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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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原作前の事
  二天龍封印

各陣営に戻ってから、1時間後に三大勢力戦争が始まった。空や地上は、兵士だらけとなり戦っていたが、剣や槍や弓、様々な武器で戦いそして次々と兵士達が死んでいく姿を見ている。気が遠くなる時間が経過後に思いもよらない事態が発生した。

『ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア』

『ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』

空の上で赤と白の龍が戦っていたのだ。それもそこに各兵士達がいるにも、関わらず戦闘していたので被害は甚大だった。

「ルシファー様、天使側と堕天使側に使者が来ましたが、どうしますか?」

「ぜひ会いましょう。それとレヴィアタン達も呼んできてくれる?」

「畏まりました」

慌てて来たレヴィアタン達は、使者を見て驚いた。天使側は神シャルロット、堕天使側はアザゼル総督だったので、相当驚いていた。

「まさか貴方達が、使者として来る何てね」

「それぐらい不味い事が起きてるんだ。あの二天龍を何とかしないとな」

「二天龍ですから、相当強いです。ここは三大勢力が協力しないと倒せませんから」

「あれは二天龍だが、私達悪魔だけでは倒せないぞ。私は賛成だが、レヴィアタンは?」

「私も賛成だよ。このままだと被害は甚大だしね。アスモデウスは?」

「今現在、二天龍は決闘しながら三大勢力の兵士達が無駄死にするでしょう。私も賛成です」

「全員賛成したけど、私達三大勢力でも倒せるか分からないけど、どうしたらいいの?シャルロット」

「倒すのは難しいですが、封印なら何とかなりますよ」

こうして二天龍の封印作戦を始める事にした。その前に戦っている兵士達を止める事となった。

「お前達、戦争は一時中断だ!」

「戦いをやめなさい!」

「貴方達もです。ミカエル!空の部隊にも言いなさい。この戦いは一時中断すると」

だが戦いは止まらずになり、各陣営が止めようとしても前衛にいる所まで声が聞こえずにあった。

「これは困りました。どうしますか?」

「こうなったら、一ちゃんに頼むしかないか」

「一誠に?どうやって頼むの?」

「非常用の信号弾をもらっているのさ。これを真上に撃てば来てくれるはずだ」

「なら早く撃って下さい。更に被害が出ますから」

アザゼルが照明弾を真上に撃って光ったが、俺は来なかった。あの後空間内にある自室で見てたが、戦争開始してから1時間経過したら空から龍2匹が来た。よく見ると二天龍である赤い龍ドライグと白い龍アルビオンだったが、また性懲りもなく喧嘩中という訳だ。

「おいおいこんな所に来るとは何考えているんだ?あのバカ共は。あーあ、ドライグの攻撃が地上に当たったが、間違いなく戦争所では無くなったな」

呟いてると、三大勢力のトップ達が話し合っていたので、俺はいつでも出れるようにした。アザゼルに渡しておいた信号弾が光ったので、俺はアザゼルの後ろから出た。

「遅いな一ちゃんは『呼んだか?』!」

「一誠君いつの間にいたの。信号弾撃ったのに来ないからどうなるかと思ったよ」

「一ちゃん頼みがあるんだが」

「委細承知。兵士達に戦いを止めたいのだな?」

一誠は空間に入った後、さっきまでいた中心部の所まで行った。空間内にいた黒鐵改を外に出てから、地上へ落下。地震みたいに揺れたので、流石に戦っていた兵士達の手が止まっていたのだった。

『戦いは一時停戦だ!お前達。説明はお前らの王がやってくれるから、あれを見ろ。神と四大魔王と総督がお前達に話があるそうだ』

「黒ちゃん、ありがとよ。よく聞け兵士達よ!今上空にて二天龍が決闘をしているが、俺達がいるにも関わらず巻き込みながら喧嘩中だ。俺達はこのまま無駄死にする訳にも行かない、戦争は一時中断してあの二天龍を倒す!」

