MUVLUVにチート転生者あらわる!?
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第三話
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朝鮮半島南部釜山港。
現在、朝鮮半島からの脱出のために、日本海がわから帝国海軍の戦艦六隻からなる脱出支援艦隊が砲撃を行いながら、脱出船の出港を支援していた。
帝国軍衛士side
俺達は、現在撤退する友軍部隊のために、前方から迫りくるBETA相手に死闘を繰り広げていた。
「クソ!脱出地点は目のなのに、なぜ撤退許可がおりない!」
戦術機を操作しながら許可を出さない指令部に悪態をつく。
「隊長、悪態つくのは良いですけどHQにも聞こえてますよ」
「そんなこと位分かってる!撤退許可がおりなきゃ、俺達は下がれないんだぞ!」
「確かに。此処まで来て犬死になら、やってられませんよね」
部下からも、似たような返事が帰ってくる。48機の戦術機と戦車60台だけで、防衛ラインを維持しているが崩壊も時間の問題だ。
「HQ、支援砲撃をもっと増やせないのか!」
「現在最大火力にて砲撃している」
「クソ!まともな、支援さえ出来ないのかよ!」
「口を慎め。現在最大火力にて砲撃しているんだ。現時点では其が精一杯だ」
ち、HQからの冷静な声が余計俺を苛立たせる。
「全機聞こえたな。現在これ以上の支援は望めない。全員死ぬ覚悟は出来ているな!」
「隊長。何時でも出来てますよ。」
「出来てるよ」
「衛士になった時にしましたよ」
等と、部下達から聞こえてくる。此れから死に行くのを、気にしてないような連中だ。
「全員聞け。我々は退路確保の為に捨て子間になるだろう。最後まで帝国軍の意地を、見せるのだ!」
「「「「「「「「「「「了解!(です)」」」」」」」」」」」
良い感じで士気は上がった。あとは、撤退命令が出るまで踏ん張るしかない。
「前方から、お客さんがきました」
「よし!全機兵装自由に使え!お客さんを1歩もこの先に行かすな!」
来やがれBETA!ぶっ殺してやるからよ。必ず生き残ってやる。部下達も必ずだ!
「HQより各機へ、此れより制圧支援砲撃を行う。各隊は砲撃に注意せよ」
戦艦群から制圧支援砲撃が行われる。地面を走るBETA達をミンチに変える。砲撃の影響で地面が大きく揺れる。ガタガタと機体が小刻みに動く。
「ヒュ~。隊長これなら生き残れそうですよ」
「ああ。だが油断するなよ。面制圧で、全部のBETAが死んだとは限らんからな」
「はは。そうですな」
前進してきたBETAは、全て死体とかしていた。だが、先程の砲撃で震動計が使い物にならないのだが、BETAが全滅したからさほど気にかけていなかった。 だか、この時もっと注意しておけばよかった。奴等は、地下深くを進行してくることを。
「ん?なんだこの、小刻みな揺れは?」
「どうした?」
「隊長。今、揺れませんでしたか?」
「面制圧をしたんだから揺れるだろう」
「はて?気のせいだったかな?」
「安心しろ。上手くいけば、このまま退却できるかもしれん」
「HQより各機へ、BETA全滅を確認。全機戦術機搭載空母に帰還せよ」
HQより退却指示がはいる。洋上に近い戦術機部隊から、退却を始めたその時だった。ドーンと、大きな音と共に地面が膨れ上がり、土が上空に高く舞い上がった。
「しまった!BETAの地下進行だ!」
誰かがそう叫んだ。次の瞬間空を飛んでいた、部隊が光に包まれた。
「いかん!光線(ルクス)級だ!空を飛んではいけない!」
はっと!して回りを確認する。光線級の攻撃で空を飛んで空母に戻ろうとしていた、2個中隊の撃震が墜落して残骸になっていた。
「クソ!あのとき気にしていれば!」
