「冥王来訪」の感想一覧

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良い点
マサキの精神的な脆さが分かり易い!
 
コメント
F5は汎用性とコスパが良いのですね、原作の日本帝国は何故か採用してないので勿体無い。共産主義は表向きは甘い蜜なんでしょうか? 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想ありがとうございます。

>マサキの精神的な脆さ
これはOVAの原作の時からそうですが、マサキ自身は精神的に弱い男です。
秋津マサトの肉体を奪って、完全復活したかに見えましたが、クローン人間である八卦衆の人間以上に人間らしい行動に、終始苦しめられました。
男女の三角関係や意図せぬ反論でうろたえてしまう面があります。

ここからは私の完全な推測ですが、OVA4巻で必死に愛を否定している場面がありますから、マサキ自身は生前、愛する人とのつらい別れや裏切りで苦しんだのでしょう。
そうかんがえて、アイリスが出るまでは人の愛や恋心など擁(いだ)かない冷めた人物として描写しました。

ですがマブラヴの根底にあるテーマは『あいとゆうきのおとぎばなし』です。
(愛と勇気なのか、哀と幽鬼なのかわかりませんが、ここでは『愛と勇気』ということにしましょう)

原作キャラとの燃える様なロマンスを描くにあたって、いったんうたぐり深い性格や猜疑心などは引き込めました。
そうしないと男女の色恋の話が成立しないので……

美久にだけちょっかいを出していたのも同様に慢心から歯止めが利かないようにはしておきました。


>F5
ハイネマンとミラが作ったF14トムキャットはF5フリーダムファイターの発展形で、欧州陣営はほぼF5系列の機体です。

日本とソ連がF5系列の技術を受け入れるのは、マブラヴ本来の世界線だと1990年代以降になるので発展が遅れた原因にもつながってますね。

>日本帝国が採用しない理由
原作で、カティアが亡命したときに言っていたように操縦システムが違うんだと思います。
兄弟機のF4ファントムとMIG21バラライカでも機種転換訓練に最低でも一日以上かかるとされていますから、操縦計器や電子機能などのシステムを簡略化したF5フリーダムファイターだと全く違うのでしょう。
(ユウヤもF-15から吹雪に機種変更の際は苦労していましたし)

>共産主義
大伴の場合は、極端な反米思想と国粋主義がソ連に利用されている面があります。
これは冷戦期、西ドイツにあったドイツ社会主義帝国党などの民族主義団体にソ連が資金提供していた事実がそれにあたりますね。
詳しい話は小説内で述べましょう。



 
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『私の純粋に勉強不足によるものですね』

これは雄渾さんだけではない。もし僕は劉仲敬氏の見方を読みなければ、たぶん僕にも伝統の敘事で書けています。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 以前と比べて研究所や歴史書の読書が減ったかなと考えております。

劇画と海外小説読む時間を減らせば違うんでしょうけど…… 
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『たしかに今のイランとサウジは宗派が違いましたよね。』

宗派は表です、裏はアラビア人とペルシア人の古い恨み、まだヘルシア湾とイスラム圈のリーダーとして地位の新しい仇。
 
作者からの返信
作者からの返信
 
宗派対立だけではなく、ペルシャ人とアラブ人の違いに、文化の違い。
本来ならば、ペルシャとアラビア半島は別な文化圏で、中近東のひとくくりにするような存在じゃないんでしょうね。
ゾロアスター教やマニ教もイラン発祥でしたし、仏教伝来もイランのあたりまででしたから。

サウジなんかペルシャがササン朝文化が栄えていたころ、部分的にローマの属州の影響を受けていたり、埋蔵文化物もろくにない化外の地でしたからね。

今もそういう意識がペルシャ人にあるんでしょうね。 
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西側諸国はロシア統一を保存の実力はないだけではなく、西側における人々もロシア統一を保存したいの気力はありません。ロシアの状況を知ているチャールズ・ゴードンような人物はロシア境内にふりたいですから、ロシアの部分を割拠しますけど。あるいは、イスラム国による、20世紀のレーニンにようなやり方で、さらにロシア全境を統一します 
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イスラム国はイランとタリバンとのはイスラム圏に同じ所属けど、三つの関係はボリシェヴィキとロシア社会革命党の関係ですし、イランとサウジアラビアの関係はカペーとハプスブルクの関係に相当です。 
作者からの返信
作者からの返信
 
