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バカと平和を歌う娘

作者:牛丸Z
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対Dクラス戦 雄二の賭け

 
前書き
今回は明久がイケメンになったりして 

 
亮「絶対勝つんだああああああ!!」


横溝「さあ、地獄に落ちる覚悟のある奴から来い!」


福村「殺っ!殺っ!殺っ!」


初っ端からエンジン全開のFFF軍団。因みに今のところ敵にはまだ遭遇してないけどね。


雄二「さっき言った作戦通りにやるぞ、良いな」


みんなが雄二に頷く。
雄二の作戦……それは遡って朝、君島くんが使者になって死者に変わり果てた頃の事。





雄二「みんなに提案がある」


勿論全員作戦なのは分かってたから、その一言でうるさかった教室が静かになる。


雄二「二年生になって一週間、依頼は愚か民警の『み』の字さえ聞かない」


一年生でガストレア、後々コンビを組む為に呪われた子供達に関係した授業をする。
で、二年生になればAクラスなんかはすぐにでも依頼が(所詮その場だけのパートナーとステージⅠ狩りだけど)来る。


それがこちらFクラスはどうだろう、もう普通の学校と変わりない。(学力と教室設備以外は)


雄二「俺は一週間前何を言った?将来の日本を支えて行こう、他エリア……特に東京エリアと大阪エリアに置ける赤い目の子供達への差別を無くそう、その為にAクラスを倒そう、そう誓ったよな?」


亮「ああ!」


横溝「おう!」


福村「君島の死を無駄にはせん!」


君島「生きとるわ!」


本当、雄二の演説は上手いなあ。
みんなもう引き込まれてるよ。


雄二「そこでだ。今回の試召戦争――姫路を使わない方針で行く」


はい?今雄二は何を言った?
姫路さんを……姫路さんを……


亮「姫路さんを出さない、だって!?」


横溝「主戦力なんだぞ!」


福村「流石にそりゃ厳しいって!」


君島「切り札使わずに勝てってのか!?」


ザワザワ、と須川くん達やその他生徒達もざわめきだす。
姫路さんを使わずどう勝てと言うのやら。そして一回士気を高めておきながらどうして雄二は敢えて士気を落とす様な発言を……?


雄二「チッチッチ、甘いな諸君。言っただろう、俺達が目指すのはAクラスと」


康太「……つまり、切り札は後まで取っておきたいと」


雄二「そういう事だ。次回はBクラスとの戦争だがその時に出す予定だ」


まさしく賭け。Dクラスとは戦力差が無いとは言えない。それこそ姫路さん一人が抜ける事で戦術、そして何より僕達に掛かる負担は大きく変わってくる訳で。

美波「じゃあ瑞希の代役はどうすんの?」


秀吉「儂がやりたいところじゃが……点数が足りないからのお」


秀吉……やっぱりお姉さん意識してるのかなあ。
まあ勉学出来なくてもそのままの秀吉が愛おしいから関係ないけどねっ!


瑞希「……本当にごめんなさい」


明久「仕方ないよ、作戦の為だし」


瑞希「明久くん……」


涙目上目遣いは反則だよ姫路さん!
僕のハートがドッキュンズッキュンしちゃうじゃないか!


明久「その役目、僕がやるよ!」


雄二「勝算はあるのか?」


はっきり言ってそんなもの考えてない。100%勢いだけの立候補。
僕にはそこまで点数が良い教科は無い、けど操作なら自信がある。


明久「……僕は観察処分者だよ?」


その一言で須川くん、秀吉、ムッツリーニ、横溝くん、そして……


雄二「……フッ、そうだったな。お前に任せる」


雄二が理解していた。一方女子陣、その他の人達は頭に?を浮かべている様子。


雄二「明久は観察処分者、つまり教師の雑用で召喚獣操作を日常茶飯事で行ってきた訳だ。まあ簡単に言えば明久は操作技術なら学年トップクラスっつーこった」


福村「成る程ォ!」


君島「なら明久に任せて大丈夫だな!」


美波「頑張りなさいよ!私も全力でサポートするわ」


みんな僕を応援してくれている。本当にありがたい話だ。
そんな中姫路さんだけ俯いていた。


明久「どしたの姫路さん?」


瑞希「……ありがとう、ございます……」


姫路さんは涙こそ流してなかったけど、とても悲しそうと言うか悔しそうな顔をしていた。


力になれないのが悔しいんだね……なんだろものすっごい抱き締めたくなったんだけど。


明久「姫路さん」


瑞希「ふぇ?」


流石に抱き締めるのは姫路さんが僕の事好きじゃなかったらヤバいし、周りに関してもんな事しようもんなら殺されかねない。


だから周りに警戒をしつつも笑顔で


明久「心配しないで」


姫路さんの耳元で呟いて、ポンと頭を軽く撫でた。


瑞希「あぅ……」


真っ赤になってる姫路さん。うわぁ、やっぱりこういう表情似合うよなあ姫路さんは。


姫路さんの彼氏になる人が妬まs……羨ましくて堪らないよ!


雄二「よし、そんな訳だ!俺たちの夢に向かってまず一勝するぞ!」


全員「おおーーーーーーーー!!」











~回想終了~


明久「あんな事言った手前、勝たないと格好付かないよなあ……」


雄二「ボーッとするな!敵が来たぞ!」


うぇ!?本当じゃないか!見た限り15人はいるだろうか。
こちら人数は10人、雄二と僕をダブルリーダーとした突撃部隊だから操作技術と点数のバランスの取れた人達だけど格上で更に人数も不利となると結構ヤバいかも。


明久「僕は4人相手にする!」


それでも諦めちゃいけない、無茶かも知れないけど足止めにはなるはずと信じて即座に答えた。


雄二「……じゃあ俺も4人相手にするぜ」


雄二はそんな僕を見てニッと笑い、そして無言でお互い拳を合わせた。


横溝「んじゃあ俺も頑張らないとな」


福村「負けんじゃねーぞ!」


君島「なあに、すぐ勝って助けに行くさ」


絶対に勝つ……! 
 

 
後書き
さあ、今回は前書き通り明久がイケメンになりましたね、顔は相変わらず微妙だけど


明久「僕はしっかりとイケメンだよ!?」


どの口がそれを言いますか


明久「この作者口悪過ぎでしょ……」


ま、んな事は置いておきましょう


明久「んな事なの!?」


次回からは本格的にDクラス戦ですが、活躍出来そうですか?


明久「4人相手だからね……死ななきゃ良いけど」


死なれちゃ困りますけど
4人相手って飛んだ暴挙に出ましたね
まあそこが良くも悪くも君らしいんですがね


明久「複雑な言われ様だなあ……」


とにかく頑張って下さいね、今後の展開の為にも


明久「善処します……」


さっさと勝たないといつまで経ってもブラックブレットとの本格的なクロスが出来ないんで頼みますよ?





次回、遂に戦闘シーン! 
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