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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第1章 誕生!最強ライダー編
  第10話『移動と贈り物と合成獣ヤミー』

仮面ライダーディロード、これまでのダイジェスト
雅は、都市伝説を元手にディロードへの変身能力を得て世界に旅立つ。雅は異なる2つの世界を救うが、2つの世界は融合。大ショッカーを倒す為、雅は仮面ライダーディロードとして立ち上がる。

「さて、この仮面ライダーオーズの世界についてだ。今から800年前、日本でいうなら鎌倉時代に西洋で錬金術を行っていた科学者が居て、その科学者が生み出したのが、この世界の仮面ライダー、オーズが使うオーメダルだ。このオーメダルには人間の欲望を増幅させる力があり、この世界の怪人であるグリードはそれを増やす事を目的としているんだ。そして、オーズは人間が欲望に飲み込まれないように人々を守っているんだ。だが、どうやらこの世界は危機に直面しているらしい。今から絵巻を読み上げる。『完全な復活を遂げたアンクは英司の下を離れてしまう。英司は伊達と協力してアンクの行方を探すが、凍結能力を持つアンキロサウルスヤミーによって倒されてしまう。』つまり、このままだとオーズ達は只の怪人に倒されてしまう。僕達の役目はこのピンチを打開することだ。」
雅はフェイト達に説明をした。
「なるほど、時代が変わると、仮面ライダーも変わりますね。」
圭一は雅の話を熱心に聞き、
「それなら、俺達は残りますから、雅さんとフェイトちゃんで行って下さい。」
雅に出るように促す。
「僕はともかく、何故フェイトまで。」
「戦力は少しでも多い方がいいって思いました。」
「そうか。」
[マスター。私と先程の宝剣を近付けて下さい。]
雅と圭一が話していると、セイクリッドグリッターがあることを頼み、雅は足下に2つを置く。すると、2つは合体し、銃剣型の武器に変わった。
「よし、これなら戦える。行くぞ、フェイト。」
「うん。」
「行ってらっしゃい!」
圭一達は雅を見送る。

宝物庫を出てすぐ、雅の携帯にテレビ電話がかかる。
「誰からだ?」
雅が通話を開始すると、
「ハッピィバァースデー、仮面ライダーディロード!知っているとは思うが、私は鴻上ファウンデーション会長、鴻上光生だ。君の事なら鳴滝という男から聞いている。とりあえず、私の所に来たまえ。話がある。」
鴻上はそれだけ言って連絡を切ってしまう。
「今の人は?」
「あの人は800年前のオーズの子孫でオーズのサポートを行っている鴻上光生さん。ケーキ作りが大好きな変人って覚えておけばいい。」
雅はフェイトに説明をする。
「しかし、何故鳴滝がこの世界に関わっているんだ?まあいい。フェイト、これから鴻上ファウンデーションに向かう。掴まっていてくれ。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
フェイトは雅の服にしがみついて雅はワープを使い鴻上ファウンデーションの会長室に移動する。

「それで、僕に話とは?」
会長室に着いた雅はすぐさま鴻上に尋ねる。
「そう焦る必要はない。里中君、例の物をこちらへ。」
「はい。」
鴻上は秘書の里中にバイクといくつものアタッシュケースを持って来させた。
「雅君、君も移動用のバイクが無いと不便だろう。このマシンディローダーをまずはプレゼントしよう!」
「ありがとうございます。」
「何、君の誕生は私にとって嬉しい事だ。それから、このカンドロイド達もプレゼントしよう。」
里中がアタッシュケースの一つを開けると、タカ、タコ、バッタ、ゴリラが四本ずつ入っていた。
「確かに、カンドロイドがあるとこれからの旅にはとっても役立つ。」
雅は、中からタカを一本引き抜いた。
「そして!君も長旅になるだろう。過去四十年分の紙幣、計500万円を譲渡しよう!」
「まあ、昭和ライダーの世界に行く時には便利だ。ありがとうございます。問題は、どうやって運ぼう。」
「それなら問題無い。後藤君!」
鴻上は後にバースを引き継ぐ後藤進太郎を呼ぶ。
「会長、どうしましたか?」
「このアタッシュケース全て!彼の家に運びなさい。」
「またか。解りました。」
後藤は嫌そうに運んで行った。
「それでは雅君、頑張りたまえ!幸運を祈っているよ。」
鴻上はそう言い、雅はマシンディローダーに乗り、フェイトを後ろに乗せてワープを使い外に出た。
「さて、試運転の時間だ。」
「ところで、雅って免許持っているの?」
「本来、ここに来るまでの僕は15歳だ。持っているはず無いんだけど、ここに来た瞬間いつの間にかこれが入っていた。」
雅は、フェイトに自身の免許証を見せる。
「なら、安心だね。」
「ああ。」
雅はそう言ってマシンディローダーを動かした。

その頃、グリード達の事実上のリーダーとなった真木の家では─
「本当に、これで無限の欲望のヤミーが生まれるのか?」
「ええ、理論上は。」
昆虫系グリードのウヴァが真木に半信半疑で聞く。グリード達の目の前には、それぞれのグリードの頭部の力を宿したセルメダルが置かれていた。
「後は。」
真木はそう言うと、それらを握りつぶし、一つのメダルにした。
「おい、もはや元の絵柄すらわからねーじゃねえか!」
アンクはややキレる。
「別に絵柄に意味は在りません。後は、この欲望を生み出す人が必要です。」
真木はそう言うと、蝋燭にセルメダルを投入し、プテラノドンヤミーを生み出す。
「それでは、お願いします。私は英司君と話がありますので。」
真木は先程のセルメダルをプテラノドンヤミーに渡し、出て行った。

