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ガンダムビルドファイターズ ~try hope~ 外伝

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最終話 『卒業式』Ⅱ

ーーー――





「そんな…!? 」

「うぅ……だあああああぁぁぁっ!!! 」

グラディウスとルミノックスにより力を加えると、ライザーソードは亀裂が全体へと広がり、そして砕け散っていった。

「アサルト……ストライク!! 」

粒子を纏わせたグラディウスを構え、ダブルオークアンタ22剣に向かって突き出しながら接近し、GNソードピットのGNフィールドを突き破っていく。

「これで、終わりだぁ!! 」

グラディウスはダブルオークアンタ22剣の胴体を貫き、そのまま月表面までダブルオークアンタ22剣を貫きながら押していき、月と激突した。

「認めるわ……。私達の…負けや…」

『BATTLE ENDED』

そしてバトル終了後、クラタが話しかけてきた。

「サオトメはん。今いいですか? 」

「ん?なんだ? 」

一瞬巨大キノコと見間違えてしまったが、クラタ カオリが後ろに立っていた。

「今日はどうもありがとうな。私達に勝ったんやから、このまま優勝して貰いますよ?それと…」

「それと? 」

「またバトルをしようや。その時は、勝つのは私達や」

「ああ。いつでも受けてたつ。だが、今度も勝つのは俺達だ」

差し出された右手に、こちらも右手を差し出して力強く握手をかわす。





ーーー――





『大変お待たせしました。卒業生が入場します。拍手でお迎えしましょう』

扉が開くと同時に、アナウンスが聞こえる。音楽が流れると共に、次々と卒業生が進んでいく。

「やっと入場だね」

「それじゃあ行きましょう」

「ああ」





ーーー――





全国大会決勝戦、俺達チームトライホープと、聖鳳学園チームトライファイターズと戦った。




「………まだ耐えきるか。いい加減にしつこいな」

「まあ…諦めが悪いのが取り柄なんで……痛っ! 」

「だが……もう一発くらわせれば終わりのようだな」

すると、ゴッドガンダムヘリオスが再度前面にプラフスキーパワーゲートを発生させた。

「残念ですけど…ここで終わる気はない!! 」

バリアドラグーン二基と、ギリギリ形を保っているヴァルキリードラグーン一基と左側のヴァルキリードラグーン一基を前面に射出し、ゴッドガンダムヘリオスと同じようにプラフスキーパワーゲートを発生させた。

「それがどうした!次元覇王流! 」

「ハイパー……」

ふくらはぎのクリアーパーツから△の形をした粒子が六つ溢れだし、それを両手首のところに設置した。

「流星……! 」

「ヴァルキリー……」

ゴッドガンダムヘリオスが両手首を回転しながらプラフスキーパワーゲートに潜り込む。こちらも両手首に虹色の光を纏わせて、両手拳を突き出しながら進むと、手首に△の粒子を三つずつ形成した極小のプラフスキーパワーゲートを潜らせて、ドラグーンによるプラフスキーパワーゲートに潜り込む。

「螺旋拳!!! 」

「ブレイカーーーー!!!! 」

お互いがプラフスキーパワーゲートから出て、ゴッドガンダムヘリオスは先程と同じように炎の鳥と化してこちらに向かってきて、お互いの拳がぶつかり合った。

「ぐううぅぅぅ………ああああああああああ!!!! 」

流星螺旋拳に対抗して、こちらも両手首を回転させると、虹色の光がより溢れだして纏った。
すると、ゴッドガンダムヘリオスのゴッドナックルに今度はヒビが入っていった。

「まさかさっきの時のダメージが残っていたのか!? 」

「いっっっけええぇぇぇぇぇぇ!!! 」

ゴッドナックルを破壊すると同時に、そのまま右腕を貫いて両拳がゴッドガンダムヘリオスの胴体を刺さった。

「まだ……終わらんぞ! 」

「!? 」

胴体に腕が刺さっているのにも関わらず、ゴッドガンダムヘリオスは左手にゴッドフィンガーを発動して右腕を破壊して胴体に突き刺してきた。

「………~っ!それ…でも!! 」

ヴァルキリードラグーンをゴッドガンダムヘリオスに向けて攻撃すると、相手もファンネルで攻撃してきておりお互いに直撃しあった。

「……ちっ。やられてしまったか…………」

「…また勝てなかったか~………次は絶対に勝ちます…」

そして、お互いの機体が爆発した。





「あと一歩っていうのに…アクロトモフィリアの影響で…! 」

ぎこちない動きをするも、やはりうまく動けず次の行動が出来ない。

「…どうやらあなたはもう限界のよう……」

「!? 」

ガンダムセレナもぎこちない動きをしてビームサーベルを発生させた。どうやら、あちらの方は作り込みによるものかV2ガンダムホロスコープほど動きが悪くない。

「う、動いて! 」

コンソールを必死に操作するも、V2ガンダムホロスコープはやはりぎこちない動きしかしない。辛うじて砲頭をガンダムセレナに向けられたが、すぐに砲頭を切断されてゆっくり蹴り飛ばされた。

