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歌集「春雪花」

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 夢を見し

  君を想いし

   山里の

 白雪落つる

    冬の静けさ



 彼と一緒にいられたら…そう夢を見て、一途に彼を想い続け…私はここで生きている…。

 叶わない願いを胸に…眺める景色は一面の雪景色…。
 ユラリ舞い落ちる雪は、全ての音を消すかのようで…物静かに時は過ぎてゆく…。

 彼に愛されたい…そう願い続ける私を置いてゆくように…。



 一時の

  君に会えにし

   光りをば

 胸に刻みて

   生きるものかな



 ほんの一時…帰省した彼に会えた喜び…。

 その刹那の光を胸に…彼のいない月日を生きてゆく…。

 会えない淋しさはきっと…私を蝕んでゆくけれど、また…きっと会えると信じたい…。

 でもそれは…「友達」としての再開…。

 私は未来に…一体何を思えば良いのだろう?



 
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