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提督していない提督による騒がしい日常

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横須賀2日目、恐るべき団結と加賀の暴走

 
前書き
皆さん、やっとのこと作り終えました
テストが被っていたのでご了承ください
それではどうぞ 

 
心の闇まで晴らしてしまいそうな晴天の朝
俺は窮屈な布団から這い出て、体を伸ばした
「はぁ、1日の始まりだ、朝は憂鬱...」
鎮守府の朝は早い、時間にして7時には総員起こしがかかるのだが
かける側の提督が不甲斐ない所を見せるわけにはいけない
眠気を無理矢理抑え、寝間着から軍服に着替えた
「すこし落ちない汚れが増えてきたな...」
さすがに手洗いとはいえ、限界があるか...
「今度明石に新しいの貰うか」
俺の軍服は明石、夕張の浪漫ペアが素材をどこかから引っ張り出してきて作ってもらっているので
謎機能が付いていたりするのだが...
今までの例からすると
ボタンが弾丸のような速度で飛んだりだとか
自動消臭だったりと
使えるのか使えないのかわからん機能がたまーに付いている
俺は2人を起こさぬようにゆっくりと、静かに部屋を出た
執務室に入り、椅子に腰を下ろした
ふと窓を見るとテントが張ってあった
「あいつ、まだ寝てるのか...しかもテントで」
提督として大丈夫か?
「...手遅れだったな」
ふとそんなことを考えていると
テントから宮本がでてきた
あいつも起きるの早い方なのか
時刻は5時半、俺らが海軍で習った時間は6時、すこし早い
「本井は...」
ふと忘れかけていた存在を思い出し、外をもういちど見渡すが...
「あ、そういやあいつ、病院か」
あいつはすぐ爆撃されるからよく病室にいる
いくらやっても死なない
生命力だけはゴキブリ並だな、火星に送り出しても死なないでムキムキになってるんじゃねぇか?
「とりあえず宮本のところに行くか」
俺は2階にある執務室から降りて、外へ向かった

「おはよう、宮本」
「あ、おはようございます」
朝のあいさつは手短に済ませ、俺は考えていた本題に入った
「そういやさ、昨日お前と本井の所の飛龍と本井に攻撃するって話してただろ?」
「え?ちょっ、どこでそれを?」
「この鎮守府の秘密は探ってもわからねぇし、沼だからやめとけ」
「あ、はい...」
「んでさ、それちょっと俺も参加するわ」
「久保さんも?いいですよ」
その後、すこし駄べって、本井の所の飛龍を待ち、ニヤニヤしている2人を見ながら本井の病室へと向かった

