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ユキアンのネタ倉庫

作者:ユキアン
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遊戯王ARC-V OCG次元から振り子の兄へ

 
前書き
OCG次元。それは最も恐ろしい次元。デッキそのものも、デュエリストの質も他の次元の平均を大きく上回り、数々の滅びの呪文が生み出された。ルールも大きく異なりライフに至っては2倍に増えたはずなのに1ショットキルがよく見られる。手札誘発を握っていない方が悪いとまで言われる環境を生き抜いた男は楽しむということがわからなくなった。そんな男は人々を楽しませる男の子供となる。 

 

「親父のエンタメデュエルをオレは継げなかった。オレのデュエルはただ、相手を葬るだけの、殺意を乗せた決闘だ。その力は親父をも上回る。それでも親父はオレとデュエルを進んでやってくれた。オレを笑顔にするために、オレが誰かを笑顔にできるように。親父を侮辱するのは赦さねえ!!親父は逃げたりなんかしない!!事故か事件に巻き込まれただけだ。それをオレのデュエルで証明してやる。オレのデュエルで親父が逃げたんじゃないと証明してやる!!」

オレの宣言を聞いてなおステージを去ろうとするストロング石島に向かって、お手製のデュエルアンカーを投げつけて拘束する。

「なんだこれは!?」

「デュエルアンカーだ。デュエルでどちらかが負けるまで外れることはない。そして無理に外そうとすれば腕ごとデッキとデュエルディスクを破壊する!!」

「なっ!?」

「デュエルから逃げ出すような奴に腕もデッキもデュエルディスクも必要ないだろう。さあ、どうするストロング石島。観客の前で自分はデュエリストではないと全てを投げ捨てるか、それともオレとデュエルをするか。どちらかを選べ!!」

「くっ、いいだろう!!デュエルだ!!」

「戦いの殿堂に集いし決闘者達が」

「モンスターと共に地を蹴り」

「宙を舞い」

「フィールド内を駆け巡る!!」

「見よ、これぞデュエルの最強進化系、アクショ~ン!!」

「「デュエル!!」」

先行はくれてやる!!(パーツが足りないからドロー欲しい)

「ならば俺のターン、手札から蛮族の狂宴 LV5を発動。手札からバーバリアン1号、2号を効果を無効にして特殊召喚。そして2体をリリースしてバーバリアン・キングをアドバンス召喚!!カードを1枚伏せてターンエンドだ。さあ、見せてみろ!!お前の親父が逃げ出したんじゃない証拠を」

ストロング石島 LP4000 手札0枚
バーバリアン・キング ATK3000
セットカード1枚

「見せてやるよ、親父よりもオレの方が強い証拠を!!オレのターン!!最強デュエリストのデュエルは全て必然!!ドローカードさえもデュエリストが導く!!全ての光よ!!力よ!!我が右腕に宿り、希望の光を照らせ!!シャイニング・ドロー!!」

ドローカードはこのデッキのドローエンジン。これで勝利の方程式は全て揃った。

「オレはゴブリンドバーグを召喚して効果発動、さらに召喚にチェーンして手札よりカゲトカゲを守備表示で特殊召喚。ゴブリンドバーグの効果、手札よりレベル4以下のモンスターを特殊召喚し、自身を守備表示に変更する。オレは手札よりゴゴゴゴーレムを特殊召喚。そして手札より、永続魔法エクシーズ・チェンジ・タクティクスを発動」

ゴブリンドバーグ DEF0
カゲトカゲ DEF1500
ゴゴゴゴーレム DEF1600

「何も起こらない?」

「こいつの効果はすぐに分かる。オレはレベル4のカゲトカゲとゴブリンドバーグでオーバーレイ!!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。希望と可能性の光を纏い、未来を切り開け!!No.39 希望皇ホープ」

No.39 希望皇ホープ ATK2500

「たかが攻撃力2500がなんだと言うんだ」

「言ったはずだ。こいつには希望と可能性と言う名の光がある。まずは永続魔法エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果を発動。「希望皇ホープ」モンスターがエクシーズ召喚された時にライフを500払い、1枚ドローすることができる。オレはライフを500払い、1枚ドロー」

