エクリプス(機動戦士ガンダムSEED編 )
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第31話 正義の名のもとに(前編)
Side アスラン・ザラ(ザフト軍本部)
ザフト軍士官A
「何をしている!ジブラルタルからも応援を出させろ!」
ザフト軍士官B
「無人偵察機じゃ駄目だ。今欲しいのは詳細な報告なんだよ!」
ザフト軍士官C
「そんな話は聞いてないぞ!」
ザフト軍士官D
「どこからの情報だそれは!」
アスラン
「失礼します!」
国防委員会将校A
「使用されたのはサイクロプスのようです。基地の地下に、かなりの数のアレイが。」
ザラ
「クルーゼは?」
国防委員会将校A
「まだコンタクトは取れておりませんが、無事との報告を受けております。」
ザラ
「彼から詳細な報告を上げさせろ。」
国防委員会将校B
「アイリーン・カナーバ以下数名の議員が、事態の説明を求めて議場に詰め掛けています。」
ザラ
「少し待て。」
アスラン
「は!」
国防委員会将校B
「臨時最高評議会の招集を要請するものと思われますが?」
ザラ
「ハァ…ともかく残存の部隊をカーペンタリアに急がせろ!」
国防委員会将校A
「は!」
ザラ
「浮き足立つな!欲しいのは冷静且つ客観的な報告だ!」
ミスリル等の行方は!」
国防委員会将校B
「まだです。かなり周到にルートを作っていたようで。思ったより時間が掛かるかも知れません。」
ザラ
「っくぅ…。情報部を動かせ。」
国防委員会将校B
「…あ…しかし…」
ザラ
「この私を追求しようとでも言うのか、カナーバ等は!」
国防委員会将校B
「…解りました!」
国防委員会将校達は委員長室を退席した。
ザラ
「…ハァ…。」
アスラン
「父上…」
ザラ
「なんだ、それは。」
アスラン
「失礼致しました、ザラ議長閣下!」
ザラ
「状況は認識したな?」
アスラン
「は!」
ザラ
「見ろ。工廠の監視カメラの記録だ。フリーダムの奪取はこの直後に行われた。
証拠がなければ誰がミスリルになど嫌疑を掛ける。お前がなんと言おうが、これは事実なのだ。」
アスラン
「ぁぁ…」
ザラ
「お前は特務として奪取されたX10Aフリーダムの奪還と、パイロット、及び接触したと思われる人物、施設、全ての排除にあたれ。
アスラン
「ぁぁ…」
ザラ
「工廠でX09Aジャスティスを受領し、準備が終わり次第任務に就くのだ。
奪還が不可能な場合は、フリーダムは完全に破壊せよ。」
アスラン
「…接触したと思われる人物、施設までおも全て排除…ですか?ぁぁ…」
ザラ
「X10Aフリーダム、及び、X09Aジャスティスは、ニュートロンジャマー・キャンセラーを搭載した機体なのだ。」
アスラン
「ぁぁ…ニュートンジャマー・キャンセラー…、そんな?
