ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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旧校舎のディアボロス
レイナーレとの決着×新たな生徒&部員
いよいよ決着の日となり、アーシアは2~3日我が家に泊まっていた間に、襲撃があった。場所は近所にある公園で、アーシアと遊びに行ってたけど俺が守ったお蔭で無傷だった。アーシアが悪魔になった事は知らないようだったが、それは俺が悪魔だと分からないようにしてるからだ。
「レイナーレ様」
「堕天使が何の用だ?」
「悪魔側に味方をした人間が、気軽に私へ話し掛けないで頂戴な。その子、アーシアは私達の所有物なの。だから返してもらえるかしら?アーシア、逃げても無駄なのよ?」
「逃げる?誰がそのように言ったのだが、俺らは今夜お前らが居る教会に行く事になっている。お前らはアーシアの神器を抜き出す儀式があるんだろ?尚更返す訳にはいかないな、それともお前らの上層部は何か言ってきたのか?」
「そうね。上の方々が貴方の神器が危険だから以前命を受けた訳だけど、どうやら上も見当違いのようね。貴方の神器は有り触れた物の一つで龍の手は、例え二倍になったとしても私を倒す事は不可能よ。でもこの前、龍の手のはずなのに中級から上級になったのは何でなんでしょう?」
龍の手とは所有者の一定時間を倍にする力を持つ神器で、例え倍になったとしても今のコイツから見たら怖くない代物だろう。だが俺のは神器であり神滅具だから、今更説明受けなくともドライグがキレそうになっていた。そんで落ち着けと言ってから、アーシアを結界で防御している内にレイナーレと戦っていたが分が悪いと思ったのか撤退していった。
『次こそ決着つけてやるわ』
捨て台詞を言って逃げた。全く俺の相棒であるドライグが怒りそうだったが、何も問題はなかった。俺はリアスに報告すると、今日の放課後に教会を敵本陣だと認識した。俺と小猫ちゃん、木場で教会に行くが、部長と朱乃は別行動だと言う。アーシアは、俺が出て来いと言うまで空間の中にいたのだった。
『あの堕天使はバカなのか?龍の手と赤龍帝の籠手を勘違いする愚か者だったとはな』
『一見するとそうなるさドライグ。それに俺達との決着時に使うからな』
「あそこが教会だけど堕天使がいそうな感じだね」
「ああ、だがあの時は堕天使の感じはしなかった。神父だけいたからな」
木場とそう話していると、小猫ちゃんがそろそろと言ってきたので行動開始。事前に用意していた図面を見ていたが、詳細な見取り図を持っている事自体が既におかしな状況だ。普通は悪魔側である木場が地図を広げるが、俺は事前に目の前の教会見取り図を取り出したからな。
「兵藤君、何時の間に相手陣地の見取り図を?」
「攻めるには地図が必要何だろう?」
「そうだね。攻め込む時のセオリーだしね」
これの見取り図は、アザゼルから許可を貰ってから地図を作製した。一応堕天使側の教会となっているし、聖堂の他に宿舎があるが怪しさ満点なのは聖堂である。
「見取り図通りなら宿舎はパスだ、怪しいのは聖堂に何か細工しているだろう。地下を改造して、何かしらの儀式でもやってるんじゃねえの?」
「ホントによく知っているね、まあ確かにそうなんだけれど敬っていた聖なる場所は神を否定する行為こそ自己満足と神への冒涜に酔っている。愛しているからこそ、捨てられるからこそ憎悪の意味を込めて聖堂の地下で邪悪な呪いをする。入り口から聖堂まではすぐそこだけど、地下への入り口を探す時に刺客がいるかどうかだね」
「ソイツに関しては俺に任せろ、それにそろそろ作戦開始時刻だ。俺の剣でまず入り口ぶっ壊して入る、刺客がいたとしても木場か小猫ちゃんが倒すようにする。ま、俺もフォローさせてもらう」