「このままでは私達は全滅します。私達は悪魔と堕天使の王と話し合って、あの二天龍を倒すまたは封印する事にしました」

『な、何と!』

それはそうだ。今二天龍は上空で戦っているが、俺達が倒すなんて思いもしなかった。

「私達が戦っている場合ではないの。あの邪魔な二天龍。あれを倒さない限り私達に勝機はないの!」

「今まで敵同士だったけど今は味方、そしてお互いの力を合わせれば倒せるよ!」

「龍を倒せたら私達は未来永劫名を残すであろう」

「私達1人ずつでは倒せないかもしれない、けど皆で倒せば大きな力になる。私達が二天龍を倒せば、他の種族より強い事が証明されるであろう!」

しばらく静かになったが兵士達は叫んだ。

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』

戦場に雄叫びが上がり、皆は心を一つにした。あの二天龍を倒すと。

二天龍side

二天龍はしょうもない喧嘩から大喧嘩になってしまい、フレイム・バーストやシャイニング・バーストを放っていた。二匹とも避けていたので、地上の事はどうでもよくなっていた。

『これでどうだ!』

最大限の火炎をぶつけようとしたが、避けられてしまったので態勢を整えようとした。

『どうした赤いの?お前の攻撃はそんなものか』

火炎と火炎がぶつかっていた。

『まだまだ行くぞ、白いの』

体と体をぶつかり合ったり、火炎を吹いたりしたが中々決着はつかなかった。

『赤いのよ、そろそろお互いの最大で決着をつけようではないか』

『ああそうだな』

お互い最大火力で放とうとしたら下から魔力が飛んできたので攻撃を中断した。

『下から攻撃だと』

『何奴だ、どこから攻撃をしてきた』

下を見ると天使・悪魔・堕天使の兵士たちが攻撃をしていた。

『うおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

『何用で攻撃をする!』

『我らが何をした!』

下から来た兵士達を薙ぎ払いながら王に言った。

「そっちから攻撃してきたんだから、攻撃するのは当たり前でしょう!」

「それにこっちも戦いをしてるのに邪魔をするんだ。倒させてもらう」

「貴方達二天龍を封印させてもらいますから覚悟!」

決闘を邪魔された上、封印=倒すと言っていたので激怒した二天龍は、即座に兵士達に向けて火炎を撃ってきた。逆切れ状態で火炎を撃ち出したが、三大勢力も黙ってはいない。二天龍に攻撃し、双方とも疲弊してきた。だが二天龍は余裕だが、三大勢力の方は余裕ではなかった。