遊樹 LP4000→3500
手札 2→3

「その程度がどうした」

「ドローは可能性を増やす行為、ライフとは0にならないように投げ捨てる物。続いて、No.39 希望皇ホープでオーバレイ・ネットワークを再構築。カオス・エクシーズ・チェンジ!!」

「何!?モンスターエクシーズ1体でエクシーズ召喚だと!?」

「光を闇と混ぜ、混沌の力を身に付けて降臨せよ!!CNo.39 希望皇ホープレイ!!」

CNo.39 希望皇ホープレイ ATK2500

「色が変わっただけか?攻撃力も全く変わっていない」

「ホープモンスターがエクシーズ召喚されたためにライフを500払い1枚ドロー。まだ終わらんぞ、CNo.39 希望皇ホープレイでオーバレイ・ネットワークを再構築。ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!希望の光よ、電光を纏い全てを斬り裂け!!SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング!!ライフを500払って1枚ドロー!!」

遊樹 LP3500→3000→2500
手札 3→4→5
SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング ATK2500

「っ!?ライフは減ったが手札が5枚に」

「更に手札から二重召喚を発動。これでこのターン、オレはもう一度召喚権を得る。ガガガマジシャンを召喚して、ゴゴゴゴーレムとオーバーレイ。No.39 希望皇ホープ、再構築してホープレイ。ライフを1000払って2枚ドロー!!」


遊樹 LP2500→2000→1500
手札 5→3→4→5
CNo.39 希望皇ホープレイ ATK2500

「ホープレイで止めた?」

「こうするからな。手札よりRUMバリアンズ・フォースを発動!!ホープレイを選択し、オーバレイ・ネットワークを再構築。偽りの友情より生まれし歪んだ希望よ、全てを絶望に染める殺意を身に纏い立ち上がれ!!CNo.39 希望皇ホープレイV!!ライフを500払い1枚ドロー」

遊樹 LP1500→1000
手札 5→4→5
CNo.39 希望皇ホープレイV ATK2600

「ライフが残り1000になって安心しているようだがまだまだ続くぞ。魔法カード至高の木の実を発動。相手よりライフが少ないためオレのライフを2000回復。そしてホープレイVの効果を発動。ORUを一つ取り除き、相手フィールド上のモンスター1体を破壊。破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える。殺れ、ホープレイV。Vブレードシュート!!」

遊樹 LP1000→3000
手札 5→4

「くそっ、良し!!アクション魔法奇跡。選択したモンスターは破壊されず、戦闘ダメージも半分となる」

「破壊できなかったためにバーン効果は発動しない。まあ、それも無意味だ。オレがやりたかったのはORUを墓地に送ることだ。魔法カード死者蘇生を発動。墓地よりホープを蘇生させ、オーバレイ・ネットワークを再構築。一粒の希望が全てを照らし、絶望を振り払う!!SNo.39 希望皇ホープONE。ライフを500払い1枚ドロー。そしてRUMアストラル・フォースを発動。ホープONEでオーバレイ・ネットワークを再構築。希望の先にある光、夢をつないで橋として、遥かなる彼方へと導け!!No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ!!ライフを500払い1枚ドロー。更にビヨンド・ザ・ホープの効果を発動。このカードがエクシーズ召喚された時、相手の場にいる全てのモンスターの攻撃力を0にする」

遊樹LP 3000→2500→2000
手札 4→3→4→3→4
No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ ATK3000
バーバリアン・キング ATK3000→0

「なんだと!?」

「更にRDMヌメロン・フォールを発動。ビヨンド・ザ・ホープをホープにランクダウンさせる。ライフを500払い、1枚ドロー。そしてオーバレイ・ネットワークを再構築してホープレイ。ライフを500払って1枚ドロー。そしてホープレイの効果を発動。ライフが1000以下の時に発動できる。ORUを一つ取り除き、自分の攻撃力を500アップさせ、相手のモンスターの攻撃力を1000下げる。オレは3つ取り除き攻撃力を1500アップさせる。オーバーレイ・チャージ!!」

