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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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旧校舎のディアボロス
  対悪魔祓い戦×アーシア転生&宿泊

今日の放課後は部室にいた。俺は普段なら帰るはずだが、部員になったので悪魔稼業見学として最近付いて行く事になるのが多くなった。幸い俺には魔力があるので、眷属じゃなくとも魔法陣で飛べるようにした。人生の先輩なのか部員でも分からない心のケアとかをしていたお陰で、眷属悪魔+俺で行く事が多くなった。

「最近は俺と一緒に行く事が多くなったな」

「あらあらそうですわね。一誠さんと一緒に行くと、私でも分からない事を分かるケアをするようになったお陰で契約数が多くなりましたわ」

「今日もお願いしますね一誠先輩」

「おう任しとけ。で?今日はどの家に行くんだ?」

小猫ちゃんが準備完了と共に一緒に飛んだが、今回はマンションやアパートではなく一軒家だった。飛んだ先は、電気がついてない部屋だった。この匂いだけで、俺の直勘は戦闘になると感じた。警戒しながら小猫ちゃんと一緒に、部屋の奥へ行ってみたら契約者の人間らしき者が磔になって殺されていた。床にも血溜りがあったのか、俺は避けるように歩いてたら声が聞こえた。

「おいおい、今度は悪魔が参上ざんすか?けけけ、早くこの剣と銃で殺してやんす」

「一応言っとくが・・・・お前が殺したのか?」

「ええ、この肉は悪魔に頼ったのだから殺させて頂きました。おやおやそこにいるのは、悪魔さんと人間ですか。どういう組み合わせなんでざんしょ」

「お前はこの人間を殺した罪、万死に値する。この俺がやっつけてやるよ」

俺は、左手にナイフを右手に拳銃を取り出して戦闘態勢に入った。小猫ちゃんは、リアス達に連絡をしていたが恐らく結界が張っているのだろう。連絡不能ならば俺が戦闘する為、静かに静観していた子猫ちゃん。

先に動いたのはイカレ神父だったが、紙一重で避けてナイフを相手に当てたが相手の剣に弾き飛ばされた。相手が銃で応戦したので俺も拳銃で迎い撃ったが、弾同士が当たってイカレ神父と俺が撃ち合いとなっていた。

「およ、何て強いのでしょ。僕ちゃんよりも強い人間がいたとは。ぎゃはははは、僕ちゃんの手で殺ってやるよ」

「うるさい奴だが、お前名は何という。せめて名を覚えてから殺してやる」

「僕ちゃんはフリード・セルゼン。さっ名乗ったのだから君も名乗りなさい」

「俺の名は兵藤一誠、どの勢力にも属さない人間だ。名乗ってやったから、さっさと殺ってやるよ」

フリード・セルゼンはとある悪魔祓い組織に所属していた末端だったな。悪魔を呼び出す常習犯だけで殺すとか、コイツの頭は可笑しいようだ。悪魔と取引をする事が可笑しいとか言うが、ここはグレモリー家管轄された町だから悪魔がいてもおかしくないからな。人間が人間を殺す方がおかしいはずだが、悪魔に頼る人間は即殺すんだと。

「お前は人間を殺した罪、ここで俺が殺してやる」

「はあ!何それ?人間が悪魔の味方ざんすか。悪魔だって人間の欲を糧に生きているじゃねえか、悪魔に頼るってのは人間として終わった証拠何だよ」

「テメエこそ人間止めているじゃねえか、人殺しの時点でお前は悪魔以上に厄介な存在だ」

奴は柄だけの剣がビームサーベルのようにして取り出すが、こっちだってナイフから剣となって片方に持った。ハンドガンと剣を持ち、その場から駆け出したが遅いなと思いながら避けると神父が持つ銃口から煙が出ていた。

