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ユキアンのネタ倉庫

作者:ユキアン
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遊戯王GX モテる男は辛い



「すみません、電車の事故で遅れました。受験番号7番の遊城十代です」

「うむ、確認した。このまま真っ直ぐ行けば試験会場だ。頑張るといい」

「ありがとうございます」

走って会場まで向かうとちょうど前の受験者のデュエルが終わったところだった。

『受験番号7番、試験場に上がりなさい』

割り込みのせいか周りの受験者たちが騒めいているので周りに頭を下げながら試験場に上がる。

「遅れてすみません。受験番号7番の遊城十代です」

「ワターシが担当のクロノスなノーネ。電車の事 故なら仕方ないノーネ。連絡もちゃんと来てるから許すノーネ。デーモ、デュエルでは一切手加減しないーノ」

「よろしくお願いします。クロノスさん」

「「デュエル!!」」

「先行は受験者からナノーネ」

「オレのターン、ドロー」

手札を確認する。よし、いつも通り良い手札だ。これならすぐに呼んでやれる。

「オレは終末の騎士を守備表示で召喚。終末の騎士の効果で闇属性モンスターを墓地に送る。カードを2枚セットしてターンエンド」

十代 LP4000 手札3枚
終末の騎士 DEF1200
セットカード2枚

「フム、出だしは普通。ここからが見所 と言ったところネ。ワターシのターン、ドローニョ。宣言通り手加減はしないーノ。アンティーク・ギア・スタチューを召喚。そして機械複製術を発動。デッキからスタチューを2体特殊召喚。さらに3体のスタチューをリリースして効果発動ナノーネ。手札よりアンティーク・ギア・ゴーレムを特殊召喚するーノ」

アンティーク・ギア・ゴーレム ATK3000
アンティーク・ギア・ゴーレム ATK3000
アンティーク・ギア・ゴーレム ATK3000

「バトルに移るノーネ」

「バトルフェイズに入ると同時に2枚のリバースカードをオープン。リミット・リバース、破壊指輪!!チェーンで破壊指輪の効果、自分フィールドのモンスター1体を破壊してお互いに 1000のダメージを受ける。終末の騎士を破壊する」

十代 LP4000→3000
クロノス LP4000→3000

「そしてリミット・リバース、墓地から攻撃力1000以下のモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。来い、オレのパートナー、ユベル!!」

『ふふっ、いつも通りだね、十代。待たせてごめんね』

オレの横にパートナーのユベルが現れる。ただし、本来の姿である中心線から半々の性別ではなく女性体であるが、今は置いておく。

ユベル ATK0

「レベルが10で攻撃力0?フ〜ム、何か怖いケド攻撃するしかないノーネ。アンティーク・ギア・ゴーレムでユベルに攻撃、アルティメットパウンド!!」

「ユベルの効果発動!!ユベルは戦闘では破壊されず、相手からの攻撃によって発生する戦闘ダメージは相手が受ける」

『僕の愛は十代だけの物だけど、痛みは分けてあげる』

アンティーク・ギア・ゴーレムとユベルの接触によって発生した衝撃はオレには一切届かずに、全てクロノス先生に向かって発生する。

「ウジャジャ!?」

クロノス LP3000→0

「ありがとうございました」

『残念だったね』

挨拶を済ませてから倒れているクロノス先生が起き上がるのを手伝う。

「何かあるとは思っテたケド、反射効果だったとは。ガックリンチョ」

「オレも驚きました。ギア・ゴーレムが1ターンで三体も並ぶなんて。凄いんですね、クロノス先生」

「それほどでもないノーネ。さて、試験はこれで終了で、結果は郵送されるカーラ、楽しみにしておくノーネ」

「はい、ありがとうございました」

ユベルと共に頭を下げて試験会場から帰宅する。

『さあ、早く帰ってたっぷりと愛し合おう、十代』

「分かってるさユベル。でもその前にアカデミアの授業で使うデッキを作ってからな」

『えぇ〜、そんなの後でもいいじゃないか。いざとなれば僕のデッキを貸してあげるからさぁ』

「う〜ん、EーHEROだっけ?あれならユベル特化デッキよりは受けがいいかな」

『そうそう、だからさ』

「分かったよ。オレも試験勉強で溜まってたし、今夜は寝かさねえぞ、ユベル」

『望むところだよ、十代。僕を一杯愛して』







まあなんだ、オレは転生者らしい。別に神様にあったわけではないが、アニメのGXの世界 の主人公の十代に生まれ変わってた。そして幼少期、初めて買ってもらったパックにユベル一式とサポートカード(キラートマトとサクリファイス・ロータス)が入っていた。それと同時にユベルがオレのそばに現れたのだ。それからも買うパックは全てユベルに必要なカードばかりで10パックも買えばデッキが組みあがってしまった。

ふっ、子供の無邪気さって怖いよな。原作でも十代がこのデッキを使っていたとしたら近所の子供はトラウマ確定だ。自分から殴ってもダメージ反射の原作仕様だからな。しかも、ユベルがダメージを実態化させるために周りからみんな消えてしまった。両親も不気味がってユベルをオレから取り上げようとした。だが、取り上げられるとユベルの愛が暴走するの は目に見えている。だから、根気強く説得に説得を重ねて、それでもどうしようもなくて、とうとう我慢の限界が来て、俺が愛しかたを教えてやるとか言って襲ったんだよな。10歳なのに。精通も来てなかったのに。

やりまくるうちにユベルは女性体に近づいていき、今ではすっかり女性体になってしまった。その所為かカード効果がOCG版に弱体化してしまった。あと、相変わらず愛は重いです。だが、オレには前世の素晴らしい偉人の言葉がある。逆に考えるんだ、愛に溺れちゃえばいいのだと。頑張れば自分の体を精霊にすることもできるはずだ。超融合を使って精霊の部分を自分に融合し続ければ少なくとも人間は辞められるだろう。そうすればとりあえず寿命の問題は解決してユベルが暴走 するようなことにはならないだろう。

後日、届いた制服は黄色。つまりはラーイエローだ。とっととオベリスクブルーのあの青いコートを着たいな。前世だと何故か白い方の制服ばかり見かけたけど。あと、遊戯さんに会わなかったからラッキカードはもらってない。貰ってもデッキに入らないし、ユベルもいるから必要もない。

さ〜てと、高校生活をエンジョイしますか。
 
 

 
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