「・・・・悪魔にとって光に関する武器は、最悪ですから」
作戦開始として、まず刀で扉を一刀両断してから教会内に入る。長椅子と祭壇があるだけだが、まともな教会ではない事がハッキリと分かるのがあった。十字架や磔となっている聖人の彫刻の頭部が、見事に破壊されていたからだ。怪しいポイントがあったので破壊しようとしたら、銃弾が飛んできたので刀でガードしたらフリードが出てきた。
「これはこれは悪魔御一行さんいらっしゃーいと・・・・それと一誠君もいらっしゃいと言いたい所だが二度と会うはずはないのさ。俺は滅茶苦茶強いんで、悪魔何て初見でチョンパな訳ですよ。一度会ったらその場で解体ショーさ、死体にキスしてグッドバイ!それが俺の生きる道でしたが、お前らが邪魔したから俺のスタンスがハチャメチャ街道まっしぐら!ダメだよねぇ~。俺の人生設計を邪魔しちゃダメという事でささっと死ねやっ!」
「うるせー、小猫ちゃんやれ」
「おいしょっと・・・・えい」
目の前にあった机を投げたが、フリードが切断した瞬間に木場が剣を抜いた。剣と剣が火花を出ていたが、木場も流石は『騎士』と呼ばれるだけはある。光の剣でも硬度は同じに見えるが、強さ的には弱い方だな。
「やりますねぇー、ですが俺っちがヤっちゃいますよー」
「それはどうかな。僕も本気を出そう」
木場の剣が黒くなったといえば、フリードの光剣の光を吸い込んだ。持ち手のみになったので、後ろに行ったフリードだったがまた剣を出して襲いかかってきた。
「それは何ざんしょ?神器ですかー」
「僕の神器である魔剣創造の力の一つ、光喰剣。文字通り光を喰う剣さ」
木場と戦っていたが、こっちに襲い掛かったので抜刀術の構えをして奴が来るまで待機。フリードが俺に斬る瞬間、抜刀して一気に斬った。一瞬だった為、奴も木場も見えなかったのか目を丸くしていた。すぐ鞘へ戻したら、奴の胸辺りに斜めに切り傷が出来ていた。奴自身がヤバイと判断したのか、煙幕を使って逃げたのだった。
「流石だね・・・・今のは速すぎて目視出来なかった。一誠君が持ってる刀だからこそ出来る技だね」
刀を空間の中に入れた後、怪しいポイントを小猫ちゃんに破壊してもらった。そしたら、地下へ続く階段があったので俺を先頭に進んだのだった。扉があったので、蹴り飛ばす勢いで開けると予想通り、大勢のエクソシストと堕天使レイナーレがいた。
「ようこそ・・・・と言いたい所だけどアーシアを返す気はなったかしら」
「残念ながら返却する気は更々ない。それにこれを見れば、お前らは強制的に諦めるはずさ」
俺は空間から手を入れてアーシアを呼び出した。アーシアの背中から、生える悪魔の翼を見たレイナーレと神父達はとても驚いていた。
「なっ!アーシア貴女悪魔に。どういう事か説明しなさい」
「見た通りだ。アーシアはグレモリー眷属になったのでな、これで晴れてお前らの策略など無くなった訳だ。残念だったな!」
俺が返答後、神父達は殺す気満々だったので雑魚達を木場と小猫ちゃんに任せた。俺らは用件済んだので、外に出る為に扉へ向かおうとしたが、レイナーレが攻撃してきたので迎撃した。隙を狙ってから空間の裂け目に入って閉めてから、教会の中が出口だった。階段から勢いよく一気に飛んできたのは、地下にいるはずのレイナーレだった。
「どんな魔法を使ったかは知らないけど、あなたを殺してあげるわ」
「ほう・・・・だったら俺もこれで殺ってやるぜ『ドライグ行くぜ』」
『久々に出番来たか。暴れるぞ相棒!』
左腕に赤い籠手を出して臨戦態勢に入るが、倍加をする為に避け続ける事6回。たまにこちらから攻撃をしてからのだったが、倍加と共に力を解放したらレイナーレは再び目を見開いて驚いていた。