遊樹LP 2000→1500→1000
手札 4→3→4→5
CNo.39 希望皇ホープレイ ATK2500→4000

「ふむ、手札が余るな。まあいいか。バトルフェイズに入る。ホープレイで攻撃だ」

「アクションマジック回避。モンスターの攻撃を無効にする!!」

「ちなみに、オレの手札には速攻魔法ダブルアップ・チャンスがある。これはモンスターの攻撃が無効になった時に発動でき、攻撃を無効にされたモンスターの攻撃力を倍にして再度攻撃できるものだが、発動はしない。続いてホープ・ザ・ライトニングで攻撃!!ダメージ計算時に効果を発動。ORUを二つ取り除き、このモンスターの攻撃力を5000にする」

「くっ、トラップ発動。なに、トラップを発動!!くそっ、何故発動しない!?」

「無駄だ。ホープ・ザ・ライトニングの攻撃中、相手はカードの効果を発動できない。もう何もしなくていいんだよ。殺れ、ホープ剣・ライトニングスラッシュ!!」

「ぐわああああああああああっ!?」

ストロング石島 LP4000→0

デュエルの終了を告げるブザーと共に会場が静かになる。オレはそんな会場の真ん中で観客に向かって力の限り訴える。

「これが、これがオレのデュエルだ!!こんなデュエルしかできないオレを笑顔にさせようと、オレも誰かを笑顔にさせれるようにしようと、親父は何度もオレとデュエルをしてくれた!!勝ち負け以外にもデュエルは楽しむ方法があると、そう言って常に笑顔だったのが、オレの親父、榊遊勝だ!!負けることを恐れるなんてことは絶対にない!!誰よりも負けを知っているのがオレの親父だ!!親父は逃げてなんていない!!だから、頼む!!親父を、親父を探してくれ!!お願いします!!親父を、見つけてください!!オレは、オレはまだ親父のようなエンタメデュエリストになりたいと思っているんだ。お願いします、お願いします!!」

土下座して観客に頼み込む。親父は絶対に事件に巻き込まれただけだ。お袋も遊矢も柚子達もそうだ。オレ自身が侮辱されたりしても構わない。だから、親父を、親父を探してくれ。










「初めまして、榊遊樹さん。僕は赤馬零児。あなたに協力してもらいたいことがあるんです」

「失せろ、オレは親父を探さないとならないんだ」

「その遊勝さんの手がかりが得られるかもしれないと言ったら?」

「……話してみろ」

「遊勝さんはこの次元にはいないのかもしれません」

「この次元に居ない?ちっ、12次元の何処かに飛ばされたのか」

「12次元?」

「知らないのか?世界には12の次元が存在するんだ。それで何故他の次元に親父がいると思ったんだ」

「僕の、父が他の次元に、融合次元と呼んでいる世界へ行ったまま帰らなくなりました。父の目的はわかりませんが、かなり強引に次元の壁を越えたようです。その結果、数は少ないですが、この次元から何人かが神隠しにあっています」

「つまり親父もそれに巻き込まれた可能性があると」

「はい」

「なるほど、わかった。では、オレに何を協力させようというのだ?」

「父の残した資料から次元の壁を越える船を用意しました。貴方には僕と一緒に融合次元に向かい、父の元まで連れて行って欲しいんです」

「それは難しいな。だから、少し条件を変えろ。オレが派手に暴れて囮になってやる。デッキも、お前が知っているだろうホープデッキを貸してやるし回し方も教えてやる。そしてもし、オレが融合次元に残されるか、他の次元に飛ばされ、お前だけがこの次元に戻れたのなら、オレの家族のことを頼む」

「それは、どういうことですか?」

「オレは命をかけて融合次元に向かうと言っているんだ。お前も生半可な覚悟で行こうと考えるな」

デッキホルダーごとホープデッキを取り出して赤馬零児に持たせる。手帳に回し方や勝利への方程式を書き込んで、一番最後に連絡先も記してから渡す。

「覚悟が出来たら連絡しろ。オレも身辺整理を済ませてデッキを調整しておく」

まだ誰も戻っていない自宅に戻り、自室で遺書を認める。お袋と弟の遊矢、それから迷惑をかけている柊家宛。それとこの時代のこの世界にあるはずのない魔術師EMオッドアイズデッキと多数のエクストラデッキ用のカードを遊矢宛に残しておく。負けられないデュエルを行う時に開けとメモを残して。








「こいつで最後だ!!魔法カード太陽の書を発動!!セットしてあるメタモルポッドを攻撃表示に変更。手札をすべて墓地に送り5枚ドローする。そしてドローできないデュエリストはデュエルに敗北する!!」

