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ドリトル先生の名監督

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第十二幕その八

「子供はことの善悪がわからなくなるからね」
「よくないよね」
「巨人をいいチームって言ったら」
「むしろあんなに悪い存在はないよね」
「極悪非道のチームだね」
「うん、日本のマスコミは酷いけれど」
 とかくいつもこのことを噛み締める先生です。
「そのマスコミが親会社の巨人もね」
「悪いよね」
「お金にあかせて選手集めてね」
「そんなことばかりするから」
「よくないね」
「どうもテレビに出ている巨人ファンのタレントさんも酷い人が多いしね」
 先生はこのことも問題視しています。
「巨人が負ける筈がないとか悪魔になりきれとか」
「悪魔って何?」
「悪いことをやり続けろってこと?」
「その人モラルあるのかしら」
「ことの善悪が理解出来ない人?」
「だから巨人がやることは全部正義って言う人もいるんだよ」
 日本にはです。
「おかしなことにね」
「ううん、日本もおかしな人がいるのね」
「特にテレビに出ている人には」
「テレビもちゃんと観ないと駄目なんだね」
「善悪を弁えたうえで」
「さもないと騙されてね」
「自分もことの善悪のつかない人になるわね」
 動物の皆も思うのでした。
「そうなるから」
「だからよね」
「テレビも注意して観て」
「巨人が悪いチームってわかる様にならないとね」
「駄目ってことね」
「巨人がマスコミに持て囃されていて正義だと信じている人が多い限りはね」
 先生は深い憂いと共に言うのでした。
「日本は本当の意味でよくならないね」
「まずは巨人をやっつけること」
「それも徹底的にだね」
「悪いことは悪いってわかった」
「正義の鉄槌を下していかないと」
「そう思うよ、だから今みたいに巨人が負け続けている状況はね」
 そして人気が右肩下がりでどんどん落ちている状況はというのです。
「いいことだよ、巨人は栄えたらいけないんだよ」
「聖書でも神話でもそうだけれど」
「日本でもなのね」
「むしろ巨人はもっとそうあるべき」
「負けるべきね」
「本当にそう思うよ、まあお相撲に関してはね」
 野球の後でこちらにお話を戻しますと。
「最近は外国の力士の人達も参加していてね」
「白鵬さんがそうだよね」
「朝青龍さんもいたしね」
「琴欧洲さんもよかったね」
「最近増えたよね」
「僕はいいことだと思うよ」
 外国人出身の力士さんが出て来ていることはというのです。
「お相撲は日本の国技だけれど」
「それでもだね」
「世界の皆が楽しんでくれている」
「そのことがだね」
「いいよ、それにね」
 さらにお話する先生でした。
「お相撲のよさが世界にも広まるから」
「ああ、そのこともあってなんだ」
「日本以外の国から来た人達がお相撲をすることはいいんだね」
「その人達がお相撲を世界にも広めてくれるから」
「お相撲の心も」
「そして日本文化もね」 
 ひいてはです、お相撲を内包している日本のそれもというのです。
「だからいいんだよ」
「そうなんだね」
「お相撲、日本文化が世界に広まるから」
「外国人力士の人もいい」
「そう考えているんだね」
「そう思うよ、そして外国からの人が活躍すれば」
 さらに言う先生でした。 
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