何故そんなものを!プラントは全ての核を放棄すると!」
ザラ
「勝つ為に必要となったのだ!あのエネルギーが。お前の任務は重大だぞ。心して掛かれ!」
Sideout
アスランは国防委員長室を後にして、工廠へ向かった。
Side キラ・ヤマト
アークエンジェルクルー達
「あぁ…」
マリュー
「ぁぁ…」
キラ
「間に合って、良かったです。」
マリュー
「ほんとに…キラ君なのね?」
キラ
「…はい。」
チャンドラ二世
「うっ…」
パル
「ああ…」
ノイマン
「お前!」
トノムラ
「一体どうして?」
チャンドラ二世
「ほんとに…ほんとに…オーブにいたんじゃないんだな?」
キラ
「お話ししなくちゃならないことが、沢山ありますね。」
マリュー
「ええ。」
キラ
「僕もお聞きしたいことが沢山あります。」
マリュー
「そうでしょうね。」
フラガ
「ザフトに居たのか?」
キラ
「ぅ…そうですけど、僕はザフトではありません。そして、地球軍でもないです。」
アークエンジェルクルー達
「「ぁぁ…」」
「「ぇぇ?」」
マリュー
「…分かったわ、とりあえず話をしましょう。あの機体は?どうすればいいの?」
キラ
「整備や補給のことを仰っているのなら、今のところは不要でしょう。
あれには、ニュートロンジャマー・キャンセラーが搭載されています。」
フラガ、ナタル
「ニュートロンジャマー・キャンセラー?」
チャンドラ二世
「じゃぁ核で動いてるってこと?」
パル
「そんなもんどっから…」
キラ
「データを取りたいと仰るのなら、お断りして、僕はここを離れます。
奪おうとされるのなら、敵対しても守ります。」
マリュー
「キラ君…」
フラガ
「お前…」
キラ
「あれを託された、僕の責任です。」
フラガ
「ぅ…」
マリュー
「解りました。機体には一切、手を触れないことを約束します。いいわね!?」
キラ
「ありがとうございます。」
Sideout
Side シーゲル・クライン
シーゲル・クラインはニュースを見ていた。
アナウンサー
「…
臨時ニュースです。」
ラクス
「お父様。」
アナウンサー
「ミスリルからの情報です。
先の戦闘、作戦名はオペレーション・スピットブレイクです。
映像はミスリルから提供されたものをノーカットでお送りします。」
映像はスピットブレイクの戦闘映像に替わった。
光輝
「お送りしている映像は、オペレーション・スピットブレイクの映像です。
スピットブレイクは目標を地球軍のパナマ基地、マスドライバー施設の破壊を名目に、
評議会に承認されていました。しかし、真の目標はアラスカでした。
ミスリルでは事前にサイクロプス、マイクロ波発生装置の事ですが、
アラスカに大量の資材が運び込まれているのを知り、情報収集を行い、
スピットブレイクの真の目標がアラスカである事が解りました。
これはザフト軍の情報が地球軍に漏洩しており、ザフト軍を誘き寄せる罠だと判断し、
オペレーション・スピットブレイクが評議会で採決される時に事前に通告しました。」
映像は光輝の評議会へ送ったメッセージ映像に切り替わった。
ラクス
「お父様、本当ですの?」
シーゲル
「ああ、本当だ。コウキ・イチジョウがラクスを訪ねた日に、私が本人から預かったものだ。」
光輝
「ミスリルの事前情報の真偽はともかく、オペレーション・スピットブレイクが評議会に
承認された内容と違う事が問題です。
プラントに住む皆様、もう一度、評議会の在り方を考え直して下さい。
評議会議長と国防委員長の兼任は前世紀に冒した歴史の誤りです。
…
次にオペレーション・スピットブレイクの経過をお話しなければなりません。
まず安心して下さい。この作戦に参加した兵は全員が無事です。
まず軌道から降下した部隊は、目標の座標を地球軍のアラスカ基地から
カーペンタリア基地に変更してあります。
またカーペンタリア基地から出港した部隊の大半へ偽の帰投命令を出しています。
戦場で戦っている部隊は以前にミスリルで捕獲したザフト軍のモビルスーツです。」
映像はアラスカ基地内部と、逃げ出している将校達が映っていた。
光輝
「この様に大西洋連邦の将校達は逃げ出しています。
残されたのはユーラシアの部隊と切り捨てられた部隊だけです。
将校が兵を見捨てて逃げ、それを囮に使うのはもはや戦争ではありません。
明らかな犯罪行為です!」
映像はフリーダムに替わった。
キラ
「ザフト、連合、両軍に伝えます。
…
こちらはミスリルです。アラスカ基地は、間もなくサイクロプスを作動させ、自爆します!
…
両軍とも、直ちに戦闘を停止し、撤退して下さい!
繰り返します!アラスカ基地は間もなくサイクロプスを作動させ自爆します!
