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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー

作者:Bloo-D
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SAO
奈落の淵
  第34話

 
前書き
原作第1巻の主の辺りまで書きます。 

 
ユイの一件から数日後、22層の一角の湖。

キリトはそのほとりで釣りをしていた。
キリト『ふわあぁああ……。』
キリトは大欠伸した。
およそ2時間、糸を湖に垂らしてはいるのだが、一切当たりがない。
一方サチは、家で留守番している。

すると…、
『どうです?』
後ろから、声を掛けられた。キリトが後ろに振り向くと…、
『……。』
そこにはおよそ4,50代くらいの男性が立っていた。
『私はニシダと申します。』
キリト『キリトです。』
2人は挨拶を交わした。
ニシダ『私はここでは釣り師をやっていますが、現実世界では東都高速線の保安部長を勤めております。』
キリト『東都高速線?確か、アーガスと堤携しているネットワーク運営企業の……。』
ニシダ『ええ、そこの人です。』
キリト『っという事は、ニシダさんはSAO回線保守の……。』
ニシダ『責任者になります。一応ですが。』
ニシダの素性を聞いたキリトは、この人は他のプレイヤーのようにではなく、業務上の都合でデスゲームに巻き込まれたのだと悟った。
ニシダ『上は“別にログインしなくてもいい”と言いましたが、己の役目は、最後まで見届けたい主義ですから。』
キリト『そうなんですか。』
ニシダ『私のような方は他にもいるのですが、私は釣りがとても好きですから。色々回っていたら、ここまで来てしまったのです。』
キリト『そういえば、ここはモンスターは出ませんしね。』
キリトはすっかりニシダと打ち解けていた。
ニシダ『因みにキリトさんは……』
キリト『俺は攻略組として上層で戦っていましたが、今は休暇中なんです。』
ニシダ『そうでしたか。では、上層にはオススメの釣りポイントはありますか?』
キリト『それでしたら、第61層は、層全体が海のような層ですからかなりの大物が釣れるそうですよ。』
ニシダ『ほぉ〜、それは是非行ってみたいものですな。』
その時…、
≪ピクピクッ≫
ニシダの竿の浮きが動いた。ニシダが竿を上げると、そこには全長30cm程の魚がかかっていた。
キリト『凄いですね。』
ニシダ『いやいや、釣れるか釣れないかは、運次第ですよ。』
キリトの言葉に、ニシダは照れ臭さそうに言った。
ニシダ『釣るのはいいのですが、料理してくれるアテがいなくて、毎回困っているのですよ。』
キリト『そうなんですか。でしたら、ウチに来ませんか?凄腕の料理人がいますよ。』
ニシダ『本当ですか⁉︎でしたらお言葉に甘えさせて頂きます‼︎』

ーーーーーーーーーー

っと言った訳で、キリトはニシダを伴って家に帰宅した。
サチ『お帰りキリト。あれ、そちらの方は?』
ニシダ『私はニシダと申します。釣りが趣味のいいオヤジです。』
サチ『そうでしたか。私はサチ、キリトの奥さんです。』
サチとニシダは互いに自己紹介。その後キリトは訳を説明し、早速サチはニシダが釣った魚を調理して、刺身,煮魚を作った。
因みにサチは、既に【料理スキル】をコンプリートしたので、魚の調理などお手の物。
ニシダ『それにしても、この世界で醤油を使った料理にありつけるとは、私はとても感激致しました。』
サチ『いえいえ、とんでもありません。醤油は知り合いから教わりまして。』
ニシダ『そうでしたか。それは素晴らしい料理人なのでしょうなぁ。』
キリト『えぇ、それは素晴らしい料理人ですよ。』
3人はスッカリ打ち解けた。