たしかに今のイランとサウジは宗派が違いましたよね。
この辺は私の純粋に勉強不足によるものですね。


 
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16世紀、ポーランド大使はイギリス商人とツァーリ・ロシアの火薬について貿易ではエリザベス1世に抗議しました、エリザベス1世は『これがイギリスの利益どんな関係ですが?』と反駁されます。 
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あのジョージ・ソロスは反ロシアのユタヤ人と雄渾さんでいうますが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
ジョージソロス自身がハンガリー生まれのユダヤ人ですからね。
彼の父は第一次大戦でシベリアに送られていますから、ロシアに複雑な感情があるのは事実でしょう。
ただ、単純に反ロシアだというのは違うような気がします。
自分の利益誘導のためにいい加減なことを言う節があるので、今一つ信用できません。 
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逆に、イスラエルはロシア解体したくない、もしロシア崩壊したら、利益を得てはムスリム軍閥とイスラム国です。 
作者からの返信
作者からの返信
 
今回の戦争に関してはどうとも言えませんが、2000年代のころロシア製武器の電子部品はイスラエル製に依存していました。
またイスラエルの移民の6割がロシア系で、イスラエル国内で話される外国語は英語ではなくロシア語の方が多いのが現状です。

>イスラム圏
ロシアが崩壊したら彼らも喜ぶ面もありますが困るでしょう。
レバノンで活動するヒズボラの支援者であるイランを後ろで支えているのはロシアです。
ソ連時代、イスラム過激派に苦しめられたロシアは彼らを取り込むようなこともしていますから、なんともいえませんね。
アフガンのタリバンなども2001年以降、政権の座を追われてからはモスクワ詣でを繰り返していましたし…… 
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それはフランス、ドイツ、イタリアなどの会社でしょう、イギリス金融業ではロシアは第二のラテンアメリカ市場としていくつ国になり、アメリカのバイデン一族と反ロシア派閥では冷戦の仇を叩き、ポーランドとトルコではロシア帝国の地位を奪い取ります。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>英国の金融界
英国ならば、そうですね。
この150年来、英露の関係は基本的に対立と相互の利用を繰り返してきましたから。

私が念頭に話したのは仰る通り、独仏の資本に関してですね。
ドイツは、ロシア産のガス不足で鉄工所もまともに動かせるような状態ではないそうです。 
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劉仲敬氏は、西晋での五胡、フラウィウス・アウグストゥス・ホノリウスでのローマ略奪、淝水の戦いでの苻堅と慕容垂と姚萇、蕭衍での侯景の乱、李隆基での安史の乱などの例でロシアの最期を形容します。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 海外の資本家や企業にとって、ロシアは地下資源が魅力的でしょうけど、精錬して国外に運び出すまでが大変ですからね。
現状の統治機構を残したままにする方が良いとされている部分もあるでしょう。
仮に反乱がおきても、ロシア政府を支援するのではと考えています。
それに茶番の戦争ができる相手であった方が西側には都合が良いでしょうから……
(ただ反露色の強い東欧系ユダヤ人の人士が大手をふるっている現状を考えると、そうなるともいえませんが) 
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お詫びいたします、僕は実に言ったのは現実でのワグネルのことでしたか、『冥王来訪』での世界線と考えば、黒い一月事件、チェチェン紛争などに参照しませんが(しかし、BETAによる平らげる、地理の疎隔と地元のエリートは消え、独立や割拠の資本となりますが?) 
作者からの返信
作者からの返信
 
>ワグナーグループ
プーチンとプリゴジンの話は茶番と思っています。
プリゴジンはプーチンの包丁人だった男です。
まず、KGBにいて暗殺のイロハや裏切りを知っている男が、少しの事で慌てふためく人物を重用するでしょうか。
信頼関係がなければ台所という重要なポジションを任せぬでしょう。
古代より包丁人や側仕えより出世した人物は数多くいます。
自分としては今回の件は、ロシア国内の不満解消のための田舎芝居と思っています。

