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D.C.Ⅲ〜ダ・カーポⅢ〜過去の人がやってきた⁉︎〜

作者:双葉雷華
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純一「桜が咲いてるな」音夢「兄さん、これって?」義之「何か違和感あるな」音姫「弟君、ホック閉める」

 
前書き
今回は純一達がやってくるお話です。因みに前世の清隆達もそのうち出て来ます。
ちなみに純一達の世界は夏で義之達の世界は春です。 

 
純一side
目の前に広がるのは俺―朝倉純一が通ってる風見学園の校舎へと続く桜並木を横道にそれ進んで行くところにある桜の根本でことりと初めて会った桜の木の下であり魔法の桜の木でもある。
「あれ、お兄ちゃん?」
この声はさくらか、ということはここは現実か?
「ふにゃ?この子誰だろ?」
さくらが変な声を上げた。
「どうしたさくら?」
体を起こしさくらの居る方に顔を向けるとよく見知ったというか馴染みのある顔が寝ていた。
「ね、音夢?音夢が何でここに・・・」
それによく見たら音夢に似てるけど髪の色とか髪型とか微妙に違う。
「ぐぉっ!?」
「お、お兄ちゃん!?」
もっと近くで見ようとしたら何か硬い物が顔面に直撃して俺はその場に後ろからぶっ倒れた。
「な、何だ一体・・・辞書?」
よく見るとそれは家にある辞書でよく俺が投げつけられていた物だ。とすると投げた奴は十中八九・・・
「何をしようとしているんですか、に・い・さん?」
「ね、音夢、違うんだこれは・・・」
俺の義理の妹である朝倉音夢に他ならない。
「兄さんの不潔ー!」
「だから違うんだ!俺はただ誰かなのか確認しようとしただけでだな」
「鼻の下伸ばしてたじゃないですか」
「むー」
俺が言い訳をしたが音夢がジト目で睨むのと一緒にさくらが頬を膨らましてこちらを睨む。
「朝倉、いつも通り、朝からお盛んだな」
「杉並・・・言葉が適切じゃないぞ」
「前にも言っただろう。俺は本質を見て物を言うんだよ」
「ん・・うるさいなあ」
そう言って音夢(?)が目を覚ましてこちらを見た。
「あの・・・どちら様ですか?」
「君こそ誰なんだ?」
「や、そこはそちらが自己紹介するものですよね?」
「それもそうだな、俺は朝倉純一。そこで頬を膨らましてるのは従兄妹の芳乃さくらと義妹の朝倉音夢だ」
「えっ?・・・」
俺の自己紹介に女の子は目を見開いたけど、どうしたんだ?
「あっ、すいません。私朝倉由夢です」
『朝倉!?』
何?俺達以外に朝倉姓の人間いたのか?
「どうしたの由夢ちゃん、大きな声あげてってさくらさん?」
俺らの声に起きたのか、長い髪をピンク色のリボンで後ろで結んび本校の生徒(?)の制服を着た女子がこちらを見て驚き、さくらの名を呼ぶ。
「あれ?僕の事知ってるの?」
「兄さん起きて下さい」
由夢の姉がこちらに歩いて来てさくらに驚いている間に由夢は自分の近くで寝ている男の子の肩を揺すって起こしている。
「う、う、うん・・・ふぁあ~」
そう言ってその少年は目を覚ましこちらを見る。
「あれ、さくらさんどうしたんですかその格好?」
確かに何故かさくらの格好は付属の制服なのだ。
「にゃはは、なんか懐かしくなっちゃって」
着ちゃったんだと言った。何やってんだ
「ところでさっきから話しかけて来る君たちは誰なのかな?見たところ僕の知り合いみたいだけど」
「そうだね、初めまして私は朝倉音姫といいます。由夢ちゃんのお姉ちゃんです。それでこっちが・・・」
「桜内、桜内義之です。俺にとってさくらさんは保護者みたいなものです」
俺はその言葉に少し驚いた。なんせさくらが保護者替わりだっていうんだ逆に全然似てない兄妹みたいに見えるけどな。
「お兄ちゃん、今失礼なこと考えてたでしょ」
うっ鋭い・・・
「お前の気のせいだろ」
「あの朝倉君その子誰ですか?」
うん?なんだことりか吃驚いたぞ。
「さあな、目が覚めたら近くに居たんだ」
「じー・・・」
さっきから由夢から音夢並みの視線が来るんだが、こいつ絶対音夢と関係してる。
「・・・お爺ちゃん」
「はあ?」
何だ一体、この娘は一体何が言いたいんだ?
「お爺ちゃんとお祖母ちゃんと同じ名前なんです。朝倉純一、朝倉音夢は」
「へえ~同姓同名の住人何て居たんだな知らなかったよ」
しかもこんな音夢そっくりまで入学してるだな。
「おい朝倉」
「うおっ!?杉並いつから俺の後ろに居たんだ」
「最初から居たぞ」
「同志桜内」
「なっ!?杉並が2人居る、俺は夢でも見てるのか」
いきなり後ろから声を掛けられ振り返ると杉並が立っており、さらに桜内といった少年の後ろから杉並がもう1人出現したのだ。
俺は疲れてるのか、それともこれも夢なのか、にしては何て恐ろしい夢だ。
「朝倉、俺は俺だけだぞ」
人の心を読むな
「お前の親戚か、こいつ?」
「その質問には答えられんが、少なくとも俺はその俺そっくりは知らんな」
なんだ親戚じゃないのか、にしてもよく似てるな。違いといったらホックをちゃんと停めているかいなかだな。
「とにかく学校に行かないと、兄さん行きますよ」
「あ、おい」
俺は音夢に手を引っ張られて桜並木から出て行った。
純一sideout

義之side
「お、お兄ちゃん」
「朝倉君」
さくらさんとななかに良く似た子が後を追うように走って行った。
「他の人も起こして私達も行くよ弟君」
「俺じゃなくて由夢に頼めばいいのに」
「や、私は兄さんほど暇じゃないんで」
その後周りに寝ていた人達を起こして学園に向かった。


余談だが小恋を起こしたら突き飛ばされたのは別の話だ。 
 

 
後書き
こんなかんじですね。少しキャラが違ったりしますがそこは許してください。 
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