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緋弾のアリア 真実の皇偵

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猫は恩人

 
前書き
前回の続きです。 

 
「は~~~~~~~~~~」

自身でも解る腐った溜め息に俺は慣れていた。
いや、最近溜め息を付く事が多くなったから慣れ耐性が付き始めたのだろうか?
まず最近の溜め息の要因はホームズに有る。
結局、俺とアリアの遊びは俺が勝ち約束通り話してもらおうか?
と問い詰めたが何やかんやで話を逸らされアリアとホームズの関係は不明のままだ。

(ホームズとアリア、どういう関係なんだ?)

やはりアリアに会いに行き直接聞いた方が早いのでは無いか?
先程、そんな考えも頭に浮かんだ。だが、金が圧倒的に足りない。

(さて、どうしたもんか?)

皇偵に成った今、俺は岡山武偵高は卒業した事になっている。
成った当日はもう学校に行かなくていいんだ(笑)そんな考えで頭が一杯だったが今となっては暇過ぎて
話にならない毎日が続く。
皇偵とは武偵とは違い金では動かない。
ではどうすれば動くのか?答えは単純、自分がやりたい事をやればいい。
勿論、犯罪はNG
正解はトップシークレットクラスの依頼を引き受ける権力が有るなのだが
別にそんな事はしなくても問題は無い。

「あ〜~~~暇だ」

依頼は来ない。
ま、俺みたいなガキんちょに依頼が来る訳無いか。

「ニャア~~~~~~」

猫の鳴き声?
俺はその声の持ち主と目が合った。
足元に可愛らしい三毛猫、しかもさっきの声は俺が溜め息をついたて時と似てる。
見た所、首輪は無い野良猫だろうか?
そう考えていると猫は俺の足に近づきゴロゴロし始める。

(か、可愛い!?)

なんと可愛らしい猫だろうか見ているだけで心が癒される。
ホームズへの怒りは何処と無く忘れられ猫の可愛さに翻弄される。

「よしよし、よしよし」

俺は猫の背中を撫でる。
最初は野良猫なので毛がゴワゴワかと思ったが意外と毛はふさふさで綺麗だ。
猫は綺麗好きと言うがこんなに綺麗な猫は初めて見た。

「ゴロゴロ、ゴロゴロ」

猫は背中を撫でられて気持ちいいのか猫特有の音を発する。

「そうか、ここがいいのか」

よしよしと背中を撫で次に顎下を猫の顔は更に愛らしくなっていく。
か、可愛いな。俺が癒されていく。


何か感じた。
何処からか狙われている見られている?
殺気は殆ど無い、少し微弱ながらもその殺気は俺を見ている監視している。

(誰だ、俺、なんか悪い事したかな?)

俺を見ている何かは近くにいない。
遠く、それも1km以上離れた場所で俺を見ている。

(多分、スナイパーライフルのスコープから俺を見てるな
それにしても何処かから俺を?)

辺りを見渡すがこの辺りはそんなに大きい建物は無い。
なら離れた所に有る高い建物から?

(あそこからか?)

目の前、約1500mの地点にスナイパーライフルで撃つなら最高のベストポジションが有る。
が、流石に離れ過ぎている。
俺ですらスナイパーライフルを使った狙撃は1300m範囲内でしか上手く狙えなねェてのに

(そういや東京武偵高にスナイパーライフルが得意な奴がいたようないなかったような?)

詳しくは思い出せない。
が多分、俺を見ているハンターは武偵高の生徒だ。
理由は説明出来ない理屈は解らない。
だが、これだけは解る。ヤバい、このままだと狙撃される!

パーン!!
音は聞こえていない。
がスナイパーライフルから放たれた弾丸が見える。
俺は速すぎる物を見るとそれを遅く見る事の出来る能力が有る。
が、スナイパーライフルとなると流石に速すぎる拳銃の弾丸の比ではない。

(やべ、間に合え!?)

俺は監視者に撃たれた事を気付かれないように避けたようにして動く。
こうしているうちに弾は俺を貫こうと来ている。
出来るだけ早くでも速すぎずを基本に俺は動く。
さっとしゃがみこみ、俺は足元にいる猫を抱っこする素振りをする。

「カーーーーン!!」

弾丸は俺を通りすぎ電信柱に直撃、そして貫通し止まる。

(ど、どうだ俺は弾丸を避けたんじゃない猫を抱っこしようとしたんだ)

避けたのでは無い猫を抱っこしようとした!!
そんな言い訳に似た言葉を俺は監視者に送る。
聞こえる筈も無い事は解る、だが、此処は諦めてくれ!!

(スナイパーライフルは一発で標的に当てる事を得意とした奴が使う一撃必殺武器
これ以上、こちらを狙撃すればそちらの位置も掴みやすくなる。
なら、此処は諦めて引いてくれ!)

俺は猫を抱っこしながらも見ていない振りをして狙撃者にめを向ける。
距離が離れ過ぎて狙撃者の姿は見えないがあのビルから俺を狙撃をして来た事は解った。
スナイパーライフルを使う奴の基本は位置がバレたら速攻で逃げるのがセオリー
標的とは離れている場所から狙撃したとしても軽装のスナイパーライフル使いが単体で戦闘を行うのは
無謀、勝ち目の無いゲームと言った所だ。
ここから狙撃者は俺を狙って撃ってきたなら相当の実力者
外したなら一旦、戦略的撤退後にもう一度挑むのが常識そのもの。

「パーーーーーーン!!!」

もう一発目!?
予測してい無かったもう一発目が撃ってくるとはセオリーを無視して撃ってきた!?
俺は馬鹿だ、そんな事、少し頭を捻れば考えられそうな事なのに俺は考えなかった。
狙撃者が逃げると信じ込んでいたから、俺はそんな考えを捨てた。

(どうする、どう避ける!?)

猫を抱っこした状態で急に体を下げたら不自然だ。
それにそうな避け方をしたら狙撃者は俺が狙撃者に存在を知っていたと言っている様な物
どう避ければいいのか、解らない。
そんな時だった。

「ニャアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」

猫は暴れ出した。
流石に長い間、抱っこされたのだ怒ったのだろう。
猫は俺の手の中で暴れ周り脱出し俺に飛びきかかって来た。

「いってーーーーーーーーーーーー!?」

猫は立派な自分の爪で俺の顔に乱れ引っ掻き
俺は33ポイントのダメージ、部位破壊成功!!
それにより俺は体制を崩しバランスを崩す。
そして俺の髪を掠るように弾丸は通りすぎ過ぎて行く。

「た、助かった!?」
 
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