>チェチェンを参照にした
チェチェンを参照とは言いませんが、ある程度は旧ソ連の史実を利用したのは事実です。
ラトロワ中佐の夫はグルジア人という設定がありますので、そこから話を膨らませて、政治局員の息子ということにしました。
ラトロワ中佐も政治と何かしら縁がなければ、42歳まで生き残れるとは思えませんので、そうしました。
この人もベアトリクスと同じ1959年生まれですから、BETAが来ない世界線でしたら、早婚のロシア人です。
孫でも抱いて、嫁ぎ先のグルジアで静かに暮らしたのではないでしょうか。
(今でもロシア人とグルジア人の関係は言うほど悪くはございません。政府間の関係は最悪ですが)
 
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雄渾さんは後からユーラシアで軍閥同士の乱戦と思いますが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
 BETA戦争で弱ったソ連は間違いなく内紛を始めるでしょうね。
ソ連指導部は木原マサキひとりとゼオライマーたった一機に無残にも負けていますから、そのことで政権を担う正当性を失っています。

 東欧は、ブルガリア、ルーマニア以外、すべてワルシャワ条約機構から離脱しています。
アルバニアは、1977年に米軍に占領され、ホッジャはソ連に逃亡後、処刑されました
(このことは『慕情(ぼじょう)』の中に書いてあります)
ユーゴスラビアは、どうするか思案中です。

中共に関しては、後日改めて、その行く末と、米国や日本の狙いを書きたいと思っています。

 
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質問者:南軍が勝利し、アメリカが 2 つの国に分かれている世界で (北側はスイスのモデルを受け入れることしかできず、帝国の野望を失うことになる)、イギリスはアメリカ北部の支援を得て、自由世界を率いてドイツを倒し、冷戦でのソビエトを撃破のことができるでしょうか?
劉仲敬氏:南側が勝利した世界では、総力戦のモードは生まれて希望はありません。世界での初の総力戦モデルは南北戦争において北軍によって製造された。もし南軍が勝利した場合、つまり紳士や貴族、エリートソルジャーが民間人による組み合わせ軍隊を破った場合、北側の軍事模範ではなく、南側の軍事模範が世界の主流となるでしょう。 アメリカの統一は、ドイツとイタリアの統一の良い例です。もともと普仏戦争中は統一という問題に正当性はなかった。プロイセン軍もまだ精鋭軍であり、大規模動員の戦争ではなかった。普仏戦争中、両当事者は政治と経済を統合するためにすべての民間人の資源を動員することを考えていませんでした。もし南部が勝てば、ヨーロッパの貴族政治はその後よりもずっと強くなるはずで、大衆民主主義が勝つ可能性はほとんどないので、我々が見ている民主制の国民国家はヨーロッパ自体では起こり得ません。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>南北戦争が総力戦のモデルケース
北軍もかなり無理をして兵力をかき集めましたからね。
後に世界大戦に持ち込まれる戦争の犯罪化も南北戦争が起源であったように覚えています。

それまでの戦争はいわばスポーツゲームの延長で、敗戦者を犯罪人として裁くようなことはなく、支払い可能額の賠償金を払って終わりだったはずです。 
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質問があります。アメリカ内戦にはアメリカ合衆国の勝利とアメリカ連合国の失敗はプロイセンによるドイツ諸国を統一することについて影響がありますが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
>南北戦争の外交的影響
ドイツの統一戦争に関しては詳しく調べていませんので現時点では何とも言えませんが、日本にはこの南北戦争は影響します。
米国は1858年に日米修好通商条約を結び、日本の外交関係に大きな影響力を及ぼすように見えたのですが、南北戦争の影響で、その後は明治10年前後まで日本との通商や友好より内政の処理で手一杯でした。
変わって英仏が幕府と新政府を支援し、代理戦争になるかの様相を見せますが、結果的には幕府の官僚機構や人材を新政府内に受け入れる形で終わりました。

(明治維新の話も小説の中で語るしかないのかな……マブラヴ世界の日本は1867年以降違う道をたどっていますし……)





 
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第一次世界大戦の爆発はドイツ統一で国際のバランスが崩れますけど、長い原因は国家権力の集中と普通選挙の拡大です。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>普通選挙権
おもえば続く第二次大戦も結果的に民主主義の多数決によって起こった戦争という見方もできますからね……

 
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カペー家のchambre des comptes(中央集権)とCompagnie d'ordonnance(常備軍)および20世紀のマルクス主義(階級と財産権を破れ)とルーデンドルフ独裁(総力戦)にもユダヤ人の陰謀ですが 
作者からの返信
作者からの返信
 