両軍とも直ちに戦闘を停止し、撤退して下さい!」
映像は潜水艦の将校達に替わった。
サザーランド
「そろそろですな、よろしいですか?」
連合軍幹部将校
「この犠牲により、戦争が早期終結へ向かわんことを切に願う。」
サザーランド
「青き清浄なる世界の為に。3…2…1…」
映像はアラスカ基地とパナマのマスドライバー施設が爆発している様子を映していた。
光輝
「パナマのマスドライバー施設は地球軍に対するミスリルからの警告です。
…
最後にこの機体はX10Aフリーダム、ザフト軍が開発した機体です。
フリーダムにはニュートロンジャマー・キャンセラーが搭載されており、核エンジンを積んでいます。
ミスリルは核エンジンを太陽に向けて廃棄します。後日、その模様は映像で送ります。
フリーダムには同型機X09Aジャスティスがあります。
ニュートロンジャマー・キャンセラーには欠陥があります。
人為的にもしくは不慮の事故で核エンジンが爆発する危険があります。
今回と同様に地球軍へ意図的な情報漏洩の危険もあります。
願わくばプラントにはジャスティスの凍結と設計図及び研究データの破棄を希望します。
それとこれは地球に住む人々の総意ではありません。
ブルーコスモスの幹部連中の仕業と言う事をご理解下さい。
ミスリルは戦争の早期終結を望んでいます。」
ラクス
「お父様…?」
シーゲル
「分かっている。」
Sideout
Side アスラン・ザラ
ユーリ・アマルフィ(ニコルの父)
「聞いたか、アスラン?」
アスラン
「ミスリルの事ですね。」
ユーリ
「ニコルや君や、多くの若者が戦場でその身を犠牲にしてまで戦っているというのに、
何故それを裏切るような真似をする者が居るんだ!私はそれが悔しくてならんよ!
犠牲はもう沢山だ!
だからこそ…Nジャマーキャンセラーの搭載にも踏み切ったというのに!
Nジャマーキャンセラー…作ったのは誤りかもしれぬ…。」
アスラン
「…」
整備員
「最終起動のシミュレーションを開始する。F-6の要員は端末オンライン…」
ユーリ
「あれが地球軍の手に渡れば、奴等は大喜びで再び核を使うだろう。
それだけは、なんとしても食い止めねばらん!」
アスラン
「…ジャスティスは僕が守ります。」
ユーリ
「頼むぞ、アスラン。」
アスラン
「はい。」
Sideout
Side キラ・ヤマト
キラ
「それが作戦だったんですか?」
フラガ
「おそらくは?」
マリュー
「私達には、何も知らされなかったわ。」
フラガ
「本部はザフトの攻撃目標が、アラスカだってこと、知ってたんだろうさ。
それもかなり以前から。でなきゃ地下にサイクロプスなんて仕掛け、出来るわけがない。」
キラ
「ん…」
~~回想~~
アイリーン・カナーバ
「シーゲル・クライン!我々はザラに欺かれた!発動されたスピットブレイクの目標はパナマではない、アラスカだ!」
~~回想終了~~
キラ
「プラントも同じだ。」
フラガ、マリュー、ナタル
「ぇ?」
キラ
「それでアークエンジェル、マリューさん達は、これからどうするんですか?」
マリュー
「どうって…」
トノムラ
「Nジャマーと磁場の影響で、今のところ通信は全く…。」
ノイマン
「自力でパナマまで行くんですか?」
フラガ
「歓迎してくれんのかねぇ、いろいろ知っちゃてる俺達をさ。」
マリュー
「命令なく戦列を離れた本艦は、敵前逃亡艦、ということになるんでしょね。」
光輝
「そうはならないさ。テープの命令通り行動したまで。
同様の証言をユーラシアの部隊がしてくれる。
敵前逃亡はアラスカにいた将校達だ。」
フラガ
「コウキ、お前今まで…」
光輝
「この顛末をミスリルの工作員に渡していた。
今頃、世界中で放送されているだろう。」
ノイマン
「原隊に復帰しても軍法会議は…?」
光輝
「いや、原隊に復帰しない方が良い。
事情を知る君らは、使い潰されるのがオチだろう。」
ナタル
「…確かに。」
マリュー
「なんだか…何の為に戦っているのか解らなくなってくるわ…。」
アークエンジェルクルー達
「ぅ…」
キラ
「こんなことを終わらせるには、何と戦わなくちゃいけないと、マリューさんは思いますか?
