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Blue Rose

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第二十八話 長崎での生活その五

「私も書かれるわよね」
「神戸にいた時も書かれていたとか?」
「そうだったかも知れないわよ」
「この学校でもそういうの使う娘いるでしょうし」
「そうしたの書く娘もいるでしょ」
「男子でもね」
「けれどそうしたところで書かれてもね」
 それでもというのだった。
「気にしないことね」
「そんな場所で書かれてもね」
「そうよね」
 優花も頷いた。
「最初からね」
「それが第一よ」
「ネットは使ってもね」
「くだらない書き込みは無視」
「最初からね」
「そうね」
 優花もそうした書き込みについてはこう言った。
「従姉の姉さんにも言われたから」
「いいお姉さんね」
 女子生徒達は優花が話す優子について聞いた。
「それはまた」
「何か蓮見さんに色々教えてくれて」
「それが蓮見さんに強く影響してるのね」
「それもいい方向に」
「いいお姉さんね」
「ええ、いい姉さんよ」
 実際にとだ、優花は女子達に答えた。
「あの人ともう一人お友達がいて」
「そのお友達にもなのね」
「色々と教えてもらってるのね」
「そうなのね」
「そうなの、あの子にも」 
 龍馬のことも思い出した。
「教えてもらったわ」
「いいお友達もいるのね」
「そうなのね」
「お姉さんだけじゃなくて」
「お友達もいるの」
「そうなの」
「二人がいてくれたから」 
 この言葉は心から出した、それも自然に。
「今の私があるの」
「お姉さんもいてそれでお友達もいる」
「蓮見さんの周りにはいい人達がいるのね」
「そうなのね」
「そう、今の私があるの」
 心から言った言葉だった。
「本当に」
「何かそのお二人に会いたいわね」
「そうよね」
「蓮見君のお姉さんとお友達に」
「よかったら」
「そうね、ただそのお友達はね」
 優花は龍馬についてはこう話した。
「男の子なの」
「えっ、それってひょっとして」
「まさかと思うけれど」
「彼氏?」
「そうした人?」
「あっ、違うわ」
 女子達の言葉にはだ、優花は逆に驚いてそのうえでこう説明した。顔を少し赤くさせて狼狽してのことだった。
「幼馴染みでずっと一緒にいた」
「そうした相手なの?」
「彼氏じゃないのね」
「別にそうした人じゃなくて」
「幼馴染みの、なの」
「お友達なのね」
「そうなの」 
 こう必死に話した。 
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