「隊長!後悔は後にしてください。それより、早く戦線を建て直さないと!」
「分かっている!残っている機体は2機編隊(エレメント)を崩すな!BETAに潰されるぞ!」
素早く部隊を、立て直す。此処で、崩れると待っているのは全滅だ。
「隊長!戦車隊にBETAが向かっています!」
いかん!戦車隊が全滅したら、戦車による砲撃が無くなり戦線が崩壊する。
「戦車隊!素早く後退しろ」
HQから指示が与えられるも、時速100キロで迫る突撃級に距離を詰められる。戦車は、後退速度が遅い。そのまま突撃級に踏みつぶされる。「助けてくれ!」「死にたくない」「来るな!くるな!」等と無線から、断末魔が聴こえる。まさに地獄のようだ。
「HQより各機へ、戦車隊は全滅した。此れより戦艦隊は後退する。戦艦隊が安全距離に退却するまで、光線級の排除にあたれ」
HQから、理不尽な命令がくる。たった、2個中隊で光線級の排除だと?冗談も大概にしろ!光線級に行くまでに、突撃(デストロイヤー)級、要撃(グラップラー)級、を排除しなきゃならん。
「支援砲撃は出きるのか?」
「現在AL弾に交換作業を行っているが、20分ほどかかる。それまでは支援できない」
「チクショウ!このままじゃ、全滅するぞ」
「何とか頑張ってくれ。BETAの数が判明した。およそ500だ」
500体だと!勝てるか!2個中隊では、余りにも多すぎる数だ。
「隊長。隊長!聴こえますか!」
「なんだ!」
また、何かあったのか? もううんざりだ。これ以上悪くなんでほしい。
「南西方向から友軍反応が近ずいています」
「友軍?まだ、我々以外にも撤退していない部隊が有るのか?」
「どうやらあるようです。反応は4機です」
1個小隊が、取り残されていたのか?そう考えていると、「隊長前!」はっ!前を見ると、要撃級の腕が俺の目の前に迫ってきている。避けれない。スローモーションで腕が迫る。死んだな。そう感じて、眼を閉じようと「諦めるな」そう、声が聞こえた瞬間目の前赤い花が咲いた。
帝国軍衛士sideout
悠斗side
遡ること、30分前。俺達は釜山手前、五キロ地点の海岸沿いにいた。
「よし。一旦行動停止する」
「大佐?何か有りましたか?」
アコース少尉が、周囲警戒を、行いながら聞いてきた。
「脱出の準備を行う」
「脱出の準備したらですか?」
ラル大尉も不思議そうだ。
「ああ、我々は脱出船がないのでな。これから、呼び出しますよ」
「ほう?誰を呼ぶのですか?」
「少々お待ちを」
俺は、思い浮かべる。潜水艦艦長ドライゼ中佐。潜水艦はユーコン(Uー99型)隊員は、デラーズ・フリート兵多数(Gジェネレーション)から。回りが光ると其処には接岸され係留された、ユーコンとドライゼ中佐に船員のデラーズ兵達だった。
「ご苦労様です。大佐。ユーコンの艦長をさせてもらいます、ドライゼ中佐であります」
スッと、敬礼するドライゼ中佐とデラーズ兵達。
「ご苦労中佐。君の上官に当たる不動悠斗大佐だ。よろしくたのむ」
此方も敬礼で返す。
「大佐、我々はなにをすればよろしいですか?」
「ドライゼ中佐。貴殿には、新型潜水艦ユーコンUー99型を与える。貴殿達は、艦にて沖に出たあと合図が有るまで、潜水して待機していつくれ。合図が有りしだい、我々を回収し秘密基地まで退却する」
「了解しました。それでは、直ぐに出港準備に入ります」
「頼みます。我々は、釜山まで行きますので、そちらでお会いしましょう」
「解りました。御武運を」
互いに握手を交わす。その後、ドライゼ中佐達は、潜水艦に乗り込み出港していった。
「此方も、出発する。釜山を目指すぞ」
「「「了解(だ)」」」
一路釜山を、目指して前進を開始した。
30分後、俺達は釜山に到着した。
「ラル大尉。釜山に着いたので、指揮をお願いしたいのですが?よろしいですか?」
「どうしてですか?