>ユダヤ人
 既存の価値観が変容したフランス革命以前はユダヤ人の勢力は小さいものでした。
現にユダヤ人財産家のロスチャイルド一族の発展はナポレオン戦争によるものでした。
 ユダヤ人を過剰に持ち上げたり、恐れたりすることは、逆によからぬ勢力に悪用されますし、事実でないことを述べれば、攻撃材料を与えることになります。

>chambre des comptes
フランスの会計検査院の制度は、中世にできたもので、ナポレオンが着目するまで忘れられた存在でした。
ユダヤ人の関係は薄いでしょう。

 今日ユダヤ人として知られる人々の多数は、東欧系ユダヤ人の祖先をルーツに持つ人が全世界のユダヤ人人口の8割近くを占めます。
このことはコロンビア大学教授で、自身もユダヤ人であるツヴィ・ギテルマン教授の著作、『葛藤の一世紀―ロシア・ユダヤ人の運命』("A Century of Ambivalence: Jews of Russia and the Soviet Union - 1881 to Present"London: Viking, 1988)に詳しく書いてあります。



マルクス自身はユダヤ人で、ラビの家系の人物です。
マルクスの母親は、ロスチャイルドにつながるコーエン一族の遠縁にあたる人物です。
妻は、プロシアの内務大臣を務めたフェルディナント・フォン・ヴェストファーレンの異母妹にあたります。
日本では最近、在野の研究者の林(はやし)千勝(ちかつ)先生がそのことを詳しく研究なされております。
今までの研究と違い、かなり実証的に一次資料にあたって研究されてます。


>ルーデンドルフ独裁
ルーデンドルフ自身は反ユダヤ感情を強く持っていましたからね。それはないでしょう。
ただ、そのことは敵対した人間に利用された節はあると思います。
 
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しかたない、第一次世界大戦は大衆民主主義を伴うナショナリズムによる、ドイツの統一で国際のバランスは破れました。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>第一次大戦は、ドイツの統一でバランスが崩れた
第一次大戦に関して、ベルエポックの平和な時代を終わらせたのは英国ではないかと思っています。
サラエボ事件や19世紀後半からのドイツの軍拡は、そのきっかけの一つにしか過ぎないと思ってます。

第一次大戦時、海軍大臣であったチャーチルの狙いは急速に海軍力を増強していたドイツ潰しでした。
これは、のちに首相になってからも変わっていません。

そうすると今まで以上にロックフェラーやロスチャイルドにも言及せざるを得ないでしょうね。 
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『あとで小説の中でプロシア王国の時代以降、ドイツが苦心して、連邦国家になり、近代化したのかの話をしましょう。』

ドイツ帝国におけるプロシア(ヨーロッパ東部における勢力を対抗の防人とヨーロッパ東部における住民を開化の先鋒)はバイエルン(フランスとの同盟関係であったカトリック諸侯)とドイツ西部(イギリスとの貿易関係であるラインラントにおける諸国)との内部対立、まだユンカー、ドイツ社会民主党、ドイツ中央党、ドイツ海軍の建設を支持し、ドイツは海外への植民をしたいのドイツ統一によって利益を得る新しく興った商人とそれぞれの派閥抗爭のことを言えますが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
返信が遅くなり申し訳ありません。
ご感想ありがとうございます。

>対立と内部抗争
大雑把な話をしようかと思っていますが、資料がないので資料を集めているところです。

時々思うのですが、18禁ゲームの外伝なのにえらく小難しい話ばかり多いなと一人自嘲するときがございます。 
(非会員)
 
良い点
ミクが可愛く反応するのが良い。
 
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マサキは妻に厳しいタイプか?と思いました。ドイツは貧しいのに軍事国家体制を作れたのですね。 
作者からの返信
作者からの返信
 
返信が遅くなり申し訳ありません。
ご感想ありがとうございます。

>美久
彼女は推論型AIという人間の反応を学習して自己成長をする電子頭脳を搭載したアンドロイドです。
OVA4巻での反応などを見るに、より人間的な反応を学習して、人間以上に人間らしい、女らしい反応をするのではないかという事を考えて、今回の話を作りました。