「ばかなぁ!!」

オベリスクフォース×30 LOSE

カード化したオベリスクフォースのカードを破り捨てて完全に殺しておく。量産されたコピーカードのアンティークデッキも破り捨てる。この世界はカードをなんだと思ってやがる。個性なきデッキで、個性なき?すべてが同じなら、すべてが無と同じ。まさかダークネスの影響か?融合次元はGXの世界に近い次元だ。影響を受けやすいのか?ちっ、外れていてくれよ。

「おらぁ!!次は何奴が相手だ!!まとめて相手してやるぞ!!」

「君かい、暴れまわっている別次元のデュエリストは?」

「あん?次の獲物はガキか。まあいい、死にたいなら構えろ。生きたいならデュエルディスクを破壊しろ」

デッキを入れ替えて構える。こいつはさっきまでの雑魚どもとは違うな。だが、オレには勝てない。ガキが構えたので開始を宣言する。

「「デュエル!!」」

「先攻後攻好きな方を選べ」

「なら後攻をもらうよ」

「そうか、じゃあ死んだな。黒竜の雛を召喚してリリース、手札から真紅眼の黒竜を特殊召喚。黒炎弾を2枚発動。手札誘発は?」

「はっ?」

「ないなら、死ね!!」

??? LP4000→0

「遊矢に似た顔をしやがって。紛らわしいんだよ」

カード化した遊矢に似たガキのカードを燃やして処分する。さてと、粗方片付いたようだが赤馬君は父親に会えたのだろうか?そんなことを考えていたらデュエルディスクに通信が入る。

『遊樹さん、デュエルディスクを外して離れて!!他の次元に飛ばされます!!』

「少し遅かったみたいだな。周りが歪み始めた、今外せば他の次元にすら辿り着けずに狭間を漂うことになるな。君の方は?目的は果たせたか?」

『僕は元の、スタンダート次元に飛ばされます。父は、変わってしまった。父の野望は僕が止めます!!』

「そうか。なら、君の力になるであろうデッキをこちらに来る直前に郵送しておいた。その力を極めろ。それから、ホープデッキは預けたままにしておく。いずれ、返してくれ。それと家族のことを頼む。最後に、かっとビングを忘れるな」

『かっとビング?』

「どんな困難にも何度でも諦めずに挑戦する気持ち。それがかっとビングだ。そのホープを最初に扱っていたデュエリストの言葉だ。俺はこのままあらゆる次元を旅する。さらばだ赤馬零児」








「はぁ、ライディングとは名ばかりのライディングデュエルは飽きたな」

ライディングデュエルのくせにSpがないとはな。速度制限もなしだしよ。

「さあ、挑戦者のターンだ」

考え事をしている間にチャンピオンのジャックのターンが終わったようだ。

ジャック・アトラス LP4000 手札1枚
レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト ATK3000
セットカード1枚

「オレのターン、ドロー!!魔法カード手札抹殺を発動。手札をすべて捨ててドロー」

あ~、行ったな。

「手札のボルト・ヘッジホッグを墓地に送りクイック・シンクロンを特殊召喚。そしてシンクロン・キャリアーを召喚し、効果を発動。手札から「シンクロン」モンスターをもう一度召喚することができる。ジャンク・シンクロンを召喚、効果で墓地からボルト・ヘッジホッグを効果を無効にして特殊召喚。レベル2のボルト・ヘッジホッグにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング。時間の狭間より現れよ、過去より未来へ繋ぐ絆の証明者。出でよ、TG ハイパー・ライブラリアン!!」

手札 6→5→0→5→3→2→1
シンクロン・キャリアー ATK0
TG ハイパー・ライブラリアン ATK2400

「続いて、墓地のレベル・スティーラーの効果を発動。レベル5以上のモンスターのレベルを1下げることで墓地より特殊召喚する。クイックのレベルを下げて特殊召喚。レベル1のスティーラーにレベル4となったクイックをチューニング。集いし思いの結晶が、新たな絆の戦士となる。出でよ、ジャンク・ウォリアー」

