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ハイスクールD×D異伝 異なる兵士の物語

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此処は戦場、気を抜けば殺られる

 
前書き
たまにはブレイクの意味も込めてギャグを挟みます…先に謝罪を…ごめんなさい! 

 


今日ほど放課後までの時間が長く感じた事は無い、別に待ち遠しいとかそんな事では無く…





例えば昼休みでは



「うぉぉぉぉ!藤堂幸生ぃぃぃぃ!出てこぉぉぃ!」

「松田氏ぃ!あっちだぁぁぁ!」

「なぁにぃ!?逃げ足の速い奴めぇ!」

(今日の松田と元浜はヤバい…目が狂気に満ちてやがる…っ!)



友人と思っていた二人から執拗に追い回され…










例えば五時限目の体育では


「先生!本日の体育は男女混合でドッジボールを行うことを提案します!」

「あたしも松田君に賛成です!」

「俺も!」

「僕も!」

「私も!」

「「「「「さんせーい!」」」」」

「お前ら…想いは…皆、同じだったんだなぁ…っ!…許可するっ!」

「い、嫌な予感がする…」


ピィィィー!「試合開始ぃ!」







「死ねぇぇぇい!全童貞男子の敵ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

「おわぁぁぁっ!?あっぶねぇじゃねぇかこらぁ!!」






「エリーゼ様を…あたしの憧れの人をよくも…っ!」

「まるで俺が先輩を殺したみたいに言うなっ!」






「松田氏!頼んだ!」

「元浜ぁ!お前の想いは受け取ったぁ!生まれ持った運動神経っ!此処で発揮しなくていつ発揮すると言うんだ!」

「松田!?」

「本編じゃ全く無意味な設定だったが今回は違うぜっ!俺の想い!友の…同志の想い!全てを込めて…!今、敵を滅せれり!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」






ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!






「何だよその必殺技みたいな洒落になってねえ音はっ!?」






ガシッと両手両足を何者かに拘束された、振り向けばそこには同じチームの田中が俺を押さえつけていた!

「た、田中!お前は同じチームだろうが!?」

「…そうだな…君と僕は形式上は協力しなければならない仲間だ…!」

「ならどうしてこんなっ!」

「…それでも!僕は僕の心に嘘はつけないんだ!松田ぁ!僕の想いも君に託したぞ!」






「田中…!否…!田中氏…!君という同志を俺は生涯忘れないっ!」

「もうそういうのいいからっ!離せって!」






「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!これでぇ!終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「ちょっ!?おい!?マジか!!田中!離せっつーの!!」

「…離すもんか!例え!この身がどうなろうとも!今この瞬間に全てを賭けるんだ!」







結果を言えば…俺が金的を田中に入れて脱出、松田の全力全開ボールは田中の顔面に直撃した







「た、田中氏ぃぃぃぃぃぃ!」

「ぐっ…!は…っぁ…!く、悔いは…無いよ…僕は…自分の…心に…正直に…っ!」


で?その暑苦しい三文芝居はいつまで続くの?









◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇








チャイムが鳴る本日の授業全てが終了した知らせのチャイムだ、俺は全速力で教室を後にし、先輩との待ち合わせ先である三年生の教室フロア一角にあるレストスペースへ向かった


「お、遅く!なりました!すんません!」

「あら?意外と早かったわね?てっきり色々な人に絡まれて遅くなるものと思っていたのだけれど?」

「ばっちり…!撒いて来ましたから…っ!」

「そうなの?頑張ったわね」


そう言うと先輩は俺の頭を撫でてくれた!何だか良く分からんが褒められた!?


「じゃあ行きましょうか」

「はい!…って何処へ行くんですか?」

「風紀委員の集まりで良く使用する応接室に皆を呼んであるの、今からそこへ向かうわ」

「他の悪魔さん方も学園関係者なんスよね?生徒ッスか?それとも教師とか?」

「知りたい?」

「えぇ…まぁ…」


そりゃ、今後お仲間となる方々なわけだし、これから会うとはいえどんな人達なのか気になってしまう…教師とかだったらやりにくいなぁ…


「そうねぇ…う~ん…今は内緒にしておきましょう」

「は?」

「内緒よ内緒、知らないほうが会った瞬間のビックリ感を味わえて楽しいでしょ?」

「そ、そういうもんッスか?」

「そういうものよ」






悪戯娘の様に微笑む先輩は新鮮で、とても可愛らしく思えた






「先輩も…」

「うん?」

「あ、いや…先輩もそういう風に笑うんだなぁって俺が見てた先輩はいつも憮然としてて、可愛らしいよりも格好良い印象だったんで…つい」

「あら?そうなの?なら幸生は新しい私を発見したことになるわね」

「新しい、先輩?」

「そう、遠目から眺めていた存在から少し近しい存在になった証…なのかしら?」

「なのかしらって」

「私自身よくわからないもの、そういう事って」

「確かに自分じゃ良くわかんない事ってありますよね」

「そうね…でもこれからは色々な証が見られる事になると思うわ、私も含め仲間達一人一人の証をね」

「証…かぁ…」

「そう、仲良くなったり…時には喧嘩だってするでしょう…その度に新しいその人を見ることが出来ると思うわ…私達悪魔の生涯はとても永いのだから」

「…悪魔の生涯…」

「着いたわね、もう皆も揃っているだろうし紹介しましょう…私の誇り、私の自慢の家族達を」


そう言って先輩は応接室の無機質な扉を開けたのだった




 
 

 
後書き
はい、引き延ばしました申し訳ございません!此処までカッチカチで来たのでギャグを挟もうと思ったのです!次話こそ眷属集合ですので…宜しくお願いします! 
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