インフィニット･ストラトス ―蒼炎の大鴉―

教室がざわめいている。当然だ。3人目の男子が現れたのだから。

｢坂上兼次です。和也同様に専用コアのISをいただいたので、稼働データを取るために公立高校から転入してきました。よろしくお願いします｣

黄色い声があがる。兼次は結構なイケメンの部類であり、中学の時も結構モテていた。バレンタインの時とか凄かったな。あいつ1人で40個とかもらってたし。そのときのホワイトデーのお返しで俺が金を出してやったりもしたなw

それと、福音の件以来、俺のデルタカイが特別なコアで作られていることが公になった。最初は戸惑う生徒がほとんどだったが、今では全員が理解してくれている。

兼次の席は俺の後ろだ。このために新しく机を1個搬入したらしい。

｢そんじゃ、うまく庇ってくれよ。和也｣

織斑と違い、女子の気持ちに敏感な兼次は自分の身に危険を感じているようだった。いくら彼女が欲しいといっても、この状況は辛いらしい。

｢仕方ないな。まぁ任せとけ｣

午前中の授業をそつなくこなす兼次。流石は偏差値71の進学校で学年2位だっただけはあるか。

そして昼休憩。俺は兼次を連れて食堂に行った。俺はカツ丼、兼次は焼きそばを買って空いている席に着く。

そんなところに来たのは簪とのほほんさんだった。

｢てっつーとさっかーだ～｣

相変わらずのネーミングセンスだ。そしてサッカーってなんだよ。流石にそれはないだろ…

｢…和也くん…ここ座っていい…？｣

｢ああ｣

簪が俺と向かい合うように座る。

のほほんさんは簪の隣に座った。

ああ～。カツ丼がうめぇ。衣が出汁をうまく保持していて、噛むたびに衣から出汁が染み出してくる。

｢和也、ここの焼きそば旨いな｣

兼次が感動している。

俺と簪はISの装備について議論しながら食事を楽しんだ。


授業が終わり、俺と兼次は寮に戻った。

兼次は1人部屋となっていた織斑と同じ部屋になったらしい。あそこって女子(主に簪以外の1年専用機持ち)が押し掛けてくる部屋だったよな。南無三…


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｢織斑がルームメイトか。よろしくな｣

｢一夏でいいぜ｣

｢なら俺のことも兼次って呼んでくれ、一夏｣

｢ああ。よろしくな、兼次｣

いいやつだな。こいつなら仲良くやれそうだ。

｢それにしても、ここはいいところだな。施設が充実している｣

｢俺も初めて見た時は驚いたぜ｣

｢だからこそ…勉強しないとな｣

搬入された荷物から勉強道具を取り出す。とりあえず物理かな。

｢あった。これだ｣

物理の問題集とノートを抜き出し、机に向かう。

ライトをつけて勉強を始めた。俺だって東大に行きたい。和也みたいに主席とかは無理だけど。

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俺が部屋に戻ると、簪がいた。

｢ただいま｣

｢…おかえり…｣

｢兼次も大変だよな。あいつ結構モテるし｣

｢…和也くんもモテる方だよ…｣

｢俺の場合は社長の息子って地位からあまりモテたためしがないな。みんな俺のこと敬遠してたし｣

俺に寄ってくる女子はほとんどいなかった。女尊男卑の風潮の中でも大企業の社長の息子というだけで一目おかれていたが、その立場ゆえに女子は寄り付かなかった。逆に兼次のような友人には恵まれたが

｢…でも私は和也くんのこと…好きだよ…｣

｢わかってるよ｣

俺は勉強を始めた。

主席入学のために


 

( ´鍋｀)<なんで飯テロまがいのことをしたのかな？

( ´俺｀)<俺がカツ丼食いたかったから。

ｶﾞｼｮﾝ( ´鍋｀)σ) ´俺｀)
　　　　　　↑6万パイル
兼次←[けんじ]だよ。かねつぐじゃないよ。

すんません、調子乗りましたm(_ _)m