「ばっバカな!龍の手だと思っていたのに有りえない!それは中級、いえ上級クラスの力、こんなガキにそんな力だとー!」
「吹っ飛べよ・・・・クソ堕天使!」
逃げようとしたが、腕を掴んでからの殴り飛ばしたのだった。案の定、上に向かって殴り飛ばしたので恐らく外に出たのであろう。赤龍帝の籠手から元の手腕に戻して、アーシアの元へ向かったが怪我してないので安心した。いつの間にか部長、木場、小猫ちゃんがいたので、気配を消して俺対レイナーレ戦でも見ていたのだろう。
「流石だね。堕天使を吹っ飛ばすだなんて、どんな神器で殴り飛ばしたんだい?」
「俺の神器は秘密だ。それより部長、堕天使との決着付けましたよ。他の堕天使は、部長がやったそうですね」
「ええよくやったわ。ただあなたが持ってる神器は、未だ分からないけど龍の手かしら?でも一瞬だけ上級悪魔くらいの力が出ていたらしいけど、まあいいとして他の堕天使は消滅していったわ」
部長は、俺の神器が『赤龍帝の籠手』だとは気付いていない様子だった。俺の神器は神滅具だと言う事をまだバラす訳にはいかないからな。教会がボロボロとなった訳だが、ここは元々捨てられた教会である。
俺も地元の人間であるが、こんな所に教会がある何て聞いた事なかった。私利私欲の為に活用した訳だから、何も問題はない。悪魔と堕天使が、ここで小競り合いしていたとしても俺は語り部として報告するからだ。
『禁手ならいつでも至れると思うぞ相棒』
『俺もそう思ったが、ここで至るよりまだだと思うぞ。ドライグ』
「部長、持ってきました」
俺とドライグで話してたら、小猫ちゃんが外で気絶していたレイナーレを連れてきた。ズルズルと引きずる音だったが、殴り飛ばしたが小猫ちゃんは持ってきたと言うんで豪快である。
「ありがとう、小猫。さて、起きてもらいましょうか。一誠」
「もう準備は出来ているよ」
気絶していたので、俺はバケツ一杯分の水を用意していたのでぶっかけてやった。本来なら朱乃の魔力で、宙に生まれた水の塊をレイナーレに被せる事で咳き込む。目が覚めたら、俺らが囲んでいたので部長は挨拶をしたのだった。
「ごきげんようレイナーレ
「・・・・グレモリー一族の娘か・・・・」
「初めまして、私はリアス・グレモリー。グレモリー家の次期当主よ。短い間でしょうけど、お見知りおきを」
笑顔で言い渡すが、レイナーレは部長に睨みつけていた。嘲笑っていたが、あとで後悔する事となる。
「・・・・してやったりと思っているんでしょうけど、残念。今回の計画は上に内緒ではあるけれど、私に同調し協力してくれている堕天使もいるわ。私が危うくなった時、彼らは私を・・・・」
「残念ながら助けに来ないな」
「ええ。一誠の言う通りでね、堕天使カラワーナ、堕天使ドーナシーク、堕天使ミッテルト、彼らは私が消し飛ばしたわ」
「嘘よ!」
レイナーレは上半身だけ起こすと、強く否定するが懐から三枚の羽を取り出して表情が一気に曇った。同族のレイナーレなら分かるはず、羽によって識別されていたので仲間だったんだろう。
「残念ながら、お前の企みも既に分かっていた事だ。もし堕天使全体の計画だったら、俺一人で行く事になっただろう。実際、部長と朱乃はその三人と話したら独自計画だとすんなり吐いたらしいな。冥土の土産に喋ったそうだが、どちらが冥土の土産だったのやら。堕天使を治療出来る堕天使として、お前の地位は約束されたと聞いたがそんなのは嘘に決まっているだろう。アザゼルが言ってたぜ?そんな上層部はいないとな、だからお前独自でただ酔っていただけなんだろう」
「何故貴方の口から偉大なるアザゼル様の名を?」
