リリカルクエスト
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
19日目 ゆういちはまものつかいみならいにもなった
リュカ「父さんの事?」
ゲマの話も終わり、急に父親の話を振られキョトンとしたリュカ。
悠一「はい 条件次第なんですが もしかしたら生き返らせる事が出来るかもしれません」
俺の言葉に目が点になって、間を置いてから、
リュカ「そ それってどうゆう事だい?」
悠一「パパスさんの亡骸があれば 可能性があります ですがあまり期待はしないでください」
リュカ「っちょ ちょっと待ってて!!」
リュカは部屋から出て行き、しばらくして1匹の大きい猫?を連れ、部屋に戻ってきた。
リュカ「その話 詳しく聞かせて貰えないかい?」
条件として、対象の人物の亡骸がある事、亡骸があれば、俺が使える呪文サンズ・オブ・タイムで亡くなった時まで時間を巻き戻し、そしてザオリクをすると説明をした。
サンズ・オブ・タイムなんて呪文は、この世界には無いので、部屋あった観葉植物を生長促進で大きくし、また元に戻して実例を見てもらう。
リュカは何やら考え込んで、大きな猫、多分キラーパンサーに、親父さんの事を聞いて、猫は『ガウガウ』とまるで会話してるかの様に返答していた。
リュカ「プックルが父さんの亡骸の場所知ってるって言ってるから ユーイチがいいなら これから一緒に来て貰えないだろうか?」
リュカの提案に【はい】と答え、リュカはビアンカに事情を説明しに行った。
それから、結婚式の準備は少し延期して貰う様にルドマンに頼み、ルーラでラインハットに飛び、古
代の遺跡へ向かった。
遺跡の近くで、キラーパンサーのプックルが先頭に立ち、思い出す様に山中を歩いていると、土が盛り上がり十字に組まれた木がささった墓らしき場所に着いた。
プックルが『ガウガウ』とリュカに言うと、
リュカ「・・・そっか 旅の人が父さんの埋葬してくれたんだ・・・」
リュカは感傷に浸り、墓の前で胸に十字を切っている。
それから、墓を掘り起こす為、リュカの仲間のモンスター達にも手伝ってもらった。
パパスの親父さんと思われる亡骸を掘り出し、俺はふくろから大量の【エルフののみぐすり】を取り出す。
死後11~2年経過していて、そこまで時間を巻き戻すのは、いくら俺のチートMPでも持たない。
そして、リュカと顔を見合わせ頷き合い、
悠一「サンズ・オブ・タイム!」
親父さんを復活させる儀式?を始めた。
何時間経過しただろうか。
周りにはエルフののみぐすりの空瓶が何本も落ちている。
リュカは俺に付き合い一睡もせずにいて、俺のMPが尽きそうになると、のみぐすりを口に運んでくれていた。
亡骸になってからの時間が大分戻ったのか、骨に徐々に肉が付き始め、グロい姿になってきている。
その姿に俺とリュカは目を閉じつつ、亡骸にサンズ・オブ・タイムを掛け続けた。
更に数時間が経ち、パパスさんは生前の姿に戻った所で、ダモーレで死んで間もない状態である事を確認し、ついに
悠一「リュカさん ザオリク掛けますよ?」
リュカ「・・・ああ お願い出来るかい」
そして俺は、天を仰ぎ、パパスの親父さんに十字を切り、
悠一「ザオリク」
を唱えた。
すると、親父さんの顔や肌が赤身を帯びてきて、ムクリと立ち上がり、
パパス「・・・ここは 私はゲマに・・・ 君たちは??」
親父さんは自分の身に何が起こったか理解出来てないみたいで、俺達に向き合うと、
リュカ「・・・父さん・・・父さん・・・」
リュカは涙を流して、父パパスに抱きついた。
そんなリュカに驚き、困惑するパパスの親父さんに、
リュカ「僕だよ父さん リュカだよ 父さんの子のリュカだよ・・・」
泣きながら親父さんに訴えるリュカに、
パパス「リュカだと・・・ 本当にリュカなのか!?」
リュカ「うん そうだよ父さん」
ヤバイ貰い泣きしそうだと、俺は2人に背を向けていた。
二度と会えないと思ってた親子の対面も落ち着き、親父さんにリュカが誘拐された時から今までの経緯を話終えると、今度は俺の事となり、未知の時間魔法で親父さんを甦らせた事を伝えた。
パパス「そうか ワシが死んでる間にそんな苦労を・・・ リュカスマンな そしてユーイチ ありがとう リュカとまた会えたのはユーイチのお蔭だ 本当にありがとう」
親父さんは自分の不甲斐なさを悔んでいるが、
リュカ「父さん 僕 結婚するんだ」
その一言で場の空気が一変し、リュカのお祝いになり、是非俺も出席して欲しいって話の流れになっ
た。
―――――
―――
―
サラボナで結婚式も無事に終わり、リュカとビアンカはヘンリーやマリアなど色んな人達に祝福されている。
俺はリュカに親父さんと一緒に、山奥の村でビアンカの実家の宿屋に泊まってるからと伝え、新婚ホヤホヤの邪魔はしない様にした。
親父さんと山奥の村に泊まって温泉に入ってると、『もう1人息子が出来たみたいだ』と言われ、少し嬉しい気持ちになった。
翌日、リュカ・ビアンカ夫妻が村に来て、ビアンカの親父ダンカンに結婚報告をしていた。
その後に、
リュカ「ユーイチには何てお礼を言ったらいいのかわからない 僕に出来る事があるなら言ってよ」
リュカからそう言って貰えたので、モンスターと仲良くなるにはどうしたらいいのか?と聞いてみた。
リュカの場合、特に何も意識してないそうだが、モンスター達の声が聞こえるらしく、リュカの仲間で、人語を理解し話せるモンスター達と引き合わせて貰った。
彼等曰く、主の不思議な力で改心したそうで、俺には出来そうにないと思ったが、モンスター達からは、俺にも不思議な力を感じるから『きっとなんとかなんじゃね?』っと言われ、リュカ程じゃないけど、モンスター達と仲良くなれた。
当初の目的を果たしたので、残り1日はゆっくり出来る。
出発の前にリュカ達に会い、結婚祝いに【エルフのおまもり】をリュカとビアンカに1つづつ渡し、『末永くお幸せに』と祝福の言葉を贈り、山奥の村を後にした。
モンスター達の『なんとかなんじゃね?』の言葉で、また今度の連休や長期の休みの時にでも、仲間集めやモンスター爺さんに質問してみようかと思う。
そして残り1日は、オラクルベリーに戻り、うんのよさテストでカジノの100コインスロットをしてみたら、アホみたいに大当たりを連発してしまい、カジノから出禁を喰らってしまったのは余談である。
後書き
パパス復活させてみました。
DQ5の原作は変わるでしょうが、なのは世界には影響ありません。(多分)
キラーパンサーの名前、私はチロル派です。
ページ上へ戻る