ジャンク・ウォリアー ATK2300

「ジャンク・ウォリアーとシンクロン・キャリアーとライブラリアンの効果を発動。ライブラリアンが場にいるとき、シンクロ召喚をした場合カードを1枚ドローする。続いて、シンクロン・キャリアーが場に居るとき、「シンクロン」モンスターが戦士・機械族シンクロモンスターの素材になったとき、場にシンクロントークンを特殊召喚する。最後にジャンク・ウォリアーの効果、シンクロ召喚されたとき、オレの場にいるレベル2以下のモンスターの攻撃力を加算する!!」

手札 1→2
ジャンク・ウォリアー ATK2300→3300
シンクロントークン ATK1000

「レッド・デーモンズを越えてきたか」

「何を勘違いしている。オレのメインフェイズはまだ終わらないぞ。墓地のジェット・シンクロンの効果を発動。手札を1枚墓地に送り、守備表示で特殊召喚。レベル2のシンクロン・キャリアーとシンクロントークンにレベル1のジェット・シンクロンをチューニング。新たな加速を得て、未来への絆を築き上げろ。シンクロチューナー、アクセル・シンクロン!!ライブラリアンの効果でドロー」

手札 2→1→2
アクセル・シンクロン DEF2100

「シンクロモンスターのチューナーだと!?」

「それだけではない。シンクロチューナーは相手ターンのメインフェイズに効果を使用してシンクロ召喚を行える。だが、それは今は関係ない。アクセル・シンクロンの効果を発動。デッキから「シンクロン」モンスターを墓地に送ることでレベルをそのモンスターの分だけ変動させる。オレはジャンク・シンクロンを墓地に送り、レベルを3下げる。そして、手札を1枚墓地に送りクイックを特殊召喚、レベル・スティラーでレベルを1下げてシンクロ召喚、ジェット・ウォリアー。ライブラリアンでドロー、サイクロンで伏せカードを破壊する」

手札 2→0→1→0
破壊されたのはプライドの咆哮か。なら、残りの手札はおそらくフェーダーだろう。

「これで準備は整った。刮目しろ!!これがシンクロ召喚の頂点!!レベル5のジャンク・ウォリアーとジェット・ウォリアーにレベル2のアクセル・シンクロンをチューニング!!集いし絆の結晶が、新たな未来への希望を繋ぐ。リミット・オーバー・アクセルシンクロ!!絶望を破る奇跡の象徴、シューティング・クェーサー・ドラゴン!!ライブラリアンでドロー」

手札 0→1
シューティング・クェーサー・ドラゴン ATK4000

「バトルだ!!シューティング・クェーサー・ドラゴンでスカーライトを攻撃、天地創造撃 ザ・クリエーションバースト!!」

「くぅ!!」

ジャック・アトラス LP4000→3000

「続いてTG ハイパー・ライブラリアンで攻撃」

ジャック・アトラス LP3000→600

「くっ、まさかここまで追い込まれるとわ。だが、まだ負けた訳ではない!!」

「何を勘違いしている?オレのバトルフェイズは終了していないぜ。シューティング・クェーサー・ドラゴンはチューナー以外の素材にしたシンクロモンスターの数だけ攻撃できる。つまりもう一撃だ!!天地創造撃 ザ・クリエーションバースト!!」

「ならば、手札からバトル・フェーダーの効果を発動。相手の直接攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了させてこのモンスターを特殊召喚する」

「無駄だ。シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果を発動!!1ターンに1度、効果モンスター・魔法・罠の発動を無効にして破壊する。よって、攻撃は続行だ!!」

「バカな、キングの、このオレがああぁぁ!?」

天地創造撃 ザ・クリエーションバーストが直撃してクラッシュし、空高く舞い上がるジャックをシューティング・クェーサー・ドラゴンがキャッチして地面に降ろす。

「この瞬間より、キングはこのオレ、榊遊樹だ!!ただし、オレは2年でここを離れ、旅に出る。それまでにキングの座を狙う者は1週に1度相手をしてやる!!挑戦する資格は3つだ。1つ、デッキを持っている。2つ、Dーホイールを所持している。そして3つ、オレに勝つという自信を持つ者であることだ!!」

スタジアム中から歓声が上がるのを聞きながらさらに叫ぶ。

「挑戦方法は後日、追って知らせる。奮って応募してくれ!!」

 
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