「親友だからに決まっているだろ?アザゼル、シェムハザ。この名前を知っているなら今更だが、お前らの企みはアザゼルの怒りを買ったんだ。神器を研究するのが、アザゼルの生き甲斐何だからな。お前は既に消滅対象となったから、ここで滅んでもらうぜ。堕天使レイナーレ」
用済みなので部長の手により消滅の魔力でレイナーレは完全消滅した。リアスの一撃を喰らえばどんな者でも消し飛ばす力を持った家で、滅亡の力を有した公爵家の令嬢とも言われている。若手悪魔の中でも天才と呼ばれる程の実力の持ち主何だとよ。
別名というか二つ名があってな『紅髪の滅殺姫(ルイン・プリンセス)』と呼ばれているが、俺は物騒な二つ名で呼ばれてはいない。
『まさかリアス嬢は相棒の神器が、赤龍帝の籠手だとは思わないだろう』
『そうだな。赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)と龍の手(トゥワイス・クリティカル)じゃ、全然別物だからな』
『神滅具であり、人間界の時間で十秒ごとに所有者の力を倍にする力だ。今回は普通に倍加してみせたが、相棒の場合は一回で上級になるぐらいに上がるだろう』
『だな。強力な神器を持ったとしても、相手が待ってくれないのなら避け続ける事も策の一つだろう』
「皆、お疲れ様。アーシアも怪我は無さそうだから、私達の部室に帰りましょうか」
チェスの世界での格言と言うのがあるが、女王の価値は兵士九つ分・戦車の価値は兵士五つ分・騎士と僧侶の価値は兵士三つ分。という価値基準がある事で、悪魔の駒も同様に作られた。騎士・戦車・僧侶の駒は二つずつ持つが、二つ消費する場合があるし駒との相性もある。二つ以上の異なる駒を消費出来ないし、駒の使い方は慎重にならなければならないからだ。
アーシアの荷物をその場で出してから俺が持って行ったが、これには訳がある。中身は十字架のアクセサリーや聖水が入っているので、悪魔であるリアス達でも触れる事は出来ないからだ。部室に帰ってから、改めてアーシアの歓迎パーティーを始めた。
「そんで理事長であるサーゼクスに頼み込んだ訳ね」
「そう言う事よ。お兄様に言えば何とかなると思ったからね」
で、手を合わせて祈りのポーズをすると頭痛という軽いダメージを受けた。後悔してないし、今日から下僕悪魔として仕事をしてもらう事となった。アーシアの制服姿も似合うが、今回はアイツらの独自行動だったからアザゼルからは感謝されたけどな。神器を抜き取ろうとした堕天使は、本来なら軍法会議しなければならんが既に消滅されたので俺が粛清した事で納得させた。
「アーシアにもこの学園に通ってもらう事に関しては納得だ、アーシアの歳はほぼ俺らと同じだと聞いたからな」
「今日から転校初日となっているから、彼女のフォローをよろしくね」
「任せな。まあ一部のバカな奴らがいるが、何とかなるだろう」
今日は珍しく朝早く呼ばれたので、来てみるとアーシアは駒王学園の留学生として俺のクラスに入る事となった。俺は元々モテる男子生徒だから、余計にあのバカ二人組から敵視されるがもう慣れた。そう思うと部室に木場、小猫ちゃん、朱乃が入ってきた。
「おはようございます、部長。一誠さん、アーシアさん」
「・・・・おはようございます、部長。一誠先輩にアーシア先輩」
「ごきげんよう、部長。一誠君、アーシアちゃん」
それぞれ挨拶して来るが、一員として認めている。歓迎パーティーは昨日やったが、今日から学園生活スタートと言う事で乾杯するだけの簡易的になった。アーシアの制服姿を見せた後、俺と一緒に職員室と教室へ行ったらとても歓迎された。なおアーシアの住む場所は、部長が住む場所だと何気に怖いらしいので朱乃が住む姫島家の神社となった。
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