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リリカルクエスト

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68日目 ゆういちははなしをきいた

???「お願い 待って 彼女達と話をさせて」

声がする方に振り返ると、そこにはすずかとアリサがいた。

アリサ「・・・アンタは杉田? なんでここに?」

すずか「お願い杉田君 そのデバイスを収めて」

ここで抑止を振り切って、シグナム達を討つと面倒臭い事になりそうなので、【ルビスの剣】を一旦下げ、

悠一「話? 手短に済ませてくれ」

あまり関心を持たれない様に、無感情で冷たく言い放つと、

すずか「・・・うん ありがとう あのもしかして 助けたいって言ってるはやてって子は 八神はやてちゃんじゃないですか?」

シグナム「っ!! 何故主を知ってる?」

すずか「だって はやてちゃんとは友達だから・・・」

シャマル「貴女は 月村すずかちゃん?」

すずか「はい」

ヴィータ「どうゆう事だよシャマル?」

シャマル「はやてちゃんが言ってたの 本友達のすずかちゃんって子がいるって」

シグナム「・・・そうか 主の友か それで 我等に話とは?」

すずか「この間 はやてちゃんの家に行ったら すごく体調が悪そうでした 心配だったのでそのままお泊りした時に 少しだけはやてちゃんから話を聞きました 家族が出来たって それですごく幸せだって」

シャマル「はやてちゃん・・・」

ヴィータ「それがなんなんだよ? いくらはやての友達だからって 戦うなら容赦しないぜ」

ヤベぇ、全く話に付いていけないぞ・・・

これってまさかの原作か?

すずか「私達は貴女達と戦う気はありません 私もはやてちゃんの友達としてはやてちゃんを助けたい でもなのはちゃん達にした事は許せないです なんで はやてちゃんを助けるのに魔力が必要なんですか?」

アリサ「私もアンタ達がはやてって子の為に なのはと立花にした事は許せない 正直に話しなさいよ」

ファタリテ「・・・私も聞きたい」

フェイト「どうして そんなに魔力が必要?」

アリシア「私にも教えて欲しいな~」

おや、いつの間にかに気が付いてたテスタ3姉妹が加わってるわ。

あれ? もう俺完全に蚊帳の外じゃね?

シャマル「シグナム ここはすずかちゃんを信用して 話してもいいのでは?」

シグナム「確かにこうも多勢に無勢では 我等に勝ち目はないな それに 我等がここで倒れては主を救う事は出来ない」

多勢に無勢? 俺 対 シグナム達4人 対 ファタリテ達5人って構図だろ・・・

ヴィータ「いいのかよ あの変な3人みたいに付き纏われるかもしんねぇぞ?」

シャマル「その心配は無用よ はやてちゃんからすずかちゃんの事は聞いてるから」

ヴィータ「でもよ そのすずかってのの連れは信用出来んのかよ? それに しゅぎ田もいるんだぞ?」

シグナム「それもそうだが 杉田悠一には我等が4人で掛かっても勝てん それはお前も分かるだろヴィータ」

シャマル「彼が本気で攻撃してたらって思うとゾっとします」

こっち見ては、何か言いた気なのは放って置いて、さっさと話しとやらを進めてくれ。

丁度良さそうな所で落とし所を見つけて、終わらせるから。

もし原作なら、後はなのはグループがなんとかするだろうか?

シグナム「では 我等が何故魔力を蒐集してたのか話す 我が主 八神はやては・・・・・」

話しが長いので要約すると、八神はやては同い歳の女の子で、闇の書って言う珍しい魔導書の主らしい。

その闇の書の守護プログラム?が、シグナム達4人のヴォルケンリッターと名乗る騎士。

そして、現在八神はやては闇の書からの魔力侵食により、身体に悪影響を及ぼされて下半身麻痺。

このまま侵食が進行すれば、月末位には麻痺が心臓まで達して蝕み、八神はやては死んでしまうそうだ。

その侵食を抑える為、持っている本改め闇の書が必要とするだけの大量の魔力を吸収させていた。

更に、大分前の主人が管理局に殺されたそうで、管理局の似非正義で闇の書はロストギア認定を喰らってるらしく、管理局に気付かれたくないんだとさ。



・・・何ソレ? 悪質な呪いの本に選ばれて、身体エネルギーつうか魔力を喰われてるって事? (ー“ー)

ってか、また管理局か・・・



この話を聞いた5人は、『ひどい・・・』だの『可哀そう』だの『なんとかしてあげよ~よ』とか言ってるけど、俺としては肝心な事を聞いておきたい。

悠一「事情はわかった ただ1つ聞きたい その闇の書を八神はやてが望んで手に取ったのか?」

シグナム「いや 主は望んだ訳ではない」

ヴィータ「そうだよ」

シャマル「はやてちゃんが悪いんじゃない ただ闇の書の暴走を止めたいだけなんです」

シグナム「だが我等は誤った手段だとしても 魔力の蒐集をせねばならん どうか分かってくれ」

確かに、この言い分を聞いては魔力の吸収を止めろって言い難い。

すずか「はやてちゃんが死んじゃうのは私だって嫌!」

アリサ「そうね すずかの友達なら私だって助けて上げたいわ」

ファタリテ「でも 他の人に迷惑を掛けないで魔力を集めるのは」

フェイト「かなり難しいと思う」

って、裏付け無しにこの話を簡単に信用すんの??? 

そんな微妙な空気の中、

アリシア「ねぇお兄ちゃん どうにかしてあげられないの?」

爆弾投下しやがった。

ってかアリシア、お前記憶消えてるはずだよな?

ほら言わんこっちゃない、他のメンツも前程じゃないが、手があるの?って目で見てるし・・・

話しが事実なら、こんな理不尽な本の呪縛から助けてやりたいって気も起きな訳じゃないが、それには確認しなきゃならん事が出来る訳で、あちらさんが素直に応じるとは思えないんだがねってシグナム達を見ると、

ヴィータ「っな なんだよ 信じらんねぇ~ってのかよ?」

シグナム「そう言うな いきなりこの様な話を信じろと言われたら 誰だって無理があるのは承知だ」

シャマル「ですが 事実なんです どうか信じてください」

信じろと言われて、はいそうですかになるなら、世の中どれだけ詐欺や訴訟が減るのやら・・・

長年付き合いのある友なら、金が絡まなければ信用に値するかもだろうけど、昨日今日あった人を100%信用するのは、仮に【信じる心】を使っても無理。

良くも悪くも、すずか達は子供だから信じたんだろう。

なので、

悠一「悪いが 俺はアンタ等を完全に信用は出来ない」

ヴィータ「なんでだよ!!?」

悠一「なら アンタ等は気心の知れない相手を信用するのか? さっき俺位の男の子と戦ってただろ その時何て言った?」

ヴィータ「っでもアイツは!」

シグナム「口達者で 主に危害を加える輩を信用出来る訳がないだろう」

悠一「だろ? それと同じだよ あの男の子とアンタ等がどんな関係かは知らん 相手の言い分を丸ごと鵜呑みにする程 俺は人間出来ちゃいないよ」

シグナム「なら どうすれば信用して貰えるというのだ?」

そりゃ、他人から聞いた話を信用するのと、自分で見聞きして納得した上では、天と地ほど違うだろ。



百聞は一見にしかず



まさにそうだろ。

昔の人は、よくこんな言葉を思いついたもんだとつくづく感心する。

うわ~、なんかここにいる全員から、冷たい人間だとでも言いたそうな眼差しで見られてるわ。

別にそう思われても構わんよ。


これからする、俺の提案に乗るか乗らないかで手助けするか決めるつもりだから。

 
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