開け飲みはじめた明石の隣に夕張の分を置いて、厨房へ入っていった
「おっす、どうだ?進んだかい?」
声をかけると今度は間宮が出てきた
「ええ、全部終わりましたよ、保温庫に入れてあります」
こちらも全部終わっていたようだ
「じゃあそろそろ開けるかな、集合かけるからホールに居てくれ」
それだけ伝え、執務室に戻った
執務室へと入ると飛龍がゲームをしていて、こちらに気づいた
「終わったの?」
「終わったよ、すぐ飯だけどその前にホールに集合かける」
集合することに疑問を持ったのか飛龍は聞いてきたが、はぐらかしておいた
『おっす、オラ提督、突然でわりぃけど、ちとホールまで来てくれねぇか?頼んだぜ』
俺が放送でふざけた喋り方をすると重要ではない、逆になると重要になるというこの鎮守府暗黙のルールだ
「ほい、飛龍行くぞ」
ん、という短い返事と共に飛龍はゲームを中断し立ち上がった
ホールに着くとすでに全員が集合しており、がやがやと盛り上がっていた
「皆、提督が来たよ、整列 整列」
俺がいることに気づいた古鷹を中心に重巡が声をあげた
その声に反応した艦娘達は一斉に話を辞め、こちらに整列した
「今回もべつに重要ではないから安心してくれ」
そう声をかけると皆が思い思いに楽な姿勢をとった
「今ってよ、食堂閉めてるだろ?」
「あれ、いまから開けることにしたわ」
いまから!?と驚愕したような声がちらほらと聞こえてきた
「ということで全員で間宮と伊良湖についていけ、よろしく」
俺は間宮と伊良湖にこの場を任せ、艦娘達に内緒で、ホールから姿を消した
ホールを出た俺はそれぞれの艦娘の寮に隠しておいたプレゼントと1人1人に宛てた手紙を持ち、ひたすら走り続けた
全ての寮、ここの艦娘全員分のクリスマスプレゼントを置き終え、食堂へと戻ってくるとパーティは始まっていた
食べるやつは食べ、飲むやつは飲む
各々が和気あいあいとしてるのを見て、安心した俺は自室に戻り、飛龍のクリスマスプレゼントとして、一軒家を暇していた妖精さん達に作ってもらって、手紙と一緒に一軒家の鍵を置き、執務室へと向かった
翌日、目が覚めるといつもの天井ではなく執務机に突っ伏して寝ていたようだ
「あちゃー、寝ちまったか...」
体が痛い...
痛みを押しのけ自室へと1度戻っていった 
 

 
後書き
シル〇ニアファミリーではなく
飛龍にはきちんと家をプレゼントしました
これがまさしく行き過ぎた愛なのです 
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