「……楽しかった…ありがとうね……」

ガンダムセレナがゆっくりだがビームサーベルを突きつけながらこちらに接近してきた。

「どうすれば……はっ!? 」

コンソールを操作し、ミノフスキードライブユニットのガトリングウェポンを操作する。

「…大破は確定だけど、そんなことは言ってられないわよね。他の二人のところには、行かせない! 」

コンソールで光の翼を選択すると、ミノフスキードライブユニットだけではなくガトリングウェポンからも光の翼が発生した。

「いっけぇぇぇぇぇぇ!!! 」

光の翼による推進により、ガンダムセレナに突っ込む。

「………! 」

かなりの勢いでV2ガンダムホロスコープにヒビが入っていったが、そのままロングシューティングライフルⅡからビームサーベルを発生させてガンダムセレナに向けて突き出す。

「避けきれない……! 」

そのままガンダムセレナと激突し、そのまま光の翼の勢いでかなりの距離を押していった。
ロングシューティングライフルⅡのビームサーベルはガンダムセレナの胴体を。ガンダムセレナのビームサーベルもV2ガンダムホロスコープの胴体を貫いていた。

「………そんな…」

「…ごめんね、ホロスコープ………けど無駄にはしないから」

そのままガンダムセレナから爆発が起き、その衝撃でV2ガンダムホロスコープが砕けていき、次第にV2ガンダムホロスコープも爆発していった。





「ぐっ…! 」

「でぇぇぇりゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 」

最後に七聖刀 北を思い切り降り下ろしてきた瞬間、走馬灯みたいな現象が起き、今この状況を打開する方法が大量に頭に流れ、一つのものにたどり着いた。

「う、あああああああああああ!!! 」

瞬時にグラディウスに粒子を纏わせて、すぐさま行動に移した。

「フォース・アインス!! 」

ガンダムアルカナムが七聖刀 北を降り下ろしてきたのと同時に、右側の懐に回り込んで左翼のミノフスキードライブユニットを切断されながらもグラディウスを横に振るい、ガンダムアルカナムの左腕を切断した。

「なっ!? 」

そのままさらに後ろに回り込んでヴィーヴァルストライカーを斜め下から斬り上げ破壊する。
その後更に回り込んでガンダムアルカナムの右側に横に一線に振るうと、七聖刀 北で受け流されてしまった。

「隙あり! 」

ガンダムアルカナムがすぐに七聖刀 北を翻して横一線に振るうと、宙返りして逆さまの状態でグラディウスを振るった。

「うっわ!? 」

「ちっ! 」

辛うじてガンダムアルカナムは機体を後ろに倒して直撃をかわしてきたも、その代わりにドライグヘッドを破壊した。
体勢を立て直し、お互い一旦距離を取る。

「決まったと思ったんだけどなぁ~」

「そりゃこっちのセリフだ」

「まあいいか!さて、仕切り直しといこうか! 」

そのまま接近し、しばらくの間攻防が続いた。しかし、その均衡はあっという間に崩れた。

「いままで当てられなかったが、やってみるしかないか」

グラディウスと七聖刀 北がぶつかり合うと、すぐにバックしてヴェスバーの砲門をガンダムアルカナムに向けて攻撃した。

「!? 」

いままでやってこなかったおかげか、ユウは驚いたため回避行動が遅れてガンダムアルカナムの右足を破壊していった。

「このっ! 」

すぐにガンダムアルカナムは反撃してきて、ヴェスバーの砲門二つを切断し、その後七聖刀 北を振りかざしてきた。

「はあああぁぁ! 」

グラディウスに粒子を纏わせて受け止め、その後反撃で攻撃するも全て受け流されてしまった。

「くそっ!最初の頃みたいだな! 」

「そうだね! 」

今度はガンダムアルカナムが七聖刀 北にヴァワチュールリュミエールを纏わせて攻撃してきたので、俺もすぐに粒子を纏わせて受けきる。
その後お互いある程度の距離まで後退し、ガンダムアルカナムは七聖刀 北を鞘に納め、俺はグラディウスに粒子を纏わせて構える。

