ドリトル先生と沖縄の蛇達
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第五幕その五
「無駄というか危ないから」
「暴れてるから」
「凶暴だからだね」
「確かにテレビで観てると凶暴だし」
「近寄ったら駄目だね」
「会話も出来そうにないから」
このことはとても残念なお顔でお話した先生でした。
「平和になって平和を守る為にどうするのか」
「それがお話出来ればだね」
「いいけれど」
「それが出来ない人達だから」
「あくまで自分達だけの人達だから」
「だからだね」
「反論したら何するかわからない人達だから」
本当にそうした人達だからです。
「殴られたりするかも知れないかな」
「何でかな」
「平和っていいながらあそこまで凶暴なのかな」
「人の話を聞かないで」
「自分達だけの主張ばかりで」
「他は認めないのかしら」
「そうした人達もいるからね」
世の中には、というのです。
「だからそうした人達だと思って」
「最初から近寄らない」
「それで僕達はだね」
「お食事を楽しむ」
「そうするのね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「じゃあいいね」
「行きましょう、皆で」
「ベースの美味しいお食事を楽しみに」
「これからね」
「お酒も売ってるから」
こちらのこともお話した先生でした。
「僕はこちらも楽しむよ」
「楽しみ方はそれぞれ」
「ベースについての考えもそれぞれ」
「食べに行ってもいい」
「そういうことね」
「その通りだよ」
先生は皆に笑顔で言いました。
「じゃあね」
「うん、アメリカ軍のベースに行って」
「そうして食べようね」
「皆で」
動物の皆も応えてです、先生達はアメリカ軍のベースまで行きました。確かにフェンスのところでは大勢の騒いでいる人達がいました。
その人達を見てです、ダブダブは言いました。
「今日平日なのに」
「あっ、そういえばそうだね」
ホワイティも応えます。
「お昼なのにね」
「あの人達いるね」
「しかも案外少なくない?」
チーチーはその人達の数を見ました、基地の門の近くのフェンス、基地とこちら側を分けているそこの前で騒いでいる人達を。
「いつもテレビじゃ大勢いるって言ってるけれど」
「しかも沖縄の言葉の訛りじゃない人多いね」
「そうよね」
チープサイドの家族はこのことに気付きました。
「本州の方の言葉?」
「関東の人達多くない?」
「あの人達平日のお昼に沖縄以外から来てるんだ」
ジップはこのことを理解しました。
「お仕事は?」
「ここに来るだけでも運賃とかかるよ」
トートーはこのことを指摘しました。
「お仕事休んでお金出してきてるのかな」
「何かプラカードとか赤いしあの人達の服装も」
そうしたものを見てです、老馬が言うことは。
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