「光の弾丸?エクソシスト特製の祓魔弾(ふつまだん)か。銃声音してないようだが、俺には関係ないな」

「何故その事を知っているのでしょう?これについてはエクソシストしか知らない情報なのに」

その時悲鳴が聞こえたので、見ると昼間出会ったアーシアだった。どうやら俺達の戦闘ではなく、磔にされた人間の方を驚いて悲鳴を上げたようだ。

「神父様、何故その人を殺してしまったのですか?」

「あー、アーシアちゃんは見るの初めてだったね。でもすぐ慣れるから、これが悪魔に頼った人間を死罪するのが僕ちゃんのお仕事ですから」

アーシアは驚愕と同時にこちらを見たので、更に驚愕顔となっていた。

「一誠さんは、何故神父様と戦っているのですか?」

「どの勢力にも属さないと言ったが、今は悪魔側に少し協力させている。そんで、契約者の元に行ってみたら磔となって殺されていた。それならば戦うしかないよ、教会側と悪魔側を混乱させるつもりはないがコイツは人の命を軽く終わらせたのだからな」

「どの勢力にも属さないと言ったとは、俺らは神にすら見放された異端の集まりですぜ?俺もアーシアたんも堕天使様からのご加護が無いと生きていけないハンパものでっせ」

その時魔法陣が出てきたので、何だ?と思ったらリアス、朱乃、木場が出てきた。俺が神父と戦闘状態を確認したのか、小猫ちゃんがいる所に行ってた。

「遅いじゃねえかグレモリー眷属」

「ごめんなさい。結界が張ってあったから少し遅れてしまったわ。でも今は加勢しなくていいわよね」

「ひゃっほう!悪魔の団体さんに一撃目!」

神父が構わず斬り込んで来たが、神父の一撃を木場が剣で受け止めた。おいおい、さっきまで俺と相手してたのに選手交代かよ。

「悪いね。彼は僕らの協力者でね、こんな所でやられてもらうにはこちら側が困るのさ!」

「おーおー!人間が悪魔側の協力者何て聞いた事ないぜ!仲間意識バリバリでさー、でも俺様には勝てる訳ないじゃん!」

下品な口で神父とは思えない程だったが、俺ははぐれ悪魔祓いをしている奴と堕天使の姉さん=レイナーレに関して情報端末を開いた。特にフリードは危険極まりない人間だが、もう人間を辞めた存在と言った方が良さそうだな。少し離れた場所で、俺はアザゼルに連絡を入れている間会話が聞こえてきたのだった。

「一番厄介なタイプだね、君は。悪魔を狩る事だけが生き甲斐・・・・僕達にとって一番の有害だ」

「はぁぁぁぁ!?悪魔様には言われたかないのよぉぉ?俺だって精一杯一生懸命今日を生きているの!テメエら、糞虫みてぇな連中にどうこう言われる筋合いはねぇざんす!」

「悪魔だって、ルールはあります」

微笑みながら言う朱乃だが、視線は鋭く尖っていた。完全に敵意と戦意をフリードに向けている。

「いいよ、その熱視線。お姉さん最高。俺を殺そうって思いが伝わって来る。これは恋?違うね。俺は思うよ、これは殺意!最高!殺意は向けるのも向けられるのもたまらんね!」

「なら、消し飛ぶがいいわ」

と言っていたが、俺は静かに通信機でアザゼルにかけた。幸いここは結界が張ってあったとしても、掛かるようになっているからだ。それにしても駒王町に堕天使が悪さしている事は知っているとは思えないね。

『俺だが、そちらで何かあったようだな』

『その通りだ。現在教会側と悪魔側でどんぱちやっていてな、何やら堕天使が関わっているから連絡した』

『堕天使だと?グリゴリの末端メンバーかもしれんな、恐らく俺ら以外の上層部の命令を受けて行動しているんだと思う』

『恐らくそうだろうな、レイナーレをトップとしている非合法(正式な教会に認められないと言う意味で)の悪魔払い組織らしいから下部組織だと思うね』

『そいつらが悪さしているなら、いずれ俺らから粛清した方がいいだろうが今は動けないんだ。だから粛清は一ちゃんらに任せる』

『任してくれ。そいつらの素性も聞き出したらまた連絡する』

連絡終了時に依頼主の元に『はぐれ悪魔祓い』が来ているとは計算外だったらしいな。その時イカレ神父であるフリードが、シスター・アーシアに向かってビンタをして倒れてから、足で強く踏んでいた。