僕達、僕はそれと戦わなくちゃいけないんだと思います。」
アークエンジェルクルー達
「ぁぁ…」
Sideout
Side マリュー・ラミアス
マリュー
「オーブへ?」
フラガ
「ああ、ちょっともう、軍に戻りたいって気分じゃないだろ?みんなもさ。」
マリュー
「生殺しは確定しているようなものですものねぇ。」
フラガ
「ボウズ、変わったな。」
マリュー、ナタル
「ええ。」
フラガ
「何と戦わなくちゃいけない、か?」
光輝
「私の直弟子だからね。」
ナタル
「キラ君はミスリルに入ったのですか?」
光輝
「ああ、だいぶ葛藤はあったようだがね。
オーブ軍よりはミスリルの方を選んだ。
自分が何をすべきか分かったんだと思う。
それでプラントへ行かせた。
マルキオ導師に頼んで、負傷兵として連れて行って貰った。
マルキオ導師はオーブの近くの島に住んでいて、
ナチュラルでは唯一、プラントで尊敬されている。
シーゲル・クラインにアフリカ連邦の設立を根回しを頼むついでもあったから。」
フラガ
「お前、何処まで先を読んでいる。」
光輝
「パナマのマスドライバー施設が破壊されたのは知っているな。」
フラガ
「何が破壊だよ。お前がやったんじゃないか!?」
光輝
「失敬な、段取りをしただけだ。スイッチを入れたのは地球軍の将校だぞ。」
フラガ
「チッ、それで?」
光輝
「地球軍にはマスドライバー施設はもうない。」
ナタル
「ザフト軍のカーペンタリア基地かオーブのマスドライバー施設だけですね。」
光輝
「ああ、カーペンタリア基地にはスピットブレイクの降下した部隊と帰投した部隊、
それと拝借していた、モビルスーツ並びに潜水母艦を返している最中だ。」
マリュー
「地球軍はオーブを標的にする可能性があるわね。」
光輝
「可能性ではない、元より地球軍は中立国に圧力を掛けていた。
今回、大西洋連邦とユーラシアの間に楔を打った。
軍事力は連携するとしても、国民感情は離れる。
そこで大西洋連邦がオーブへ攻め込む。
オーブが勝てば、他の中立国だった赤道連合やスカンジナビア王国、
汎ムスリム会議も大西洋連邦と距離を取る。
プラントとユーラシア連邦、東アジア共和国には、
アフリカ連邦樹立容認とオーブ連合首長国等に不可侵条約と貿易協定を結ばせる。
ユーラシア連邦や東アジア共和国は戦争で疲弊しているし、
今回の顛末を知れば現政権では不可能でも次の政権では可能であろう。
既に反大西洋連邦派の議員達の囲い込みを行っているし、
オーブのウズミ・ナラ・アスハ殿がそのように動いている。
第一経済が復興するなら、大西洋連邦にくっ付く意味がない。」
フラガ
「オーブ政府はその計画を容認しているのか?」
光輝
「ウズミ・ナラ・アスハ殿とプラントのシーゲル・クライン氏には伝えてある。
この戦争は大西洋連邦とオーブではない。ミスリルとだ。」
ナタル
「それで勝可能性は?」
光輝
「ヒントは、大西洋連邦にはモビルスーツを搭載出来る潜水艦がない。
またムルタ・アズラエルが旗艦に搭乗する。
全く甘えたガキだ、作った玩具で遊びたいらしい。」
「「…」」
Sideout
Side アスラン・ザラ
アスランはラクスの住むクライン邸を訪れていた。
アスラン
「ぁぁ!