「流石に、戦闘経験の短い私が指揮をするより、ラル大尉の方が良いと思いまして」
実際、指揮経験のない俺が指揮を執るのは無理だから。此処は、ラル大尉に任せるのが安心だ。
「解りました。では、私が指揮を執りますが、大佐はオブザーバーでお願いします」
「解りました。何かあれば対応します」
「大佐、これも指揮訓練の一環みたいなものですよ。実戦経験の有る貴方なら、直ぐにできますよ」
「それなら、良いのですが、」
ドーンと大きな音がした。
「アコース、何事だ!」
「ラル大尉。友軍が面制圧のための、砲撃支援を行った模様です」
「いかん!ラル大尉、BETAが地下進行をしているかもしれない。急がないと」
「そうですな。よし、私と大佐が前衛を行う。アコースとコズンは、後衛だ」
「了解しました」
「了解であります」
「分かりました大尉」
即座に噴射行動を行いながら、友軍がいる地点まで前進する。すると、1機の撃震が今まさに要撃級の攻撃を、喰らいそうになっていた。「諦めるな」俺は素早くガトリングシールドを要撃級に向けて放つ。キュイーンと言う音がすると砲身が回り初め、ダタダタと弾が発射され要撃級に紅の花が咲いた。
「良い判断です。そのまま、一気に前に出ますぞ」
ラル大尉の指示の元、俺は前に出る。シールドから、ヒートサーベルを抜き要撃級を、切り捨てる。ガトリングシールドで他にもいる要撃級を射殺し、群がってくる戦車(タンク)級を、頭部バルカンてミンチにする。仲間を見て見ると、ラル大尉は、ヒートサーベルで、要撃級を切りながら、背中を向けている、突撃級をフィンガーバルカンで射殺している。アコースは、クラッカーを投げて要撃級を倒しながら、回りの小型種を巻き込んでいる。コズンは、120㎜マシンガンで、突撃級を滅多うちにしていた。
「大丈夫か?」
助けた激震の衛士に声をかける。
「ああ、お陰て助かった。ありがとう」
「気にするな。それより早く脱出しなさい。ここは我々が抑える」
「此方も下がりたいのだが、許可がおりない!」
「任せろ。HQ聴こえているな」
「此方HQ。聴こえていた。大佐殿よろしいのですか?」
「構わん。早く撤退させるんだ」
「了解しました。HQより各機へ。帝国軍戦術機は空母へ撤退せよ。繰り返す」
「許可が、降りたな。早く脱出して行きたまえ。後は、我々が引き受けた」
「すみません、大佐殿。よし!全機撤退だ。飛行高度に気をつけながら、空母に帰還せよ」
「すいません、撤退します」
「後を頼みます」などと言った通信が入り、撃震が空に飛びたち、空母へと帰還していった。
「よし。帝国軍は撤退を完了したな」
「大佐殿。光線級の排除を完了しました。残りは要塞(フォート)級と、小型種だけです」
「了解だ。アコース少尉」
残り少ないBETA。後方から、ゆっくりとした速度で要塞級が3体迫ってくる。要塞級の中には、光線級が入っていることがあるため、油断できない。
「小型種より、厄介な要塞級が残りましたな」
ラル大尉の言う通りだ。体長66メートルはある、要塞級は、モース硬度15以上あり、生半可な攻撃は効かない。また、下にある触角は、戦術機すら簡単に溶かす溶解液を出すので、かなりの脅威だ。
「ラル大尉」
「どうしました?大佐」
「俺にやらせてもらいたい」
「何故ですか?」
「試してみたいな事があってな」
「分かりました。後方から援護します」
「すまない、大尉」
そう言って、ブーストダッシュして、要塞級に接近する。
「く!でかいな。だが、負ける訳には行かないんでな」
そのままの勢いで、ブーストジャンプして、右手に握っているヒートサーベルで首を切り落とす。 ズブシャと言う音と共に、首から血が吹き出し体から切り離しされた首が、地面に落ちズドーンと音がした。頭から切り離しされた、体は立ったまま血を流していた。
「まず、一匹」
上に上がった俺は、機体を左に向け、一気に近ずきヒートサーベルで、頭を切り裂いた。
「オマケだ、持っていけ!」
下に落下しなが、ガトリングシールドを起動させ、切り裂いた頭に銃弾を浴びさせる。ガカガと音と共に要塞級の頭から、ビチャビチャと血が吹き飛ぶ。頭を、潰された要塞級はそのまま絶命した。
「二匹め!」
一旦着陸して、再度ブーストジャンプをして、最後の要塞級の懐に入る。 触角が近づいいてくるが、クイックブーストで左に避けヒートサーベルで切り落とす。反転して、そのまま左足を五本全て切り落とし脱出する。支えを失った、要塞級が左に傾きなが倒れる。ズドーンと大きな音がした。ヒートサーベルを仕舞い、腰のマウントからMMPー80㎜マシンガンをとりだす。
「これで、ラストォォォォー!」
ガトリングシールドとMMPー80㎜マシンガンが火を吹く。密集した弾丸が、要塞級に降りそそぐ。要塞級は、その嵐のなかで絶命した。
「BETAの全滅を確認しました。大佐。お疲れ様でした」
「ありがとうアコース少尉。周辺警戒を怠るな。ドライゼ中佐聴こえるか?」
「此方ユーコン艦長、ドライゼです。聴こえております大佐」
「よし、迎えに来てくれ。全機収容後、太平洋秘密基地に向かう」
「了解しました。直ぐに参ります」
そう言って通信を切った。その後、迎えに来たユーコンに収容され釜山港を離れた。
悠斗sideout
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