一方、雅はマシンディローダーで市内を回っていた。
「基本的にこういうのって移動シーンがカットされるから実際に移動しないと解らないからな。」
雅がそう言いながら運転していると、雅は飛んでいるプテラノドンヤミーを発見する。
「そう言えば、こちらの方も試さないと。来い、ロードスラスター!」
雅の声に反応し、今朝誕生した銃剣が雅の手元に現れる。それを雅はマシンディローダーに添えて、ブラストのアタックライドと取り出し、ロードスラスターにスキャンする。
【ATTACK RIDE-BLAST-】
雅はブラストの力でロードスラスターから追尾弾を発射。プテラノドンヤミーの翼膜を貫き、プテラノドンヤミーは落下する。
「貴様、何者だ。」
立ち上がったプテラノドンヤミーは雅に言う。
「何者か…強いて言うなら装填の守護者だ!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディロードはブラストでパンチ力を強化し、プテラノドンヤミーを殴り続け、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ライダーパンチ!」
必殺技を発動。ライダーパンチがプテラノドンヤミーの腹部を貫き、プテラノドンヤミーは撃破される。しかし、一切の欲望を集めていなかった為、メダルは生成用の一枚と、真木から渡された一枚しか落ちて来なかった。雅は変身を解除し、それに合わせてこの世界のライダー、オーズに変身する火野英司がやってくる。
「君は一体?さっき変身していたみたいだけど。」
「申し遅れました。僕は凪風雅。仮面ライダーディロードです。それにしても、さっきのヤミーは変でした。まるで、何かを運ぶのが目的みたいな。」
雅はそう言って、プテラノドンヤミーを生成していたメダルを拾い、英司に渡す。
「それにしても、このメダルは変だな。まるで、無理矢理作ったみたいな。」
雅はそう言いながら真木の作ったメダルを拾い上げる。すると、そのメダルは雅の中に入り、雅は白いヤミーを生成してしまう。
「何ッ!どうして今の状況でヤミーが!?」
雅が驚くと、その白ヤミーは姿を変え、鷲、蜂、白虎、犀、エイの特徴を持つ合成獣のヤミーが誕生する。
「我が名はキマイラ。ディケイドと大ショッカーを倒し、世界を救う者!邪魔をするならお前達も敵だ!」
キマイラヤミーはそう言うと、鷲の翼で飛び去ってしまうが、雅はタカカンドロイドを使い、尾行させる。
「とにかく、この世界がピンチなんです!協力して下さい!」
雅は英司に頼み込む。
「大丈夫。雅君だっけ?俺は英司。よろしくね。」
雅と英司は互いに握手をすると、タカカンドロイドからデータが送られて来て、雅と英司は現場に向かう。

撃破に向かうと、キマイラヤミーはデパートで行われていたディケイドショーを襲撃し、ディケイドの中に入っていたスーツアクターを襲っていた。
「やはり、こいつは力を制御出来ていないか。」
雅がそう言うと、
「やはり来たか、仮面ライダー!」
キマイラヤミーはスズメバチの猛毒の針を英司に向けて飛ばす。
「火野さん、危ない!」
雅は咄嗟に英司を突き飛ばすが、キマイラヤミーの毒をその身に受けてしまう。
「雅君、大丈夫!?」
火野は雅を心配する。
「言っておくが、我を倒してもその男の毒は消えないぞ。もっとも、放置しても二日後には毒で死ぬがな。我はこの世界の怪人、グリード達を倒す。邪魔はするなよ、仮面ライダー!」
キマイラヤミーはそう言うと、去ってしまった。
「とにかく、伊達さんにみてもらわないと!」
火野は、バースに変身する戦場医師、伊達明の所に雅を連れて行った。
to be continued
次回、仮面ライダーディロード
グリードを襲撃するキマイラヤミー。雅達は、ある事を条件に一時的にグリードと結託する。そして、ディロードの持つ最強の力が具現化される。次回『治療と再会と世界の希望』 
 

 
後書き
今回登場したアイテムと怪人の説明です。
マシンディローダー
最高時速:750km/h
雅が鴻上から渡されたディロード専用のバイク。現在はライドベンダーのカードしか無いが、カードスロットにマシンのライドカードをセットすることで、そのマシンに姿を変えて走行出来る高性能。しかし、飛行や潜水は不可能な為、他のマシンに頼るしか無い。

召銃剣ロードスラスター
セーブモード状態で35tの破壊力を誇る大日本帝国時代に使われていた銃剣がベースの武器。武器用のアタックライドでその武器に変換、銃スロットに召喚カード(カメンライドかライダー以外を召喚するサモンライドカード)をスキャンしての援軍召喚、ブラストやスラッシュをスキャンしての強化が行える。ただし、ブラストは一発撃つとリロードしないと次弾が装填されない。

キマイラヤミー
凪風雅の持つ『世界を救いたい』という欲望から生み出された合成獣のヤミー。各生物はかつて存在した仮面ライダーのモチーフとなっている。
鷲→羽撃鬼
蜂→スーパー1
白虎→タイガ
犀→ガイ
エイ→ライア


とりあえず、時間軸的にオーズ本編の40から42話辺りを基準に考えてくれたら分かり易いです。それでは、次回で会いましょう? 
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