…
ラクス!」
ラクス
「…暗い海と空の向こうに♪
…」
(水の証より)
~~回想~~
カガリ
「殺されたから殺して、殺したから殺されて、それでほんとに最後は平和になるのかよ!」
~~回想終了~~
ハロ
「マイド!マイド!」
アスラン
「…」
ハロ
「ラクスー。」
ラクス
「ぁ…あらーピンクちゃん!やはり貴方が連れてきて下さいましたわね。ありがとうございます。」
アスラン
「ラクス。」
ラクス
「はい?」
アスラン
「どういうことですか?」
ラクス
「ミスリルの事をお聞きになったから、ここにいらしたのではないのですか?」
アスラン
「ぇぇ…」
ラクス
「フリーダムのお声はキラ様ですね。」
アスラン
「キラ…?何を言ってるんです!キラは…あいつは…」
ラクス
「ミスリルに入られたのですね。」
アスラン
「ぁ!」
ラクス
「言葉は信じませんか?
ではご自分で御覧になったものは?戦場で、久しぶりにお戻りになったプラントで、何も御覧になりませんでしたか?」
アスラン
「…ラクス。」
ラクス
「アスランが信じて戦うものは何ですか?戴いた勲章ですか?お父様の命令ですか?」
アスラン
「…ラクス!」
ラクス
「そうであるならば、キラは再び貴方の敵となるかもしれません。」
アスラン
「ぅぅ!」
ラクス
「敵だというのなら、キラを討ちますか?ザフトのアスラン・ザラ!」
アスラン
「俺…俺は…」
ハロ
「マイドマイド。」
アスラン
「ぁぁ…」
ラクス
「キラは地球です。」
アスラン
「はぁ…?」
ラクス
「お話されたら如何ですか?お友達とも。」
アスラン
「…ぁぁラクス…」
Sideout
Side キラ・ヤマト
光輝
「キラ君、プラントで少しは気持ちが整理出来たようだな?」
キラ
「プラントは平和でした。
そこに住む者皆、平和を望んでいました。
ナチュラルやコーディネイターは関係なく…。
…
って酷いじゃないですか?貰った睡眠薬、強力過ぎですよ。
おかげで、睡眠薬が切れるまで、ボーとしていました。」
光輝
「あははは…悪い、悪い。
でも負傷兵のフリをするのに途中で起きたら、演技しないといけないだろう。
それに君は考え過ぎる。感情のまま行動した方が心の整理が早く着いたのではないか?」
キラ
「それはそうですが…。」
光輝
「真に戦いを望む者などいない。皆戦いに巻き込まれたくないのだ。
しかし、人には守りたい物がある。
家族や仲間、恋人、人それぞれだ。そこにはナチュラルやコーディネイターの違いはない。
戦い方も人それぞれだ。
兵士だけではなく、政治・外交・生産者や商売など色々な職業の人がいて、生活を支えている。
ラクス嬢のように歌で民衆を癒すこともある。
私は政治があって国が成り立つのではないと考えている。
国民があって、国が成り立っている。政治は所詮その為の道具でしかない。
今はまだ深く考えなくても良い。
自分の立っている場所の空気を吸って、心で感じて見識を少しずつ深めて行けば良い。
それと自分の守りたい物を増やして行こう。
守れない物もあるだろう、二者選択を迫られる場合もある。
一人で背負い込む必要はない。そんな時は人に相談するんだ。
心の底から相談出来る友人を増やせ、問題が解決出来なくとも、心の負担は軽減される。
諦めなければ一歩、また一歩、頂上に辿り着ける。
山を間違っても、また登り直せばいい。」
Sideout
Side アスラン・ザラ
アスランは工廠にジャスティスを受け取りに来ていた。
オペレータ
「A-55警報発令。」
オペレータ
「放射線量、異常なし。進路クリアー、全ステーション、発進を承認。カウントダウンはTマイナス200よりスタート。」
~~回想~~
ラクス
「アスランが信じて戦うものは何ですか?
お話されたら如何ですか?お友達とも。」
~~回想終了~~
オペレータ
「Tマイナス50。A-55執行中。」
アスラン
「キラ…」
オペレータ
「X09A、コンジット離脱を確認。発進スタンバイ。」
アスラン
(お前は一体何を…)
オペレータ
「Tマイナス5。我等の正義に星の加護を。」
アスラン
「アスラン・ザラ、ジャスティス出る!」
Sideout
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