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高校生エレクトローター

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十六話 心(マインド)

 
前書き
小説についていろいろ勉強中のたつやTVです。
まだ学生で未熟な文章なので、悪い点など、簡単な感想など貰えたら嬉しいです!!!




。 

 
《広翔と加奈はダイビングルームのソファーに二人で座りながらコーヒーを飲んでいる。》

あの騒動の時に同じ科学技生の1年に目撃された事について落ち込んでいた。
能力行使はしなかったのだが、「超電磁砲(レールガン)」をぶっ放したらどうなっていたか、という恐怖感ぐらいは誰にでもわかるだろう。
周りの物質が溶けるどころか、ローレンツ力で周囲の物体が風圧で飛ぶだろう。


ーヒヤヒヤしていただろうな…



「・・・なぁ、加奈… 高校って楽しいものなのか?」




『はは、相変わらず子供だな、広翔は。』

加奈は笑いしげながらも、バカにするように言った。



ーそう…
広翔は中学校に行ったことがほぼ無かったのだから。
詳しく言えば、たった半年しか中学校生活を送れず、逆に広翔の人生が地獄に落とされたのはその時期。

そして中学2年の時に広翔に「感情」というものが無くなってしまった。




「・・・・」


少し間を置きながらも加奈はこう言った。
『楽しいよ。行事もあるし、高校は楽しい。人生も楽しくなるよ。』


加奈の温かい表情は消えそうにも無かった。


「そうか。それはよかった。 高校に進学して正解だったな。」

広翔は安心したようにこう言い、コーヒーを飲み終えた。
「ありがとう、戻って部屋でMPCを調節してくるから。」

広翔はこう言い去り、部屋に戻った。





・・・・・


MPCの調節が完全に終わり、いすに寄っかかる。

以外とMPCの調節は困難で普通だったら、半日はかかるような事である。

主なもので言えば、
・科学技術学校へのアクセス
・自己名簿の書き上げ
・パスワード作成、認証
・授業必須のアプリケーションを全てダウンロード、設定
・コンピュータのオリジナル設定


など、書ききれないくらいやらなければいけない事がある。

広翔は急ぎで約5時間で終わらせた。


もう時計の針はてっぺんを過ぎて、短い針が1を指している頃。

蓮の奴はまだ終わっていないだろう、と思う広翔だった。


(さて、風呂に入るか…)


ゆっくりと階段を下り、ダイビングルームからキッチンのドアを開けた。

すると・・・



「・・・・・・」

広翔は心の中でも「あっ」とも言わなかった。


ー『!!!』


そこには冷蔵庫の前に服を着てない下着姿の姉が「あっ!!」って感じをしていた。
もう寝ていたのだろうと思ったのだろう。


ふたつの膨らみは程よいスレンダー。
少し派手な赤色の下着を着用していた。



姉は立派に赤面を曝しながら立っている中、

ー広翔は見事にスルー。



何事も無かったようにバスルームに入る。









別に姉の裸を見たって欲情することはない…

ー広翔には「感情」という神経が消えているから。

欲というものも。



広翔には「眠い」という睡眠欲、「金持ちになりたい」という金銭欲、「食べたい」という食欲、激しい性欲も、なにもない。


中学生の時に消えた、いや消し去ったのだ。

悲しいという感情も、怒るという行動も、泣くという迷いも、楽しいという思考も。何もかも。


こうゆう自分に悲しめる自分もいなくなった。

ただ生きるロボットのように。



能力ロボット。











◇◆◇


春の鳥がピヨピヨと朝焼けと共に鳴き始めた。
青い空、白い雲、紅い朝日、

春のあけぼの。


広翔はいつものように朝日が出ると共に広翔も家を出る。
少し寒く感じられていて、広翔はジャージを着ていた。

朝のまえの軽いトレーニングだった。



靴ヒモを結びながら無心にいつも通りに軽く走ろうと思っていたところだった。


ーガチャ。


勝手にドアが空いた音がした。


「おはよ。 ひろ。」


姉の加奈が珍しく早朝に起きていた。
昨日も朝早くから起きていたが、普段はこういう習慣はない姉。
昔から朝には弱い女だった。


「・・・おはよ。」

広翔はすこし意外性に驚いたように応答した。
ーなにか変なものでも食べたのではないか?ーとか思いながら。



珍しい。


いつも起こすのは俺で、なかなか起きない姉。
そんな関係で過ごしていた。






・・・・・






姉とのランニングが終わり、家に戻ってきた。

「さあ、家に入ろう。」

と当たり前の提案をする広翔に対して姉は、


ーハァハァ…

と膝に手を着きながら十分な息切れをしていた。

「・・・やっぱ速いなぁひろは、ついていけないよ。」

とにっこり笑いながらも呆れたような、飽きれているような口調をしながら言った。


「朝ごはん作るから早く家に入ろう。」

広翔は加奈に応答するようににっこり笑いながらそう言った。



 
 

 
後書き




頑張ります!!
 
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