>妻に厳しいタイプ?
外国人と結婚した夫婦でもめるのが、文化の違いによる食事ですね。
有名なところでは、欧米人は山野に自生するゴボウを薬草にしますが、日本や韓国の様に食用にはしません。
後ほど詳しく話しますが、ドイツ人は経済的に豊かになった今日でも決まった物しか食べない習慣があるので、多種多様な食材を食べる現代日本人からすると献立に非常な不満を覚えるのです。

>ドイツは貧しい
今日の経済大国ドイツからすれば、貧しい国というと連想できませんが、少なくとも19世紀中ごろまでは貧しく、主要な輸出品は海外移民でした。
船に乗れる経済的余裕のある人間がアメリカに、貧しい農民などはロシアにという形で数百万人が移住しました。
アメリカでは全人口の15パーセントがドイツ系で、ロシアでは2パーセントほどの200万人に上ります。

ドイツは、北緯52度で、過酷な環境です

夏は17時間の日照時間で、乾燥した暑さが続き、寝不足になりやすく、年間降水量も少ないので夕立どころか、雨も降りません。
そのせいか、飲料水も少ないので、人々は生の水よりビールを飲みました。
今でもドイツでは、水よりビールの方が安いです。
また水は硬水なので、日本の軟水と比べるとすごい飲みづらい水です。
 降水量が少ないので、稲のような穀類は種類を選んだものしか育てられない土地でした。
(比較にいえば、化学肥料が登場する前のドイツの小麦収穫量は三倍で、一方の支那は40倍でした。いかに痩せていた土地であったか、わかります)
ジャガイモが17世紀以降入ってくるまでは、農民は、いつ焼いたかわからない硬いライムギの黒パンを削って、冬に入る前に燻製にした豚肉などを食べていました。
 ドイツ人がハムやソーセージを好む理由はそういう理由があるのです。


冬は、7時間ほどしか日照時間がない期間が長いため、くる病やうつ病などにかかりやすく、作物もあまり育ちません。
ですから小麦やライ麦などはそんなに取れず、マメ科の植物を食べ、夏に準備した豚肉や油漬けの魚をナイフで切って、手づかみで食べていました。
(フォークが庶民レベルで普及するのは19世紀後半)

 温かい食事を日に一食しかとらないのは、薪木の節約でした。
パンも三日に一回焼けばいい方で、一週間分をまとめて焼いていましたから、硬く刃物が通らないほど焼きしまっており、それを薄い豆のスープや油に浸して食べていました。

 森林におおわれている現在のドイツからすると不思議ですが、これは17世紀の30年戦争以降に植樹した森林です。
 参考までに、30年戦争当時のドイツは、村々は荒れ果て、山ははげ山で、食い詰めた農民が夜盗に化け、傭兵が集落や貴族の邸宅を荒らし、妻や娘を戦利品に奪い去るという地獄絵図を広げた世界でした。
 そういう国ですから9月までに冬を超える準備をしないと文字通り死ぬのです。
童話「ヘンゼルとグレーテル」は、18世紀まであった森に子供を捨ててくる習慣を今に伝える話です。
季節外れの寒波が来た秋口に、生活苦にあえぐ木こりの夫妻が子供を山に置いてくる口減らしの話で、ヘンゼルとグレーテルは幸運なことに助かりましたが、大部分の子供はそのまま森で朽ち果てたでしょう。

(ちなみにグレーテルは、元は、グレーテちゃんという意味のドイツ語で、マルガレーテの愛称です)


 ちなみにイタリアやスペインなどはそこまで冬や飢饉は厳しくありませんでした。
村の名主や地方の貴族が小麦を備蓄しておいて、飢饉時には開放するなどしていました。
また、対岸の北アフリカやトルコなどから金銭で購入するなどの方法もドイツよりずっと有利でした。


>軍事国家体制
 これに関しては、述べると非常に長い話になるので、あとで小説の中でプロシア王国の時代以降、ドイツが苦心して、連邦国家になり、近代化したのかの話をしましょう。


 長々と話しましたが、楽しんでいただいてもらった様で、幸いです。 
(非会員)
 
コメント
改正
シャティッツ=Fred Scholtus
国家主義者の力=民族主義者の力
胡石=胡適
兪斌=於斌
スン・メイリン=宋美齢 

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