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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第零話 誕生!!正義の兄弟戦士その六

「例え彼等でもな」
「じゃああの人達にもか」
「欠点はあるのかよ」
「そうだ、ありだ」
 そしてというのだ。
「過ちを犯すのだ」
「だからか」
「あの旧領土復活も」
「前回の併合以上に人材と技術、予算、資源を投入してだ」
 そのうえでというのだ。
「あの地域を統治するだろう」
「つまり前はそうしたものが足りなかったからか」
「あの人達は失敗したって思ってるんだな」
「そもそもあんな場所併合したのが間違ってたとは考えずに」
「そっち方面で結論を出したのか」
「そういうことだ」
 それでだ、再び併合しようと考えているというのだ。
「当然彼等も日本人に戻りだ」
「じゃあ連中が世界中でやらかしてる悪さもですか」
「日本の責任になるんですね」
 何時しかだ、二人は悪田部に敬語調で固まってきていた。
「しかもそれでもですか」
「教育はしていくと」
「前の併合以上の無駄になる」
 あの日本の歴史最大の無駄とさえ言われた前回よりもというのだ。
「遥かにな」
「うわあ、最悪ですね」
「絶対に併合止めたいですね」
「さもないと大変なことになりますよ」
「それこそ」
「その通りだ、私はこのことを憂いている」
 悪田部は二人に言った。
「再併合は絶対に防がねばならない」
「迷惑ですからね、はっきり言って」
「どう考えても」
 二人もこの考えは悪田部と完全に一致していた。
「あそこ資源も何もないですし」
「北半分はあんな有様ですし」
「あの島はもう完全に日本領になってますし」
「充分じゃないですか」
「だからだ、君達にだ」
 あらためて尚智と尚武を見て言ってきた。
「彼等と戦って再併合を防いでもらう」
「えっ、だからですか」
「俺達をここに連れて来たんですか」
「そうだ」
 その通りだというのだ。
「では何の為に君達に来てもらったと思う」
「いや、何か急に囲まれて眠らされてですから」
「今も縛られたままですし」
「絶対にとんでもないことだとは思ってましたけれど」
「そもそも悪田部さんに呼ばれたとか思ってもいませんでしたから」
「そうだろうな、しかしだ」
 悪田部は二人の言葉を受けた、そのうえでこう言った。
「既にそれは決まっている」
「いや、決まってるじゃないですから」
「日帝衆なんて人間の勝てる相手じゃないですから」
「竹槍でBー29撃墜したんですよ、前の戦争で」
「戦車を日本刀で真っ二つにしましたし」
 このことは本当のことだ、どちらも日帝衆の武勇を物語る逸話だ。
「太平洋の各国軍の軍事顧問もしてるじゃないですか」
「勿論自衛隊の顧問でもありますし」
「一人で自衛官一万人分の戦力ですよね」
「鬼より強いですよ」
「それで何でなんですか」
「俺達が戦えるんですか」
「安心するのだ」
 しかし悪田部は二人に言った。
「パワードスーツを用意してある」
「ああ、それを着てですか」
「変身するんですね」
「そうだ、そしてだ」
 ここでだ、悪田部は自分の前にあるものを出して来た、それはというと。
 それぞれ赤と青のスマートフォンだ、それを出して二人に言った。 
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