And Game-Game of Life-
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ポストサイド
2305/12/13 「発砲」
八時。
ノットスリープ二十二日目。
今日は珍しくテレビを見ていた。
「今朝、ジール・ビギンズさんがカース施設のゴミ捨て場で死亡しているのを、フィンド・ウェストさんが発見し、通報しました。警察は自殺したとみて調べを進めています」
…あれ、こんな事してたんだ。
警察だったにも関わらず全く知らなかった俺であった。
「起き…てるよな、やっぱ」
「どうしたんですかロートさん」
「ん?いや一応居るか見とけと」
「?」
「こっちも勝手に居なくなられると困るって事だよ、じゃあ」
「ねぇロートさん」
「ん?」
「この事件の事、なんか知りませんか?」
何かおかしい気がする、珍しくそう思った。
「どうしたんだよ、気持ち悪いな」
「いやだってこれ…、本当に自殺なんですかね」
自殺場所、そして血痕。
「自殺だろ、今は特に怪しいところは無い…かな?」
やはりまだ何かある…のかもしれない。
「書類持ってくるよ」
事件は十二月十二日の深夜に発生。
自殺に使用した拳銃は3Dコピーで作った物と判明している。
銃に残っていた指紋は自殺したジールのみ。
事件発生時、監視カメラが壊れていた…って。
「めちゃくちゃ重要なこと書いてあるじゃないですか!これで自殺って…」
「思う?思うよねこれ、でも残念なこと使われた銃弾も、自殺したジールってやつが買ったことも分かってる。部屋に領収書があったそうだ」
「じゃあこれを使った誰かが」
「無いな、指紋がない」
「それなら、機械の仕業……とか」
「もっと無いな、お前を含めたガラクタ共はGPSで場所が全部送信されて、記録されてるんだよ」
「つまり、ここに来た機械は居ないって事?」
「そういう事、さらにこの送信を解く方法も無いそうだ、人工衛星と内部の処理システムは一部連携していて、送信されなかったら自分で行動することは出来なくなるんだとか。まぁ聞いた話だけどな」
「ってことは、場所の送信がされていないものは居ない…」
「ま、法律でも決まってるしな」
だから自殺。
ということなのだろうか。
確かにここまで揃っていれば…でも…
あの血痕は確かにあそこに誰か居たはずなんだ。
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