SAO:孤独の剣聖
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六話
前書き
全体的にぐだぐだだけど読んでもらえてたらうれしいな
「お疲れ、いい剣速だったよ。」
俺は今回相手をした細剣のプレイヤーにあいさつと兼ねて、握手を求めると。
「久しぶりね、といったほうがいいの?」
相手は握手し返した逆のほうの手でフードをとるとそこから俺の見知った顔が出てくる。
「アスナ!?」
「まともに話しをしたのは1層以来ね。ジン君。」
「なんでここに?」
「ここにいるってことはヒースクリフさんのギルドに入るってことだと思うんだけど?」
「まあ、そうか…」
当たり前すぎることを聞いてしまい若干恥ずかしくなった。
「おや、ジン君とアスナ君は顔見知りだったのかね?」
ヒースクリフが先ほどの決闘を労うかのように手をたたきながら歩み寄ってくる。
「1層のボス攻略のパーティメンバーですよ。」
「ほう、副団長と参謀長が顔見知りというのは幸先がいいようだ。」
「え?参謀長?」
俺はヒースクリフの発言を聞きアスナのほうに目をやった。
「参謀長のアスナです。よろしくね副団長様。」
完璧な作り笑いで自己紹介をする様はさながら小悪魔といったところか…
(まあいいか、アスナもかなりの腕の持ち主だしな。)
「さて、今度こそ私のギルドを設立する。加盟するものは並んでくれ。」
ヒースクリフはそういい、誘ったプレイヤーたちを次々にギルドに加盟する。
「そういや、このギルドの名前はなんていうんだ?」
「ふふ、血盟騎士団それが私の作ったギルドの名前だよ。」
「へー、悪くないんじゃないか?」
とヒースクリフに軽口を叩いていると横から細剣で頭を叩かれた
「こら、ジン君今からヒースクリフさんは団長なんだからちゃんと敬語を使いなさい。あと名前も呼び捨てじゃなく団長だからね。」
「なんでだよ、めんどくさ…いっ!?」
「いいですね」
「はい、了解しました。」
先ほど小悪魔と言ったなあれは撤回だ。この怒りのまなざしはさながら魔王といったところだろう。
「ははは、これは副団長をアスナ君にするべきだったか?」
ヒースクリフは今までで一番の笑顔で笑いかけてくる
(くそう、他人事じゃねえんだぞ…)
「さて、もうそろそろ二十五層ボスの攻略会議の時間だ。会議場所に向かうとしようか。」
俺たちは団長について行くようにして会議場所へと向かう。
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二五階層のボス攻略会議はいつも通り軍を中心にして行われた。
今回の諜報の結果ボスの取り巻きは出ないということが分かっており、ボスはファフニールといい竜型のボスでおそらくブレス攻撃を持っているだろうと思われるそうだ。
しかし取り巻きがいない分ボスに集中して挑めるので今回のボスは楽に攻略できるだろうというのが軍の見解だったのだが
俺の意見は逆だった。
(今までいた取り巻きが突然消えたのだ、むしろ用心が必要な階層なのではないのか…)
とりあえず攻略のためのパーティを組むことになったのだが…
「おーい、キリトパーティ組もうぜ!」
早速俺はボス攻略に久しぶりに参加するキリトを誘った。
「ああ、いいぜ。」
キリトもすぐに了承し、とりあえず一人確保。
「後のメンバーは俺のギルドからになりそうだけどかまわないか?」
「そうか、もうギルドに入ったんだな…ああかまわない。」
「団長~、アスナ~組もうぜ。」
俺は今回のボス攻略の懸念もあるのでできるだけ信頼のおけるパーティを組むことにした
「よろしくキリト君。」
「君がキリト君か。」
「へー、キリトって有名なのか?」
団長がキリトを知っている口ぶりだったので聞いてみると
「もちろんだ、なにせボスの最多ラストアタックホルダーだからね。下の方まで噂は聞き届いているよ」
「ああ~そういやそうだな。」
キリトは17層までしか参加していなかったが6回ものラストアタックを記録している。
「あと二人どうするんだ?」
話を変えたかったのかキリトが割って入ってくる。
「コドフリーでいんじゃないか。」
「うむ、もう一人は彼と一緒に入ったものでかまわないだろう。」
「じゃあ呼んでくる。」
俺はコドフリー達を呼びに行くことにした。二人にも了解をもらったのでこれで俺たちのパーティが決まった。
(はは、これほど心強いパーティもないだろうな。)
「それでは攻略会議を始める。」
軍の幹部と思われる男の言葉により攻略会議が始まった。
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「ブレス来るぞA隊下がれB隊ブロック!」
ボス攻略は危なげなくことが進んでいき、ボスのHPゲージも残り1本に差し掛かろうとしていた。
(ふー、思い過ごしだったか…)
俺はボス攻略会議前の懸念を思い過ごしだったとして済ませようとしていた…
「気を引き締めたまえ。」
後ろからそんな声を聴いた
「えっ?」
一度振り向き声の主を見ようとしたが直後に前で叫び声がこだました
「うわーーーーー!!」
「なっ!?」
前方では軍がラストアタックを狙うため最後のHPゲージを削りきろうと総攻撃を仕掛けていたはずだ
「なんでだ!?なんで防御できない!?」
前方でそんな悲鳴を聞いた。
(どういうことだ!?)