ガラッ!!っと大きな音を出しながら病室のドアを開け、中に入る
安心しろ、うちの所の病院の部屋はすべて個室だ(無駄に金かけている)
「うわっ!?なんだ、宮本と飛龍に久保さんか、なんか用です?」
「お大事に、本井」
俺は合掌をしてからじゃあの、こってり絞られろ、と言い残し、病室を出て行った
俺が病院を出ると同時に爆発音がして、本井のいる病室の窓から煙があがっていた
「またこれは派手にやったな...」
修理費はうちなんだからもうすこし考えてくれよ...
まあ全部上が出してるからいいんだけどな
俺のポケットマネーは使われない
管理してねぇし、俺の講座とかその辺管理してるの蒼龍だしなぁ...
考え事をしながら外にでて振り返るとみごとに煙があがっていた
俺が鎮守府へ戻ると土足禁止のうちの鎮守府に見慣れない靴があった
「宮本のところの艦娘か」
そのままあがり、二つある客室を見ると二つとも使われていた
騒がしい方を見ると金剛、瑞鶴などを筆頭にiowaの話を聞いて盛り上がっていた
「あれ?久保大佐、どうしたんだい?」
そして唯一話に熱中せず、聞くだけになっていた時雨が話しかけてきた
「いや、ちょいと見に来ただけさ」
「そうなんだ」
「てか朝は早いんだな、うちなんてお艦以外は寝てるぞ、例外はいるけど」
浪漫を追い続けて寝なかったヤツらとかな
「うちの提督はたまにだけど総員起こしをかけ忘れることがあるんだ、もし忘れた時でも起きれるようにしていたらついつい早くに目が覚めてしまってね」
すこし微笑みながら頬をポリポリと掻く時雨
「なんだ、あまり寝れなかったのかと思った、それならいいんだ」
そして1人足りないことに気づいた俺はそのまま時雨に聞いてみた
「1人たりなくねぇか?えと...吹雪がいねぇよな」
「よく分かるね、吹雪は今隣の部屋にいるよ、何か考え事でもしてるんじやないかな?」
そうか、わかった
とだけ言い、部屋を出た
隣の客室に入ると言った通り、吹雪がいた
吹雪は俺が入ってきたことにすぐ気づき、挨拶をしてくれた
「本井提督の居た所を焼きましたが、本井提督が見つからないってまわりの人達が言ってますけど大丈夫何ですか?」
その疑問に対し、俺は
「あぁ、大丈夫だと思うよ、アイツ昔から何されても死なない感じだったから焼いても骨だけでも来るんじゃない?」
冗談を含めて返した
するとすこし笑いながら
「そうですか、ならいいんですけど、ところで」
「なんだ?」
「頭のまわりに何で烈風飛んでるですか?」
素朴な疑問をぶつけられた
「趣味みたいな物だと思ってくれ」
通信機...とは言えないよな
どっからどうみても烈風...から作ったやつだったわ
「私達に用件があると言っていましたが用件はなんでしょうか、私達多分今日には帰ると思うんですけど」
「話は別の場所でする、んでもって君達は、今日もうちに泊まっていくとさ」
吹雪はすこし首を傾げながら
「誰がそう言ったんですか?」
あいつ...ほんとに信用されてんのか?
「そりゃあ君達の司令官が言ってたよ」
今度は可哀想なものを見る目をしながら
「あの人、またテントで過ごすのか...」
「いや、先に帰るとの事だ」
自分の所の艦娘置いてお前だけ帰ってどうすんだ、と思ったのは内緒である
「よし、帰ったら加賀さんに言い付けよう」
「最近の駆逐艦は怖いねぇ...」
うちの子達は毎日暇してるくらいだから、根っこから違うのかな
すると飛龍が入ってきて
「久保さん、また執務サボってますね?」
うわ、やべぇ...仕事モードか...
「いやぁ、今日は珍しく終わったよ」
俺は冷や汗をかきながら中身の無い言葉を言う
「嘘ついて逃げると多門丸に怒られますよ?」
多門丸...?た...たも...船?
あぁ、あの鬼教官か...
「執務をしたら負けだと思っている、多門丸なんて上等」
すると一瞬のうちに俺の背後に回り込んでいた飛龍に襟を掴まれ
執務室へと連れていかれた
「働いたら負けだ!!仕事なんてしたくねぇ!!」
「クビにされても知らないよ」
「されそうになってもどうせお前止めるだろ」
「まあね、あなたのいない鎮守府は私の、ましてや私達の居場所じゃないからね、あなたがいなくなる時は私達がいなくなったあとだよ」
「これほどぐーたらできる良環境は無いぞ、感謝したまえ」
「んなこと言う前に執務しなさい」
執務室にはいるなり鍵を閉められ、執務をさせられた

執務自体はすぐ終わり、仕事モードが切れた飛龍と執務途中で入ってきた蒼龍と喋っていたら日が暮れた
「なんか外騒がしかったよな、艦載機の機銃音したし」
「あれは多分零52かな?少なくとも零の機銃音だと思う」
と、無駄と言えるほど艦載機大好きな蒼龍が言ってきた
「あ、そう...ってそこじゃねぇ」
「なんでその音がしたか...でしょ?」
そうだ、そこだよ
「「「まぁいいか」」」
その後、夜ご飯を食べ、ゆったりとした時間を過ごし、布団戦争をして寝た
「今回は俺の勝ちだ」


朝...
外が騒がしく、窓から見てみると
宮本、そして加賀の2人のことで揉めて、憲兵が来たんだろう
「おーい、憲兵達、あの2人の揉め事は適当に無かったことにしてくれ、めんどくさいから」
それだけ伝えたあと窓を開け、大きな声で
「朝っぱらから何してんだァ!!」
と一喝した 
 

 
後書き
ピッタリ3000です
飛龍が大佐を呼ぶ時、どうしようか悩んだのですが
とりあえず、あなた にしてみました
そのうち名前で呼ぶようになるかもです 
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