超次元ゲイム ネプテューヌ ~異世界へ行くことになった~
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第7話 ありがたいお話。
「全然見つからねえな~」
「そうだな」
「もうこれで3ケタはいったはずよ。もしかしてモンスターを間違っているのかしら?」
俺達は今何をしているのかというと、ラステイションの教祖、神宮寺ケイが、宝玉と、血晶という、かなりレアな物を取って来いと言ってきたからだ。
そこで、俺達は、
「ダンジョンの奥に行けばレアモンスターがいて、ソイツが落とすんじゃね?」
という、安易な考えをしたのだ。
「でねえなぁ」
「でないです~」
「もうこれで本当に何体目でしょうか・・・」
流石に、張り切っていた、ネプギアとコンパも疲れてきたらしい。
そうして、俺達が項垂れていると、赤い髪のツイテールの女の人が話しかけてきた。
「こんにちは。どうしたんですか?そんなに項垂れて?」
「あぁ、こんちは・・・宝玉というレア素材が取れなくて、項垂れてるんですよ・・・」
「宝玉?宝玉と言えばプラネテューヌのバーチャルフォレストにいる、エンシェントドラゴンが落とすはずよ」
「そうですか・・・知ってるはずないですよね・・・・・。ん?」
え・・・今、この人なんていった?プラネテューヌと言えば、俺が最初にいたところだな、でも待てよ。バーチャルフォレストだって?エンシェントドラゴンは俺が狩りまくってたけど、一切、宝玉っぽいのは出なかったぞ・・・。俺ってどんだけ運が悪いんだあああああ!
「あ、ありがとう。お嬢さん名前は?」
「ケイブよ。アナタは?」
「剣崎 真也だ。」
「村松 零だ。」
「ネプギアです。」
「アイエフよ。」
「日本一だよー!」
「コンパです~」
「真也さんに、零さんに、ネプギアさんに、アイエフさんに、日本一さん、それに、コンパさんね」
「それじゃあ行ってきます!ありがとうございました!」
そう言い残して俺達は、一度宿に戻り、明日プラネテューヌに戻ることにした。隠れていた陰にも気付かずに・・・
「へっへっへ。そうか、そうか、プラネテューヌに戻るのか。へぇ~」
そして、翌日・・・
よし。準備もまとまったなと考えていると、3つくらい隣の部屋から、零の叫び声が聞こえてきた。
「ギャァーーーーーーーー!!勘違いだって!話を聞いてくれーーーー!」
少し気になったもので廊下に出てみると・・・
「フフ、まちなさーい。痛くないから~」
「まつです~」
「ギャアアアアアアア!!」
うん、やばいね、よし部屋に戻ろう・・・
「ぐえっ!なにすんだ零!離せえええええ!」
「離すかボケえええええ!!」
こいつうう!俺が部屋に戻ろうとしたら首根っこをつかみやがった!
「俺は何にもしてねえええじゃねえええかあああ!」
「しらねえええええ!俺を一人にするんじゃねえええ!」
「真也さんも待つです~」
「俺も攻撃対象になってんじゃねえか!!!!!」
「ザマァアアアアア!」
「くそ野郎!!!ところでおまえは何をしたんだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「黙るなああああああああああああ!」
「朝起きたら、ネプギアさんの部屋で寝ていました・・・」
ん?こいつ今なんつった?
「ちょっと、もう一回言ってくれる?」
「朝起きたら、ネプギアさんの部屋で「確信犯じゃねえええかあああああ!」
「違うんだよ!昨日の夜は確かに自分の部屋で寝ていたんだああああ!」
「いい作戦を思いついた!」
「なんだ!教えろ!」
「お前を差し出す・・・・」
「・・・・・」
「フザケンナあああああああああ!」
「じゃあな!友よ!君のことは多分忘れない!」
フッすまぬな友よ。俺が助かるためだ、許せ・・・
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
次の瞬間、零の声が爆弾みたいに爆発した。
「ず、ずびばべんでじた・・・」
零はまともに喋れないくらいにボコボコにされていた。そして今正座しながら、反省をさせられている。
「次、このようなことがあれば、零、死ぬわよ?」
う、うおお!アイエフの後ろにドス黒い殺気のオーラがァ!
「ヒッ、ヒィ!ずびばべんでじた!アイベブざん!」
「よろしい。」
「よし、じゃあ、そろそろ出発しよう。」
「そうね。行きましょう。」
それから俺達は、プラネテューヌ行きの電車に乗った。
この後待ち受ける、災厄など知らずに・・・
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