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美しき異形達

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第十二話 光の符号その四

「私皆と一緒にいるしいたいの」
「そういえば向日葵ちゃんのクラスに行った時も」
 その時もだとだ、菊が言ってきた。
「クラスメイトとお話してたわよね」
「そうでしょ、私のお友達よ」
「あの娘達もなのね」
「皆いい人達よ」
「そうなのね」
「クラスにも友達が一杯いてくれて」
 そしてだとだ、向日葵はにこにことして皆に話していく。
「部活もね」
「弓道部でもなの」
「お友達が一杯いてくれているから」
「そうなのね」
「そう、楽しく過ごせているわ」
「いい学園生活送れているのね」
「明るくね。だからね」
 それでだとだ、少しだった。
 向日葵は真剣な顔に戻ってだ、そしてこう六人に言った。裕香と智和を入れて六人である。
「正直怪人にそれを壊されるのは凄く嫌なの」
「それで怪人が出て来たら」
「ええ、戦うわ」
「降りかかる火の粉はなのね」
「払うわ」
 そうするというのだ、絶対に。
「その為にも戦いたいし怪人がどうして私達を襲うのか知りたいわ」
「それが全くわからないのが困りますね」
 桜も向日葵に言ってきた。
「どうにも」
「そうよね、どうしてなのかしら」
「私達が何故力を持っているのか、そして」
「そして?」
「力を使って怪人を倒すと北斗七星の符号が出来るのか」
「あっ、あれ北斗七星だったのね」
 桜に言われてだ、向日葵もはっとした顔になった。そのうえでの言葉だった。
「私が怪人倒したら符号が出てたけれど」
「はい、あれがです」
「北斗七星の符号だったのね」
「そうです」
「それでどうしたう符号かしら」
 菖蒲は向日葵に彼女が怪人を出した時に出る富豪について尋ねた。
「一体」
「うん、それはね」
 向日葵は菖蒲のその言葉に応えてだった、すぐに。
 ペンと紙を出してそこに彼女が見た符号を書いた、菖蒲はその符号を見てそのうえで向日葵に対してこう言った。
「アリオトね」
「その星の符号なのね」
「ええ、それがね」
「私の北斗七星の星なの」
「色は何色だったかしら」
「橙色よ」
 その色だったというのだ。
「オレンジね」
「そう、貴女の色そのままね」
「力はね」
 ここで向日葵は右手の人差し指を己の顔の高さで上げた、そうしてその人差し指の先にオレンジ色に輝く光を出してみせて言った。
「これよ」
「光ね」
「そう、これもう話したわね」
「ええ、光が貴女の力ね」
「結構威力があるの」
 向日葵は微笑んで自分の力のことを話した、手を元に戻したうえで。
「これがね」
「怪人にダメージを与えられる位に」
「そう、倒せる位にね」
 それだけのものがあるというのだ。
「頼りにしてるわ」
「そうなのね」
「私弓道部だから」
 向日葵はこのことからも話した。 
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