第四真祖一家が異世界から来るそうですよ?
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YES!ウサギが呼びました!
第一話 「プロローグ」
前書き
初めてですのでよろしくお願いします。
“暁の帝国”──魔族による自治を認められた世界で四番目の“夜の帝国”──かつて絃神島と呼ばれていた人工の島。人口四百万人を超える第四真祖が統べる帝国である。
そんな国の一角にある一軒の家の食卓で欠伸をしながら妻の用意した朝食を食べる“第四真祖”暁古城に妻の雪菜から声がかかる。
「あら?古城さん、お手紙が届いてますよ」
「俺宛の手紙?珍しいな、誰からだ・・・・・・??」
「古城君宛に?」
隣の席の零菜も珍しいと反応する。
そもそも“暁の帝国”での古城の立場は国のトップ・・・・つまりは総理大臣や王様という立ち位置である。
そんな立場の人物宛に手紙がくるとなると大概が仕事の要件やパーティーの招待状となるので自動的に仕事場に運ばれる事になるのだが今回は古城の家に届いたとなるとプライベートな物となる。
しかし古城個人にプライベートな手紙の遣り取りをするような人物に心あたりがなかったのである。
怪訝に思いながらも雪菜から手紙を受け取り宛先欄を見ると、
【暁 古城 様】
確かに自分宛の手紙であることを確認し、同時に嫌な予感を覚える古城。
迂闊に開封しない方が良いかも・・・・・と思い妻であり長年の相棒でもある雪菜の意見を聞く事にした。
「・・・・・・雪菜この手紙どう思う?」
古城の問いかけに雪菜は手紙をジッと”視る”
「その手紙からは微かですが、何かしらの・・・・妙な力が感じられます。これまで感じたことがないものです。」
「妙な力?」
「そうですね・・・・・・どんな力かまでは判りませんでしたが、少なくとも攻撃的な物ではなさそうです。」
雪菜の言葉に少し安堵した古城に今まで黙っていた娘の零菜が声を上げる。
「もし何かあっても古城君なら大丈夫だしね。」
みもふたもない言いようだが第四真祖などというふざけた体質である以上死ぬ程度では確かに大した問題にならないのもまた事実である。
「念の為、雪霞狼を出しておきますね。」
雪菜は何かあった時に備えて獅子王機関の秘奥兵器である七式突撃降魔機槍”雪霞狼”取り出す。
「ねぇねぇ、早く中を見ようよ!」
待ちきれなくなったのか零菜が背後から抱きつき手紙の開くの待っている。
「では古城さん、手紙を開けてください。」
雪菜は雪菜で古城の腕に自分の腕を絡ませる。
二人の行動に苦笑しつつ古城は手紙を開けた。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能ギフトを試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの ” 箱庭 ” に来られたし』
「「「えっ?」」」
次の瞬間、三人は急転直下、上空4000mほどの位置に投げ出された。
後書き
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