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ポケモン 一人の少年と一人の少女の物語

作者:ルチル
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第一部 出会い
  8話 ユウヤとNとチェレン

俺がNさんと旅をし始めてから三週間
見事アーティさんに勝ち三つ目のバッチを手にした
その後四番道路を通りライモンに辿り着いた

「ライモンに着いた!」

「うん。ここにもジムあるよ」

「本当ですか?!」

「カミレツさんのジムがね」

Nさんと話をしている時に後ろから聞いたことのある声が聞こえた

「チェレンさん!」

「チェレン!」

「久しぶり、ユウヤ、N」

そう言ってチェレンさんは微笑んだ



「どうしてここに?」

俺が聞くと、チェレンさんはしばらく考えてから答えた

「N・・・・・君を探してた」

「僕を?」

「そう」

「何故?」

「君の力を貸して欲しいとのコハクからの伝言だ」

「伝言?コハクから?」

Nさんがそう聞くとチェレンさんは頷いた

「プラズマ団・・・・・・奴らはキュレムを手に入れた」

「な、なんだって!?」

キュレム?キュレムってなんだ?

「あの・・・・・・キュレムって?」

「レシラムとゼクロム、もとは一匹の竜だった」

「だがある時、双子の兄弟がどちらかが正しいのか決めるため争いを始めた」

「その結果、一匹だった竜が二匹に分かれた。その時の抜け殻から生まれたのがキュレム」

「へえ・・・・・・そんなのがいるんですね・・・・・」

俺は感心したように声をあげた
チェレンはその言葉を聞いて頷いていた

「僕も最初聞いた時はそんな風に驚いたな・・・・・N、協力してくれるよね?」

Nさんはしばらく考えてから答えた

「こんなことになってしまったのもある意味僕のせいかもしれない。だから協力するよ」

その言葉を聞いてチェレンさんは微笑んだ

「うん。ありがとう。これ、僕とベルとコハクのライブキャスターの番号。何か分かったら連絡して」

「分かった」

「ユウヤにも出来れば協力してもらいたいんだけど・・・・・・」

俺は考えること無く言った

「勿論です!俺も協力します!大切なポケモンをそんな風に使うのは許せませんから!」

「ありがとう。じゃあユウヤにも」

俺はチェレンさんからライブキャスターの番号を貰った

「ありがとうございます!」

俺は頭を下げた

「気にしなくていいよ。それじゃあまた」

「はい!」

チェレンさんは手を振りながら歩いて行った
俺達は、カミレツさんのジムへ向かった



「ああ・・・・コハク、Nのこと見つけたから。ライブキャスターの番号も教えたよ。
あと、ユウヤにも君の番号を教えたから」

『え!?ちょっと!?私、ソラとしてあいつに色々と教えてたんだけど!』

「知らないよ。僕は関係無いね。それで?どうだったの?」

『ジャイアントホールにはキュレムはいなかったわ。それと気になる飛行船を見つけたの。多分方向的にホドモエの方に向かっている。』

「ホドモエ?じゃあ、PWTの所にいたりするのかな?」

『さあね?知らないわよ。でも気を付けてよ。私ももうすぐでそっちに行くから』

「はいはい。またね」

僕はコハクとの通話を終えた
その後ホドモエの方に向かった

「なんかあった時には頼むよ。僕の相棒達」

ボールがカタリと揺れたような気がした



私はチェレンとの通話を終えてため息をついた

『ため息をつくと幸せが逃げますよ?』

レナがこっちを見てくる

「知ってるわよ。手持ちを6強に変えるべきかしら?」

『6強にすると相手が可哀想ですよ?』

「あいつらに可哀想なんていう同情なんて必要無いわ。私の敵は全て倒す。ただそれだけのこと」

『そうですか。でも、6強にしたら私はどうすれば?』

レナは首を傾げた

「実は、6匹以上持っても言いってアララギ博士が」

『そうですか。これは面白くなりそうですね』

「ええ。全く・・・・・・レナ、ホドモエまで」

『了解しました』

私はレナの背に乗り、大空を飛ぶ

「楽しくなりそうね」

その言葉に反応するように3つのボールがカタリと揺れた 
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