「アサルト!! 」

「双天流!! 」

グラディウスをガンダムアルカナムに突きつけながら突進し、ガンダムアルカナムも七聖刀 北に手をかけてこちらに接近してきた。

「ストライク!!! 」

「肆の型!! 」

ガンダムアルカナムが閃光のような居合い斬りをしてきてグラディウスと激突すると、突如お互いの機体が動かなくなった。

「!いったいなにが…!? 」

「どうして!? 」

『BATTLE TIME LIMITS』

「時間……」

「切れ……? 」

『こ、これより、大会規定通り、三分間のインターバルの後、一対一の延長戦を行います! 』





そして、運命の延長戦。トウイのヴァルキリーフリーダムと、シノのV2ガンダムホロスコープのパーツを受け継いだ、ケルサスガンダムエクシード。

対する相手は、ヒナタのゴッドガンダムヘリオスととモチヅキのガンダムセレナのパーツを受け継いだ、ガンダムアルカナムだ。

ボロボロになりながらも戦い続け、その最中(さなか)、お互い戦いながらも強くなっていくのが感じた。最後は大技と大技の激突により、バトルは終了した。





『全日本ガンプラバトル選手権中高部、決勝戦勝利チーム。優勝、天之川学園、チームトライホープ! 』

コンソールから手を離して右拳を頭上に掲げると、トウイとシノが駆け寄ってきて、トウイは俺の拳を握って頭を掻いてきて、シノは俺に抱きついてきた。

「「よっしゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 」」

「やったあああぁぁぁぁぁぁ!!! 」





ーーー――





「…………」

校長から卒業証書を一人ずつ受け取っていき、俺の番が回ってきた。

「サオトメ ヒロヤっ!」

「はいっ!」

「卒業証書授与、サオトメ ヒロヤ。以下同文です」

校長から差し出された卒業証書を受け取り、ステージの上から降りていく。

「トオサカ シノっ! 」

「はいっ! 」

「卒業証書授与、トオサカ シノ。以下同文です」

「ハルカゼ トウイっ! 」

「はいっ! 」

「卒業証書授与、ハルカゼ トウイ。以下同文です」

二人も卒業証書を受け取り、ステージの上から降りていく。

毎度思うのだが、こういう大切な場で以下同文ってのはどうかと思うな。いや時間短縮のためってのは分かるけどさ。

ーーー――





そういや、他にも沢山の人と出会ったな。

俺達の顧問のムウさん。

いちば模型店の店長、イチヨウさん。

夢弓学園の顧問のヤマダさん。

夢みたいな出来事だったけど、それは確かに現実で、別世界から来たカペルさんに番外個体。

俺達全員が力を合わせるキッカケになった、あの事件の担当者、ランさんと助手さん。そして、その犯人である…………エイジ。





ーーー――





「逃がすかぁぁぁぁぁっ!! 」

右手にヴァルキリーフリーダムのエクスカリバーVを。左手にはV2ガンダムホロスコープのロングシューティングライフルⅡを構えてフレユールガンダムに接近する。

「トライホープ・アインスっ!!!! 」

フレユールガンダムは迎撃しようと剣を掃射してくるもインフィニティブレイドで全て叩き落とし、数発をフレユールガンダムに向けて放つ。
フレユールガンダムはリトリビュでインフィニティブレイドを弾いたため、懐ががら空きになり、そこに向かって突っ込んでいった。

「この希望を……! 」

フレユールガンダムとすれ違い時、機体を回転させて 黄金(おうごん)の粒子を纏ったエクスカリバーVを振るい左腕を斬り落とした。

『ぐっ! 』

フレユールガンダムは通り過ぎていったエルグライアガンダムへと振り向こうとすると、既にエルグライアガンダムはロングシューティングライフルⅡに青いビームサーベルを発生させて突っ込んできていた。
フレユールガンダムは回避しようとするも間に合わず右足を吹き飛ばした。

「未来へと………!! 」

フレユールガンダムへと振り向き、粒子を纏わせたフィーディスクリーザーに手を掛けて抜刀し左肩から右腰にかけて斬り下ろした。
フレユールガンダムはリトリビュでフィーディスクリーザーの攻撃を防ぐも、その後鞘から抜刀したフォルトゥナディクスの攻撃により頭部の半分と左肩を切断した。

「繋ぐっ!!! 」

フィーディスクリーザーとフォルトゥナディクスを構え、フレユールガンダムに突っ込みながら二刀同時に水平に斬り払った。リトリビュで攻撃は受けられたが、攻撃に耐えきれなかったのかリトリビュの刀身ごとフレユールガンダムの太ももから下を斬り飛ばし、フレユールガンダムを上空へと打ち上げた。

 
 

 
後書き
実は主人公チームの武器や機体はフルスクラッチで実際に作ってるんだよ!

フレユールガンダムのモチーフはあの方ですよ…………身内から『これガンプラでできない? 』と言われ、理論上の設定を頑張って考えましたよ。さすが王だ。現実でも小説でも苦戦させられましたよ。

ランさんは、某探偵アニメを見ていた時に思い付いた名前です。ランさんは男ですけど。

いまだにキハラ、ミサカ、オノの下の名前は不明です。か、考えるのがめんどくさい訳じゃないんだからね!
 
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