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ありがとう、大好きです

作者:緋夜
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諦めを知らない彼は

ピーンポーン


(↓↓インターホン奥)
貴 『はい』

不二 「もしかして鳴海?、僕、不二だけど」

不二は出た人物が鳴海だと気付いた。

貴 『何で((ボソッ…帰って』

不 「待ってるから!」

プツッ

不二がそう言うとインターホンは切れた。

貴 「何で…居るの…」

鳴海は部屋に戻った。

バタンッ

貴 「この大量の血の着いたティッシュは捨てなきゃな…」

鳴海はティッシュを捨ててベッドに横になった。

貴 「生きるのにも疲れた、俺が生きてる意味なんて無いよね…
何当たり前の事言ってるんだろ」

そして数時間が経ちもう夜だった

貴 「よし、シチューはこの位…」

鳴海の家は今日は誰も居ないのだ

貴 「……まだ居たり、なんて」

鳴海は興味半分でカーテンを開けて玄関を見た。

貴 「!?何、で…」

鳴海は驚いた。

何故なら不二は玄関の所にまだ居たのだから

貴 「寒そうなのに、何で……」

ガチャ

貴 「何でっ」

鳴海はリビングのドアを開けて玄関まで走った。

バンッ

貴 「馬鹿っ!!!」

不 「!?」

鳴海はおもいっきり扉を開き怒鳴った。

タタタッ

鳴海は不二の所まで走った。

パシンッ

不 「っ!?」

貴 「馬鹿じゃないの!?、こんな所に居たら寒いに決まってるじゃん!、死んだらどうするの!?」

鳴海は不二の頬を叩いた。

不 「鳴海…」

貴 「それにね!、何回か押したら入れてあげない事も無かったんだからね!?」

鳴海は不二を睨んだ。

不 「ごめん、僕…」

貴 「兎に角入って」

鳴海は不二の手を引いて家に入った。

貴 「入って、誰も居ないから遠慮しなくて良い」

不 「ありがとう」

鳴海は不二をリビングに連れて来た。

chu

不 「なr!?」

鳴海は不二の手にキスした。

貴 「こんなに冷たくなって…これじゃ…罪悪感が溜まるじゃん…」

ポロッ

不 「鳴海!?」

鳴海の涙は不二の手に落ちた。

貴 「ご飯、食べてって」

鳴海は涙を拭きキッチンに入った。

不 「鳴海、好き」

貴 「・・・」

不二は急に告白した。

不 「やっぱり好きだよ、僕」

グイッ

貴 「ちょっ」

不二は鳴海の所まで走って腕を引っ張った。

chu

貴 「!?…んっ」

不二は鳴海にキスをした。



鳴海side

嫌じやなかった

キスをされても嫌とは感じ無かった

だからと言って好きだとは思わないし思えない

この人はまだ俺の事を好きと言ってくれるのだろうか

好き

私はどっちだろう?

友達としてか、異性としてか…

まだ俺には分からない

貴 「はっ……ごめんなさい、俺は…」

だから今は

“好きになってくれてありがとう”

これしか言えない


鳴海side end


貴 「…ごめんなさい、俺は…」

不 「っ、良いんだよ、何時か好きにさせてみせるから」

不二は鳴海の頭をポンッと撫でた。

貴 「もう出来てるから椅子に座って食べるよ」

不 「うん、あ、運ぶよ、貸して」

不二は鳴海からお皿を受け取った。

貴 「いただきます」

不 「いただきます」

不二と鳴海は食べ始めた。

不 「ん、美味しいね、鳴海が作ったの?」

貴 「うん、そうだけど」

鳴海の頬がほんのりと赤くなっていた。






そして食べ終わった。

不 「夕食ありがとね、また鳴海の手作り食べたいな」

貴 「何時でも作ってあげる、後手袋…してって、寒くなるといけないし」

鳴海は不二の手に手袋をはめた。

不 「あ、鳴海のだ、嬉しいな」

貴 「っどうでも良い」

鳴海はそっぽを向いた。

不 「ふふっ、有難う、じゃあまたね」

貴 「明日、学校行く…」

不 「!?」

不二は驚いた様な顔をした。

不 「うん、待ってる」

貴 「バイバイ」

不二は家に帰って行った。

貴 「約束、しちゃった…」

 
 

 
後書き
next…久し振りの 
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