モンスターハンター~刀の誓い~
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1章~仲間として師として~
前書き
ユクモ村に向かうところからの続きになります。
今回はあまり話が進みませんでした。
相も変わらず駄文ですがよろしくお願いいたします
ジンオウガから少女ティアを無事に助け出し、俺たちは今俺の新しい派遣先でもあるユクモ村に向かっていた。
「あ、見えてきましたよ、あれがユクモ村です」
ティアが指をさした方向を見てみると、鮮やかな布で装飾された家々が見えた。
「へぇ・・・俺の生まれ故郷と少しだけ雰囲気が似てるな」
建物の雰囲気や装飾は俺にそう感じさせた。
「そういえばアスカさん東の国出身なんですよね、どういうところなんですか?」
・・・俺の故郷はもうないのだが、まあ思い出話くらいはいいかな。
「俺の故郷はジパングという国でな、小さい島国ではあるんだが有能な武器職人が多い国でな、あとは珍しい金属も多く出土していたから貿易はその二つがメインだったらしいな」
「ジパング…ですか。すいません聞いたことないです」
まあそうだろうとは思っていた。すでに滅んだ国、それも遠く離れた異国のことなど知る由もないだろう。
「いいよいいよ、それよりもうつくね」
とりあえずはぐらかすことにした。
「あ、ほんとですね。えーっとまずは村長さんに会う、で大丈夫でしたよね」
「うん、これからユクモ村にすむわけだしね、きちんと挨拶はしないと」
そして俺たちは村長である女性のもとへ向かった。
「あ、いたいた。そんちょー、お客さんですよー」
そうティアが呼びかけると村長は振り向き手を振りながら話しかけてきた。
「お帰りなさいティア、はいこれ今回のクエストの報酬ね」
そういってティアに小さな袋を手渡した。
「それで?お客さんというのはこの方?」
「はい、アスカ=東雲さんという方なんですけど」
「あなたが・・・。初めましてこの村で村長をやっているものでございます」
第一印象は丁寧な方だな…そんな感じだ。
「初めまして。アスカ=東雲です、今日からこの村でハンターをやらせていただきます」
「まさか本当に伝説のハンターがいらしてくれるとは思いませんでした」
村長は改めて驚いているようだった。
「伝説・・・ね」
その呼び名は正直好きではなかった、まあ今はいいか。
「あの・・・なにか失礼なことを・・・」
心配そうに村長が顔を覗き込んでくる。
「いえ、特に問題ないですよ、それより家を用意していると聞いたのですけど」
正直な話、疲れているので早く休みたかった。
「はい、それは後でティアに案内させますので、そしてそのティアのことでお願いもあります」
「なんでしょうか?」
「ティアに剣を教えてあげてはくれませんか?」
なんとなく想像していた問いがドンピシャで来た。
「この村はハンターの数がとても少なく今までティアに教えられる人がいなかったんです。持ち前の運動能力でケルビ程度は狩れますがそれ以上はできません、ですので彼女を一人で仮ができるくらいのハンターにしてほしいのです」
「・・・いいですよ」
「本当ですか!?」
期待していなかったのであろう村長は驚きで声が裏返っていた。
「えぇ、仕事のできる人間は多いほうがいい、それに彼女は才能がありそうですし」
これは本音だ、彼女の運動能力は一人前のハンターと見比べてもそん色ないくらいであると見立てていた。
そこに換金を終えてきたのであろうティアが戻ってきた。
「お話終わりましたか?でしたらおうちに案内しますけど」
「あぁ、それと今日からお前の師匠だ、しばらくはチームを組んで行動するからよろしくな」
「はい…ってえぇ!?師匠ってアスカさんがですか?!」
「不満か?」
「いやいやいやそんなことないですけど、私みたいなよわっちぃのにアスカさんをつけてもいいのかなぁって」
「俺がそれなりには戦えるようにしてやるよ、つーわけだとりあえず家に案内してくれ」
「あ、はい」
まだなんとなく呑み込めていなさそうな感じだが、まあいいだろ。こういうのは慣れだ。
「それじゃあ村長さん、これからよろしくお願いしますね」
「あ、こちらこそ」
こっちも困惑している様子だ。
「じゃあ行くぞティア、家はどっちだ」
「あ、あっちです、ついてきてください」
こうしてティアは俺の弟子そして仲間になった、こいつとはなんとなく長くなりそうな気がこの時から俺にはしていた。
2章へ続く
後書き
お話を書くって難しいですね。
ジパングは何も考えつかなかったので東の島国で安易にこうなりました。
ちなみにティアは片手剣使いの予定です。
それと視点についてですが序章はティアでしたが基本的にはアスカだと思っていただければ幸いです。
感想誤植等はいつでもお待ちしております。
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