『これしきの事か、白いの、ここは共闘してあいつら倒そうぜ』

『そうだな、我らの戦いを邪魔したのだ。共闘した後は決着をつけるぞ赤いの』

二匹の龍は左右から攻撃をし始めた、火炎を撃てば近接攻撃で爪でひっかく。三大勢力はというと二天龍を封印するための術を構築中だった。

「何て力なのかしら!?」

「しぶといが、こっちがやばくなる一方だ」

「流石二天龍と称された事ですね。これ程とは」

二天龍は圧縮した魔力弾を三大勢力に向けて撃った。

『ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』

「まだですか?封印式は」

「もうすぐです。今しばらく耐えて下さい」

『白いの、あそこに魔王達がいるぞ』

『神もいるが、今の我々なら倒せる。行くぞ』

「出来ました。封印式が」

その時、二天龍の上下左右に魔法陣が出てきて取り囲んだ。鎖が飛んできて二天龍の動きが止まった。

「今です。総攻撃をすれば自動的に封印は完了します。皆さん、最後の力を貸して下さい!」

『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!!!』

天使・悪魔・堕天使は、動けない二天龍に総攻撃をした。二天龍も段々弱ってきたが、鎖が解けそうであった。もがき暴れようとしても鎖は外れなかった。

「このままではまずいですね。鎖が外れようとしてます」

「だったらこれを喰らいな」

アザゼルが巨大な槍を作り投げた。

『二天龍と称された我らを倒す事は不可能だ。行くぞ!』

槍が当たる寸前に火炎で撃ち落とした。そして鎖が千切れる所で、魔法陣が二天龍を閉じ込めた。

「よし貴方達、即刻逃げなさい」

『はっ、皆逃げろーーーーーー!!!!』

兵士達は一目散に逃げた。だが二天龍は、閉じ込められずに口元に力を圧縮していた。

『くそが!』

『このまま封印されてたまるか!』

そして圧縮された魔力を撃ち放とうとしていた。

「ヤバいわねアザゼル。あれは私達が何とかするから、貴方は逃げなさい。シャルロットもよ」

「何を言っている!?お前達も死ぬぞ」

「大丈夫、まだ力はある」

「魔法陣は完成したが、あれは防がないといけない」

「私達4人の力を合わせれば出来ますよ。なので早く逃げてください!」

「ちっ、しょうがねえな。お前達の同胞も、冥界まで届けてやるから必ず生きていろよ!」

「ええ、分かってるわ。お願いねアザゼル」

アザゼルは悪魔と堕天使を転送する準備をしていた。

「ミカエル!」

「はい何でしょうか」

「貴方達も天使を連れて天界へ逃げなさい」

「どうしてですか!貴女は神なのですよ?神が死んだらどうするのですか!?」

「大丈夫です。私は死にませんから、早く行きなさい。早く!」

「分かりました。ガブリエル!撤収の準備をしますよ」

天使達も転送する準備に入った。天使達は転送され、悪魔・堕天使も転送された。残ったのは二天龍と四大魔王と聖書に記されし神だった。

「シャルロット、貴女はなぜ残ったの?」

「そーだよ。私達に任せればいいのに」

「どうしてだ?」

「貴女が死んだら天界はどうなるのです?」

「私は、友である魔王達と戦おうとしています。私が死んでもミカエルがいますし、それに神と魔王の力を合わせれば簡単に倒せますよ。それに神は私だけではありません。創造神という神様である一誠さんがいますし、それが最後の希望となるでしょう」

「シャルロット貴女・・・・まあそうね。私達が死んだとしても、未来の事は若い世代に託したしね」

『俺達の事を忘れられては困るぞ』

『この一撃で決めるぞ!赤いの』

「行きましょう。私達の力を二天龍に見せましょう!」

「ええそうね、皆行くわよ!」

その時魔法陣が展開されて、大勢の天使・悪魔の兵士が召喚された。

『命令に背き申し訳ありません。ですが我々の命は貴方様と一緒です』

「あなた達。全く私達は幸せ者ね」

「うん!そーだね」

「さすが私達の兵だ」

「うん。これなら勝てる」

『命令よ。あの二天龍を倒しましょう!』

『おおおおおおおおおおおおおお!!!!』

『封印されてたまるか』

『くらえ!!!!』

魔力のレーザーをくらわして一気に兵が減った。

『ぐわぁぁぁぁぁぁ』

兵士達は、魔力弾を撃ち続けていた。

「皆さん!力を貸して下さい。龍殺しの聖剣アスカロンと聖剣エクスカリバーに、魔力を注ぎ込んで下さい」

「分かったわ・・・・行くわよ!!!」

『白いの。最大出力でいくぞ!』

『赤いの、おうよ!』

ドライグとアルビオンは最大出力のブレスを、シャルロット達は聖剣に魔力を最大限に籠めた。放たれたが、二天龍に押されて聖剣にヒビが入ったがここで諦めるシャルロット達ではない。自らの命と引き換えに魔力を合わせて撃った結果、ドライグ達は押されてシャルロット達の魔弾を喰らって、大爆発が起こった事でシャルロット達は倒れた。

「もう動きませんね」

「私達の勝ちよ」

「ああ勝った。あの二天龍に勝てたんだ」

「でも眠いからもう戦えないわ」

「最後に・・・・一誠君に・・・・会えて・・・・よかった」

シャルロット達が眠った直後、1人の男が来て空間からメイドがストレッチャーで、シャルロット達を収容後空間内へ戻った。男も空間の中に入って行った。

「今の爆発は何だ?シェムハザ。すぐに戻るぞ」

「はっバラキエル。あなたも来なさい」

爆発元に行ってみたら、ミカエル達熾天使と悪魔側の幹部がいた。アザゼル達は、周辺一帯を調べていたら、近くに二天龍が発見された。ミカエルが言っていたので行ってみると、封印間近のがドライグとアルビオンがいた。

