聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
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288部分:第三十九話 炎の魔神達その十一
第三十九話 炎の魔神達その十一
「また車に戻ろう」
「はい、それで」
「また旅に戻りましょう」
彼等が言うのは旅に戻ることであった。
「先はかなり長いですし」
「そうしましょう」
「そうだな。では車の中に入ろう」
「はい」
六人がほぼ同時にアルデバランに答えた。
「そして後は」
「またゆっくりとコーヒーとお菓子でも」
「俺の分もあるのだろうな」
アルゲティはここで青銅の者達に問うた。
「まさか全部食べたのではないだろうな」
「いや、流石にそれはないからさ」
「あんたとモーゼスの分もちゃんとあるからよ」
「ならいいがな」
アルゲティはそれを聞いてまずは安心したようであった。
「安心して運転させてもらおう」
「眠気覚ましにガムもあるからさ」
「よかったらそれもな」
青銅の者達は笑ってその話もするのだった。
「噛んでくれよ、好きなだけな」
「あんたガムもいけるだろ?」
「嫌いではない」
「俺もだ」
そしてそれはモーゼスも同じだった。どちらもガムは嫌いではないのだった。
「やはり。眠気が運転には一番の難敵だからな」
「あれば喜んでいただこう」
「種類も結構あるしな」
「ブルーベリーもあればコーヒーもあるしな」
青銅の者達は今度はガムの種類も述べるのだった。
「好きなの噛んでくれよ」
「遠慮せずにな」
「コーヒーもあるのか」
モーゼスはコーヒーガムに反応を見せた。
「ではそちらを貰おう」
「俺はストロベリーがいいが」
「ああ、ストロベリーもあるよ」
「そっちもな」
青銅の者達はアルゲティにも応える。
「じゃあ悪いけれど運転はな」
「頼むな」
「うむ、コーヒーガムさえあれば」
「ストロベリーがあればな」
彼等はいいというのだった。戦いは終わりまた旅がはじます。しかしそれは終わりではなくただの息抜きに過ぎないのであった。
第三十九話 完
2009・6・17
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