オズのモジャボロ
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第十二幕その二
「姫様がお待ちだよ」
「オズマ姫がだね」
「そう、後はね」
「後は?」
「ベッツイ嬢もトロット嬢も待っているよ」
ドロシーと共にオズの国にいる二人の女の子もだというのです。
「もうパーティーの準備は出来ているから」
「早いね」
「うん、僕達が準備しておいたから」
「ではね」
「そう、今からね」
まさにというのです。
「まずは王女様にお会いして」
「只今の挨拶だね」
「そうしよう」
こうお話してでした、皆はといいますと。
弟さんにです、こう言われました。
「じゃあこれから王女様とお会いするから」
「だからですね」
「今から」
「まずはお風呂に入ってね」
そうしてというのです。
「服を着替えて髪をといてね」
「綺麗にしてですね」
「それからですよね」
「姫様に会ってね」
オズマにというのです。
「それからパーティーだよ」
「ベッツイさんとトロットさんにもお会い出来ますよね」
恵梨香が弟さんに二人のことを尋ねました。
「そうですよね」
「勿論だよ、あの娘達もいるよ」
「そうですか、それは何よりです」
「キャプテン=ビルもいるよ」
この人もだというのです。
「あの人もね」
「そうですか、あの人も」
「皆集まってるよ」
そうだというのです。
「それと君達が招待状を渡してくれた人達も」
「チョッキンペッドに兎の王様に」
「他の王様達もですね」
「もうすぐ来るよ」
彼等もだというのです。
「だからね」
「それで、ですね」
「賑やかにですね」
「うん、楽しもう」
皆で仲良くというのです。
「それじゃあいいね」
「はい、それじゃあ」
「今からですね」
「まずは長旅の疲れをお風呂で癒してね」
こうも言う弟さんでした。
「それからだよ」
「わかりました」
「それじゃあ」
五人は弟さんの言葉に笑顔で応えました、そうしてなのでした。
皆は用意してもらったお風呂に入りました、恵梨香とナターシャは緑の大理石と宝石、金と銀で飾られたとても綺麗で大きな浴室に入りました。ドロシーも一緒です。男の子達はモジャボロとボタン=ブライトと共に入りました。
その浴槽の中で、です。恵梨香は同じ浴槽の中に入っているドロシーに言うのでした。
「ここのお風呂っていいですよね」
「恵梨香って本当にお風呂好きよね」
「はい、大好きです」
恵梨香はドロシーの言葉に笑顔で答えました。
「温かくて身体が綺麗になって」
「だからなのね」
「そうです、大好きです」
「そうなのね、じゃあね」
「今はですね」
「お風呂に入って身体を綺麗にして」
「疲れを癒して」
長い旅のそれをというのです。楽しい旅でしたが疲れがあるのは確かです。しかしその疲れをというのです。
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