サチが言う知り合いと言う人は検討がつくかもしれないが、アスナの事である。

サチ『それにしても、ニシダさんは凄いですね。上手に魚が釣れて。キリトは釣れた事がほとんど無くて。』
キリト『この辺りは難易度が高いんだって。』
ニシダ『いやいや、難易度高いのはキリトさんが釣りしていたあの湖のみですよ。』
キリト『何〜〜〜〜⁉︎』
サチ『ふふっ。』
ニシダの言葉を聞いたキリトは、驚きのあまりに絶叫した。サチはそんなキリトを見てクスクス笑った。
ニシダ『あの湖には、主が居るから難易度が高いんです。』
キリト『そうなんですか?』
ニシダ『えぇ、実は村の道具屋にたった1つだけ、妙に高い餌がありましてね、その餌を偶然あの湖に垂らしたら……。』
サチ『釣れましたか?』
ニシダ『掛かりはしましたが、竿丸ごと持ち去られましたよ。ただ、水面に写った影だけは見えましたが、見た所途轍(とてつ)もない大きさでした。私の筋力パラメータでは、主を釣り上げる事は出来ません。』
サチ『そうなんですか……。‼︎ねえ、キリトって筋力パラメータに自信あるよね?』
キリト『ああ、あるけど……』
キリトとサチの言葉を聞いたニシダは驚いた。
ニシダ『えっ、では手伝ってくれませんか?
掛かる所までは私に任せて下さい‼︎』
キリト『解りました、やりましょう。』
ニシダ『ありがとうございます‼︎
では、3日後の朝にあの湖で落ち合いましょう‼︎』
キリト『はい。』
サチ『楽しみね♪』
っと言った訳で、決行は3日後に決まった。

ーーーーーーーーーーー

ニシダが帰って行った頃には、スッカリ夜の9時を回っていた。支度を終えた2人はお風呂を済ませた後、寝間着に着替えてベッドに入った。
サチ『このSAOには、いろんな人がいるんだね。』
キリト『ああ、本当だな。』

2人はおよそ2年の間、多くのプレイヤーと会って来たが、ニシダのような人に会ったのは、流石に初めてだった。

キリト『俺は最初、生き残る為に強くなるって誓った。だが、お前との出会いがそれを変えたんだ、サチ。』
サチ『私は…ずっと悩んでいたの、私は元ベータテスターの1人。だから、他のベータテスターのように生きようと思ったけれど、だからってケイタ達を裏切る訳には行かない。そう考えたら…どうしたらいいのか解らなくなった。』
キリト『サチ。』
サチ『でも、そんな私を…キリトが変えてくれた。ありがとうキリト、キリトのおかげだよ。』
キリト『それはお合い子様だ。俺だってそうだよ、サチ。』
サチ『キリト。』
キリト『サチ。』
会話の後に見詰め合った2人はあついキスをした。
数分後、離れた2人は顔を赤く染めた。
キリト『寝よっか///。』
サチ『うん///。』
その後満足した2人は、互いを抱き枕にして眠りについた。
余談だが、ユイの心たる宝石を埋め込んだイヤリングは、お風呂,睡眠等では外しておくようにしている。

一方、数日前にアスナから送られて来たメールによると…、
「第75層の迷宮攻略があまり進まないから、近いうちに攻略に戻って来てもらうらしい。」
との内容があった。
近々2人は最前線に戻る事になるが、2人は現在の今の暮らしが1番の幸せであった。 
 

 
後書き
今回はここまで。
ここで今後の展開をある程度紹介しましょう。

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SAO:およそ4,5話前後をかけて完結。この最終回に茅場から“世界の種子”を渡されます。その回でサチの本名を明かします。(とはいえ、ネット等に情報がない為、オリジナルの名前で行きます。)

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ALO Ⅰ:帰還後の話。原作フェアリ・ダンスの一件が無かったと言う設定で行きます。アインクラッド攻略パーティーの一件は、アニメの所と、ゲーム“ホロウフラグメントの一件を組み合わせたような所。更に、フェアリ・ダンス最終回の終盤及び新生ALOログイン後の話、Extra Editionに相当する辺りを書きます。更にストレアが登場します。(フィリアも登場させる予定ではあります。)

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GGO:ファントム・バレットに相当する辺り。サチもGGOにダイブします。

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ALO Ⅱ:キャリバー、マザーズ・ロザリオに相当する辺りを書きます。

*GGO,ALO Ⅱはアニメ主体で行きます。

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そしてALO Ⅱを完結させたらそこで連載を一時終了し、原作のアリシゼーション編が完結したら、連載を再開します。


次回作は、早ければ今週末か来週初め辺りに公開の予定で行きます。 
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