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『ひとつ』

作者:零那
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『高松』


貴女を見つけた国道11号線とフェリー通りが交わる交差点。
ライオン通りから行きつけの店へ。
其処から少し離れた南十字星へ出勤。
そして真夜中、またライオン通りから歓楽街を漂い、宛もなく瓦町駅前広場に向かう。

高松駅に行き、城東町に向かう。
此の店も可愛い娘達を沢山集めてた。
覚えることも沢山あって慌ててメモをとる。
写真撮影をしてくれたあの人は優し過ぎて辞めさせられた。
そして私も真夜中の高松港に身を隠す。

君と行ったゲーセンやカフェが並ぶ街を独りふらつく。
其処で君と似たあの子に出逢った。
君の幻に逢えた気がしたんだ。
僕はそれだけで少し救われたんだ。

トキワ新町から祇園通り、南新町商店街、菊池寛通り、フェリー通り、南古馬場通り、丸亀町商店街から北古馬場通り、巡って彷徨い皆で手を繋いで騒ぎ徘徊した歓楽街。

探険だと張り切って行った瓦町駅の静かな裏路地。
昔の遊郭みたいな古く妖しい建物がポツポツと並ぶ。
神妙な顔つきになってく僕達は暗闇でヤクザ達と鉢合わせして猛ダッシュ。
怖くないものまで怖くなり皆で爆笑したり。
街中の路地裏より怖い。
初めてヤクザを怖いと思った日。

そんな山程の思い出が詰まった街。

 
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