言葉の意味を理解することができず前方を注視してみるとボスがブレスを吐こうとしていた。
ボウ
前方のタンクのが盾を構えてそのブレスを防御していたが…
「おいおい、どういうことだよ…」
ブレスを盾で受けているのにもかかわらず、タンクのHPはまるで通常時と同じ勢いで減っていき、ついに
パーン
ポリゴンが弾ける音がした。
この音はいまだに慣れない…プレイヤーのHPが0になった音だ。
「ブレスにかまうなー!全軍突撃!!」
軍の幹部が錯乱したのか突撃命令をだす
「馬鹿むやみに行くな!そいつのメインはブレスじゃなくスキルを纏った前足の攻撃だったろうが!」
俺がすぐさま叫ぶが軍のプレイヤーには聞こえなかったらしく、ボスの攻撃の餌食となり直撃したものはほとんどポリゴンの破片となってしまった。
前線が凍りついた
(今の攻撃で何人死んだ?…15人か)
流石に焦っている自分がいることを認識する。
「うわーーー!!」
前線で戦っていた数人がこちらに引き返してくる。
(まずい、まじで軍の崩壊による混乱が起こっちまった。)
どうするか悩んでいると。
「ジン君、アスナ君、キリト君。」
俺たちを呼ぶ声の方に顔を向ける。
「今、この状況は私たちでどうにかするべきだと思うのだがどうかね?」
(この状況でも落ちつているれるのか…今はそういう存在が一番ありがたいな。)
俺も心を落ち着かせ、その問いに頷いた。キリトとアスナも頷き団長の提案に耳を傾けることにした。
「私がしようとしていることは至ってシンプルだ。まず時間を稼ぐ、そしてその間に再編成しボスのHPを削りきるということだ」
一度言葉を切り、こちらに視線を向けると
「時間を稼ぐのは私とジン君でしようと思っている。そしてアスナ君とキリト君で残っているプレイヤーに再編成の指示を行ってほしい。できるかね?」
「それは団長とジン君の負担が大きすぎませんか!?」
「オレも時間を稼ぐ方に回ったほうがいいじゃないか?」
アスナとキリトがそう訴えてくる
それに対して俺は…
「OK、それで行こう団長」
二人で時間を稼ぐ選択をする。
「「えっ?」」
同時に二人が俺の方を見てくる。
「今回の時間稼ぎなんかは人が多すぎない方がいい。単純に防ぐ、避けるということだったら俺と団長が一番の適任だろ?」
俺は二人に説明する。
「それでは、早速始めるとしようか」
「ああ」
団長の言葉に短く返した
「ジン!」
キリトが何か言いたげにこっちを見ている
「自分の役割に集中しろ。」
俺はその一言だけ告げ駈け出す
「さがりたまえ!ここは私と彼で受け持つ!」
団長の声がこだます。
俺は震える手を握り締めボスへと向かう。
後書き
掲載してない1.5話にあるアスナと顔見知り設定が出ちゃったよ…どうしよう
書き直したほうがいいのかな?
ちょっと長くなっちゃったけど初の長編バトル
まあ次で終わるんですけどね
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