「このクソアマの所為で、せっかくの結界解いてどうすんだよゴラッ!てめえ仕事しろよ」

「おいフリード、相手を間違っているぞ。こっちだろうが」

その時天井から転移魔法陣が来たのか、木場は焦っていた。

「部長、複数の堕天使を確認しました。即刻撤退した方がいいです」

「ええ分かってるわ。一誠、魔法陣は眷属のみしか使えないから、貴方は自力で逃げなさい。それとシスターに話があるから、その子と一緒に脱出しなさい」

「分かってるよっと」

拳銃をフリードに向けて撃ったが、避けられてしまったけど神速でアーシアを抱っこの状態で空間の中に逃げ込んだ。部長達も魔法陣で撤退できたようなので、アーシアを抱えたまま空間先を部室前に裂け目が生まれたと思えばアーシアを抱っこした俺登場。御姫様抱っこのままだが、アーシアが暴れないで済んだ。ドアを開けたら丁度部長達が戻ってきたので、アーシアをソファまで降ろして隣に座った。

「危なかったですわね・・・・一誠さんは怪我はしておりませんか?」

俺の身体を目視で見たが、かすり傷ついていなかったため安堵してた。隣にいたアーシアの頬は少し腫れていたので、朱乃が氷のうを作って冷やしてもらっていた。それと踏まれていたので、チェックしたら大丈夫だったので安心した。

「アーシアって言ったわよね。私の名はリアス・グレモリーで悪魔よ」

「まさか悪魔に助けてもらうとは思いませんでしたが、私の名はアーシア・アルジェントです」

「俺は人間だから安心しろアーシア」

しばらくお茶を飲んでいたら俺から話し始めた。

「恐らくアーシアは神器を持っているから、堕天使側に居たんじゃないかと思うよ」

「一誠、彼女の神器は一体どういうの?」

俺がナイフを取り出して、指を薄く切った。血が出たので、指をアーシアに向けた。

「多分回復系の神器だと思うから・・・・アーシア、これを治してごらん」

アーシアは、手を俺の指にかざすと緑色のオーラが出て、あっという間に傷が塞がり元に戻った。

「アーシアの神器は『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』だと思う」

「トワイライト・ヒーリング、回復系統の神器は欲しいわね。アーシアと言ったわよね?ちょっとあちらで話があるんだけど・・・・」

そう言って端っこに移動してから話し合っていたが、どんな内容かはだいだい理解できる。このままだと神器を抜かれるハメになるから、リアスの新たな眷属への勧誘だと思う。戻ってきたアーシアが言ったが、やはりストーリー原案を見ているからか展開早くねえか?と思ったくらいだ。

「私悪魔になります」

「うん。何となくだけど予想通りの展開となったな」

と言っていたので、反対はなかったから『僧侶』の駒で無事転生して、お祝いパーティーを開いた。事件はまだ始まったばかりで、問題の堕天使を倒さない限りまたアーシアを狙ってくる事があったので、次の日皆で教会に行く事となった。部長は教会を敵地だと認めたらしいから、晴れて大暴れ出来るそうだ。

「それと木場が戦闘している間にアザゼルと連絡しておいたが、どうやらあちら側は知らない様子だったぜ?」

「あらら、もしかして私のお父様も知っているんですか『バラキエルだろ?』そうですわ、もしかして人間の親友とは貴方の事だったのでしょうか」

「それで?堕天使総督は何て言ってたの?」

「あちらは忙しいし、一々末端の粛清しに行くのも面倒だから俺に一任された」

そんで悪魔祓いと書いてエクソシストは二種類存在する事を話していたが、神の祝福を受けた正規の悪魔祓い。こっちは神や天使の力を借りて、悪魔を滅するが『はぐれ悪魔祓い』は面倒極まりないね。悪魔を殺す事自体を楽しんでいるエクソシストで、悪魔を倒すのが生き甲斐となっている野郎だ。

教会から追放された身だし、アーシアが何故あそこにいたのかについては何でも回復させてしまう神器を持ったが故に追放されたのだろう。

「堕天使も天から追放されたとはいえ、光の力を残した存在だ。悪魔を滅する力を持っているが、大昔の戦争で一番失ったから今は力を蓄えている。ま、悪魔を殺したいエクソシストと悪魔が邪魔な末端堕天使の利害が一致で現在に至ると言う事だ」

