戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第一話 大久保少佐!!剣が白銀に輝く漢その二
西郷に座して手を添えて一礼してだ、こうそれぞれ言った。
「大山玄、こちらに」
「桂多郎参上しました」
「よく来てくれたでごわす」
西郷は彼等にこう返した。
「では中に入って欲しいでごわす」
「わかりました、それでは」
「これより」
二人は西郷に応え顔を上げた、そして。
そのうえでそれぞれ顔を上げた、見れば大山の顔はおおらかな感じで落ち着いているものだ、桂は四角くしっかりとした顔立ちだ。二人共わりかし背は高くしかもよく鍛えられた身体が軍服の上からもよくわかる。
その二人がだ、こう西郷に言ったのだ。
「我等をお呼び頂けたということは」
「いよいよですな」
「我等の最後の悲願」
「あれを実行に移す時が来たのですな」
「その通りでごわす」
西郷は微笑みをたたえ二人に答えた。
「いよいよでごわす」
「あの半島を併合し」
「大日本帝国の旧領土の復活を」
「そうでごわす」
まさにその通りだというのだ。
「台湾、南洋諸国は独立しているからいいでごわす」
「そして尖閣、北方領土を確かにしましたし」
「竹島も」
「そうなればですね」
「残るは」
「あの半島だけでごわす」
そして、というのだ。
「あの半島を日本の領土に戻す計画がいよいよ実働するでごわす」
「では我々も」
「その為に」
「既に世界各国の支持は取り付けているでごわす」
西郷は二人に確かな声で言った。
「太平洋各国もEUもアラブアフリカ諸国もでごわす」
「支持してくれているのですね」
「どの国も」
「そして子孫の方々の支持も」
つまり今の日本国民もだというのだ。
「九割を超えているでごわす」
「我々を信任してくれているのですね」
「子孫達も」
「そうでごわす」
「有り難い、今度も我々を信じてくれるとは」
「感無量です」
大山と桂は西郷のその言葉に感銘を受けた、そうして言うのだった。
「ではこれからも」
「この政策もですな」
「実現させてでごわす」
それにだというのだ。
「そのうえで、ごわす」
「そうしてですね」
「今度はよりよい統治を」
「前回は仁愛と予算が足りなかったでごわす」
これが日帝衆の前回の併合とその後の統治への反省だった、彼等は反省自体はしっかりとするのだ。それも完璧なまでに。
「だからでごわす」
「今回はより素晴らしき仁愛を以て」
「兄が弟を教え諭す様に」
「そして技術と人材、予算を前回以上に投入し」
「責任を以て」
「統治するでごわす」
そうするというのだ。
「日本として、でごわす」
「前回も日本にしましたが」
「前回よりも寛容にですな」
「そうするでごわす、我々の至らなさが招いた失敗でごわす」
これが日帝衆が反省して至った考えだ、つまりあらゆることが足りずその結果としてそうなってしまったというのだ。
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