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人外と童女と紅白が異世界から来るそうですよ?

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yes!ウサギが呼びました!
  フォレス・ガロ

「え・・・?」
安心院がにやり、と笑う。
その瞳は確かに真実を射抜いていた。




「えっと、緑茶一つと、オレンジジュース二つね」
霊夢が猫店員に飲み物を注文する。
「はいはーい!少々お待ち下さいね!」
猫店員は愛想笑いとは程遠い、心からの笑顔で返事をし、店の方へと消えていった。
「・・・巫女のお姉ちゃんは」
余接が無表情で口を開く。
「霊夢でいいわ」
「・・・霊夢は、どんな恩恵を持っているの?」
「私はそうね・・・神降しとかかしらね。後は弾幕ね。そういうあんたは?」
「僕は」
「おや?こんな所にいるのは名無しの権兵衛のジン=ラッセルではありませんか」
ドスン、と空いていた席に座った男はジンに向かい言う。
「ガルド・・・」
「ちょっと。普通なら空いてる席に座る時は同意を求める物じゃないかしら」
「そいつは失礼。私、コミュニティ"フォレス・ガロ"のガルド=ガスパーと申します。よろしければ、そこのジン=ラッセル率いる名無しの権兵衛・・・もといノーネームについて、客観的に現状を説明致しますが」
「そ、なら頼むわ」
霊夢は真顔で頷いた。




「な、何を隠しているって・・・どうしてそう思うんですか?」
「君の様子を見ればわかるよ。どうして僕達みたいな戦力を呼んだんだい?」
黒ウサギの髪の色が水色へと戻る。
「・・・・・・わかりました。説明致します。」

「私達のコミュニティは元々、数々の魔王を打ち倒すコミュニティとして有名でした。・・・ですが、三年前のあの日・・・私達のコミュニティは一夜にして、壊滅させられました。」



「い、一夜で壊滅・・・!?」
「ええ。そしてそこのジン=ラッセル率いるノーネームは大量の子供達を残し、壊滅的な状態、という訳です。」



「魔王が主催するギフトゲームは絶対。断る事は出来ません。故に私達はギフトゲームに参加せざる負えなかったのです・・・」
「・・・はぁ」
安心院は溜息をし・・・。
「正に崖っぷちだねっ☆」
「ホントですねー♪」
その直後ズーン、と黒ウサギはウサ耳をへにょらせ、落ち込んだ。
「・・・なじみさん」
黒ウサギは立ち上がり、安心院に向き直す。
「なんだい?」
「魔王を・・・魔王を倒して、私達のコミュニティを救ってください!!」
黒ウサギは安心院に向かって深々と頭を下げた。
「・・・いいぜ」
「へ?」
「へ?じゃねぇよ。魔王討伐、漫画っぽくて面白そうじゃねぇか。やってあげるぜ」
「・・・!あ、ありがとうございます!」
黒ウサギの髪の色が緋色に変わり、嬉しそうに微笑んだ。



「ふぅん・・・」
ジンは黙って聞いていた。
「そこで、黒ウサギ共々我々フォレス・ガロに入りませんか?そちらよりは良い暮らしになるでしょう」
「「断るよ/わ」」
余接と霊夢は即答した。
「な・・・」
「私は裕福な暮らしには反応したけれど、ここを放っておくわけにはいかないわ。第一あんたの所、怪しいし」
「そうだね。こっちの方が楽しそうだよ」
「テ、テメェら・・・!」
ガルドの姿が人間から虎へと変化していく。
「・・・血の匂いがする。子供の血の匂い」
余接が無表情で告げる。
「おおかた、他のコミュニティってのから脅し盗ったんでしょ。」
「黙って聞いてりゃ・・・このガキ共オォォォ!!!」
ガルドは霊夢と余接に襲いかかる
・・・が。
「スペルカード。『夢符「封魔陣」』」
霊夢の体中から無数の札や弾幕が飛び出す。
「ガッ・・・!?」
ガルドは一撃で地面に倒れ込む。
「あら、あんた妖精より弱いのね」
「・・・ンだとガキ・・・」
「・・・そうだ。霊夢。ここは郷に従え。ギフトゲームで勝負しようよ」
「そうね。私達が勝ったら、あんた達フォレス・ガロは壊滅するでしょうね・・・私達が負けたら、私と余接、そしてもう一人戦力を加えて、あんたのコミュニティに一生隷属するわ」
「ケッ、面白ぇ、やってやろうじゃねぇか」
「じゃ、決まりね。私達ノーネームの人材と、フォレス・ガロの誇りを賭けて・・・ね」
霊夢はニヤリ、と笑った。 
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