「そうだったのですね。私は何故追放されたのか分かりませんでしたし、聖女から魔女へと烙印押されたので必然とこうなる訳だったのですね」

「でも今では私達の仲間となったのだから、もう安心してもいいわよ。さて、悪魔になったばかりのアーシアをこの時間まで居させる訳にはいかないわ」

作戦会議中だったが、あっという間に夜中となったので解散する事になった。一時的ではあるが、俺の家に泊まる事としたけど俺の許可下りる前にリアスが判断を下した。人間界本家は、強力な結界を張っているが当主である俺が強引に認めたという感じになったので外泊したアーシアだった。そこからは驚きで一杯だったと後々アーシアは言う。

まず月に電話して黒塗りのハイヤーを呼んで帰る事にした。一見ただの車に見えるが、外からの攻撃は全て無効化する術式を組んだ車でトランスフォーマー。ハイヤーを見たリアス達は驚いて、試しにリアスの消滅の魔力で攻撃されても無効化されたがそれもそうだ。

神の力の一つである『無効化』を使ったからであり、アーシアと俺が乗って発進。アーシアは、こんな高級車に乗るのは初めてだと言って少しはしゃいでいた。乗車する事1時間で到着したが、関所には事前にアーシアのデータがあるので入れた。豪邸が見えたと思いきや、アーシアの興奮度が最高潮になりかけた所を抑えて車から降りた。ドアを開けるとメイドが整列していて客であるアーシアを歓迎した。

『ようこそ!アーシア様。そしてお帰りなさいませご主人様』

「メイドさんが沢山いますね。しかも凄く広い!」

「だろ?ここは俺の家であり、人間界本家である」

「人間界って事は、他にも家があるという事ですか!すごーい!」

しばらく驚いていたが、アーシア専属になったメイドであるマリアとアリアの案内により、泊まる部屋に向かって行った。俺は自室に戻り、ナイフと拳銃・弾倉を机に置いて量子変換機ですぐに着替えた。拳銃の弾倉には、所有者のイメージで変更が出来るのでいつでも撃てるようにした。ここにいるメイドは、全員武器を隠し持っている。

ハンドガンや短刀を持ってるが、次元の狭間本家から来たメイドは体術や拳銃で身を守っている。朱里みたいに体術が得意じゃないメイドは、ハンドガンを所持しているが『軍師』にとってはいらないかもしれない。しばらく横になったら寝てしまったようだが、起きたら紫苑の膝枕で寝ていた。

「ふわぁー、紫苑か。俺は何時間寝てしまったんだ?」

「ちょうど2時間くらいですよ。ご主人様疲れてましたから、戦闘したのかしら?」

「その疲れかもしれんが、敵は雑魚だったがアーシアを抱えながらの脱出は冷や冷やもんだった。そういえばアーシア本人は今何してる?」

「アーシア様でしたら遅い夕食を食べていますが、ご主人様も食べますか?」

俺は帰ってから食ってなかったので、一度洗顔してから1階にあるダイニング兼リビングに到着した。どこに座ろうかとしたら、アーシアが座ってたのを確認したのでそこに座った。アーシアは食べてる途中だったが、飲み込んだ所で俺に気づいて話しかけた。

「あっ一誠さん、ここの料理はとても美味しいです。いつもこんな美味しい料理を食べているのですか?」

「ああそうだよ。毎日だが、アーシアは気に入ったかな?」

「はい。お風呂も気持ちよかったですし、マッサージや髪も乾かしてもらえて嬉しいです。それと転生したのか、日本語が分かるようになりました」

そういえばリアスが言ってた。他の種族から悪魔に転生した者達で、悪魔としての能力に加えて、元となった種族が本来持っていた能力も併せ持つ。他国の言葉も理解できて話せると言っていて、魔力も上がるがデメリットとして日光に弱くなるとも言っていた。

中級・上級になれば日光を浴びても弱くはならないと言っていたが、明日の事についてアーシアに説明した。放課後になるまで人間界本家にて過ごす事、放課後になったら部室に連れて行く事も一緒に伝えた。

同時に堕天使レイナーレとの決着をつける事もあるが、簡単な説明を終えたアーシアはアリアと一緒に戻った。俺は食べていたが、戦闘をしたのか空腹だったのでご飯3杯食べた。そして次の日になった。 
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