『くそ、俺達を封印するとは・・・・大した奴らだった』

『だが魔王と神は死んだから、我らの勝利だ!』

と言って封印された。

「アイツらが死んだだと!」

「シャルロット様、シャルロット様どこにいるのですか!」

『落ち着けミカエル!』

空間から俺が出てきた。

「一ちゃん、アイツらは?」

「俺は全てを見てたが、シャルロット達は消息不明。爆発後、探してみたがどこにもいなかったよ」

「そんな!一誠さん」

「捜索していたら、折れた聖剣を見つけたからこれはミカエルに渡しておく」

それは聖剣エクスカリバーと龍殺しアスカロンだったので、ミカエルが受け取ったら『シャルロット様』と言って泣いていた。

「聖書に記されし神の死は、ここにいる者だけの秘密にしといた方がよさそうだ」

「そうですね」

「俺達も撤収するか。ん?一ちゃんどうした?」

「奴らが来るぞ」

「奴らとは?」

空の上に大きな門が出てきて開いた。大量の悪魔みたいなのが出てきて、こっちに向かってきた。

「あれは一体何だ?」

「あれこそ俺達の敵だ!奏、優斗、出番だ!」

『行きます!!』

空間から戦艦が出てきたと思ったら攻撃を始めた。

「あれが言っていたドウターか」

「そうだ、あれに占領されたらいずれこの世界は破滅の道へ進む。俺達はそうならないようにしているが、アザゼルの軍隊はあとどのくらいいる?」

「まだまだ戦えるが、戦力は少ない方だ。先の戦いでだいぶ消費したけどな」

「ミカエルは・・・・まだそっとしといた方がいいな。ガブリエルいるか?」

「はっ、ここに。残存部隊は少ない方ですが、戦えますよ」

「余り無理するなよ?悪魔側は・・・・アガレス!いるか」

「はっ、我々はほぼやられましたので、戦力にはならないかと思われます」

その時ケータイが鳴ったので、俺は出た。戦力を整えて待機してと言って、次元の狭間本家に戻り集中治療室に行く。医療班である朱里達が、治療をしていたが俺が到着したので朱里が報告をした。

「大変です!ご主人様」

「どうした。治療は完了したのか?」

「外傷は大丈夫でしたが、まだ瀕死状態です。調べた結果、魔力を命と引き換えにやったらしくこのままでは死んでしまいます」

「やはりか。よし!俺が魔力を注ぎ込めば何とかなるかもしれない。アグニはいるか?」

「呼んだか一誠」

「丁度いい。俺と合わせてコイツらに魔力を注ぎ込む。そうすると生き返るはずだ」

「コイツらをか・・・・分かった。一誠の頼みなら仕方ないが、生き返った後はどうするんだ?」

「ここに住ませるか。既に神と四大魔王は死んだ事になってるから、時間がない。俺の後ろに立って俺の背に魔力を」

「分かった」

5つのベッドがある部屋に、俺とアグニが真ん中に立ちアグニが魔力を俺に流した。創造神黒鐵の力により目が緑色になった後、回復魔力をボールくらいまで大きくしてシャボン玉のように浮かせた。ボールを5つ作り上げた時は流石の俺も汗が凄かった。

回復魔法を1人ずつ身体の中に注ぎ込んだ。するとどうだろうか?緑色に光ったと思えば5人とも顔色がよくなっていた。

「ふう・・・・これで何とかなった。アグニもありがとな」

「本来ならコイツらを助ける義理はないが、一誠の頼みだからな。朱里、あとは頼んだぞ。我は泳いでいく」

集中治療室から出て泳ぎに行ったアグニであった。

「ありがとうございました。お陰で何とかなります」

「ああ頼んだぞ。俺は戦場に行ってくるからな」

集中治療室から空間を歪ませて、先程の戦場に戻ってきた。俺が戦場に戻るとドウターはどんどん増えていったが、三大勢力側は地上に降りてきたドウターを殲滅中。兵はどんどんやられる一方だった。

「くそ!こいつら殲滅しても、どんどん出てくる。どうなっているんだ?」

「それはあの門があるからさ・・・・今回もそうだが相変わらず物量で押しているようだな」

「一ちゃん!いつの間にいたんだ。それより対策はないのか?このままでは全滅してしまう」

「任せろ」

俺は、ケータイを取り出して電話をかけた。その間、アザゼル達三大勢力は後方に待機後、混合部隊として纏めていた。天使は主に弓や槍や光による後方射撃、悪魔は主に医療班として後方に待機してた。兵士のほとんどが先の戦いで全滅したからだ。堕天使は前方での近接部隊として配置されていた。

「全部隊攻撃可能です」

「こっちも準備が終わりました。いつでも治療できますよ」

「こっちもOKだ。いつでもいけるぜ!一ちゃん」

「では第二ラウンドを始めようか。行くぞ諸君!」

全部隊の出撃準備完了となったので、俺達の第二ラウンドが始まったのだった。三大勢力と属さない勢力である俺達と一緒にな。 
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