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俺が愛した幻想郷

作者:茅島裕
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俺は愛せる? 幻想郷...
式神の力ってすげぇ...
  第十六話 普通の魔法使いってこんなん

 
前書き
カラオケに行って馬鹿みたいに歌って喉が痛い、どうもうp主妹紅で御座います
いやぁ良いですね、たまにはカラオケでマイクを握り締めて歌うのは
いつも家で口ずさんで挙句の果てにアカペラで歌い出すのですが。まぁそれで親に見られて凄く恥ずかしい思いするのです
っとまぁそんなことどうでも良いのですが...
一緒に行った友達が上手すぎてついていけないうp主でした
あ、ちなみにうp主、今回は最高で89.612点だしましたよ(やったね)


はい。本編、どぞ  

 
「なぁなぁ"こはっちゃん"は異世界からきたんだろぉ? どんなとこだった?」
.......

「無視すんなよぉ〜 聞ぃ〜かぁ〜せぇ〜ろぉ〜よぉ〜」

肩を掴まれ、大きく揺らされる。別に虐められているわけでも、弄られているわけでもない。仮にこの質問責めが虐めや弄りの類だとしても、この今目の前で俺に質問をかけ、挙句に肩を揺さぶる"彼女"は、そんな虐めや弄りの気は全く持って無いのだろう、そう思いたい。それはそうとして、何故彼女が俺の名前を知っているのだろうか。俺は彼女の名前を知らないし、自分の名前を言ったこともない。増してや今会ったばかりだ...

魔理沙(まりさ)。流石にしつこいと思うわよ、それ」

次の行動に出ようとした彼女...魔理沙と呼ばれた彼女は、霊夢の放った言葉に対し、ちょっと可愛らしく詰まらなそうな態度を取った

「それに、質問をするのなら先に自分の情報を教えなさいよ...全く」

霊夢は縁側に座って湯呑みを手に、めんどくさそうな、でも優しそうなオーラを魅せている。一方、俺を揺らすのをやめ、離れた彼女は、霊夢の話を聞き、そうだな、と考え直したか、くるりと回って俺の方を向き...

「私の名前は霧雨魔理沙(きりさめまりさ)、普通の魔法使い。そして、霊夢の永遠のライバルなんだぜっ!」

「なったこともしたこともないわよ」

霊夢の冷静なツッコミにより、彼女には大きなダメージが通ったそうだ。私が思ったからそうなんだっ!などと子供っぽい言い訳をかましている彼女... 名は霧雨魔理沙と言うらしい。"普通"の魔法使い、普通と言う意味がわからないが。普通の魔法使いらしい。魔法使いと言われれば魔法使いっぽいかもしれない。金髪で、黒い魔法帽を被って、白と黒の...メイド服のような服だが魔法着だ。おまけに(ほうき)ときた。確かに魔法使いだ。まだ会って十分も経っていないのでわからないが...口調からしてかなりボーイッシュな女の子みたいだ。見た目の歳は霊夢と変わらない



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


時は遡り三十分ほど前。玉を摘まんで痛い思いをした後だ。神社に着いて、なんか「やぁ!!」だの「おりゃ!!」だの「きゃ!!」だの「いってぇ!!」だの声が聞こえ、大音量で格ゲーでもやっているのかな、などと考えて鳥居の前まで行ってみると... 金髪の女の子と、霊夢がなんか闘っていたのだ。それもあの痛い玉を出して
まぁ、薄々気づいてはいたが...あの玉を出しているのは霊夢、そして霊夢の相手をしている金髪の女の子も同じような玉を出している。あの二人は当たると痛い玉を使って闘っているのだ。幻想郷にはあんな痛い玉が売っていると言うことなのか、しかも若者はその痛い玉を使って遊ぶと来た。観察を続けているとあることに気づいた。霊夢が飛ばしている玉は色とりどりの光る玉。一方、金髪の女の子が使っているのは...玉と言うより物。星型の光る物だった。そして更に気づくべきことがある。どうやって、何をしてあの玉や物を飛ばしているか、だ。俺が考えていたのは、銃のように撃って飛ばす方法。それかポケットにしまっておいてただ単に持って投げる(これだとてに持った時に痛いから良く考えてみると違うと言うことに気づいた)だが、二つとも違った。ポケットにしまっておき手に持って投げる...手に持つどころか、"手から"出ているのだ。手からだけではない、指先から出したりもする、挙句の果てに足先から出したりもする(サッカーボールを蹴るように)先ほどは肌に触れて痛かったので服の上からじゃ痛くないんじゃないだろうか?と言う発想もあったが怖くて出来なかった。だが、巫女服に当たっても痛そうな顔をしている霊夢を見て確信した。服の上からでも痛いのだ
不思議そうに木の陰から二人の"遊び"を見ていると、同時に玉を飛ばすのを止めた。決着がついたのだろうか?安全を確認して霊夢達に近づきながら

「何をやっていたのかはわからないけどお疲れ様」

そう声をかけた。すると、霊夢は俺が居たことに気づき

「ん。琥珀、居たのね」

「ざっと五分くらい見てた」

「そうなの?言ってくれれば止めたのに」

「声かけようと思ったけど多分聞こえないし、かと言って近づくのは怖くて無理。あの玉超痛い」

霊夢は少し口元を緩ませ、ふふと笑った。(玉に)当たったのね、とでも思っているのだろう。博麗ちゃんは中に居る? そう聞こうとした時、右腕を後ろに引っ張られた

「なぁなぁなぁなぁ!! お前、琥珀だろ? 紫んとこに居る琥珀だろ?」

「え...?あぁ。はぁ」

「なんで、どうして、どうやって来たんだ?と言うかどんなとっから来たんだ?」

「え...え〜と、そのぉ〜ですねぇ〜」

いきなりの質問に対し、子供(ざっと中学生くらい)に敬語になって焦る高校生男子がここに居た
と言うかそれは俺だった...


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


と言う感じで今に至るわけだが...

「っで、っで。どんなとこから来たんだ?」

「ん〜。木があって、建物があって、海があって、山があって、そんなとこ」

「な〜んだ。幻想郷(ここ)とあんまり変わらないのか」

勝手に聞かれて勝手にがっかりされているのだ。俺は一体どんなツッコミを入れれば良いのだろうか。そもそもこの娘にツッコミと言うツッコミが通じるのだろうか
そしてこの娘は一体どんなところを想像していたのだろうか

先ほども言ったよう、縁側で湯呑みを持つ霊夢。いつの間にやらその定置に着いたのだろうか?
つい先ほどまで魔理沙の隣に居たはずなのに

「昨日言ったでしょ。幻想郷(ここ)はそう言うのが一杯居るのよ。楽しめる人は楽しめるけど、その逆は逆よ。私はどちらでもないけれど」

「俺は...そうだな、楽しめそうだな」

むしろ魔理沙みたいなのが居たほうが楽しいだろう
別に魔理沙が変な人だ、と言うわけではない
いや、変な人なのだろうか? わからないな


俺も縁側に座り、霊夢が気を効かせてお茶を持ってきてくれたので、一息着くことにした俺だった  
 

 
後書き
「ところで博麗ちゃんは?」

「多分寝てる」

「博麗ちゃんもお寝坊さんなのか(橙と一緒で)」

「ん。違うわ、お昼寝してるのよ。昨日の夜ね、琥珀が来るのが楽しみで眠れなかったみたい」

「眠くなって寝ちゃったのか...」

「そうそう」

博麗ちゃんをまた、より一層好きになったのであった
起きたら一杯遊んであげよう 
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