| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

妖精の義兄妹の絆

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

星霊合戦

「ジェラール!!!!首洗って待ってやがれーっ!!!!」
そう叫びながらナツは黒い光に向かって走っていた。
「ん?」
ナツは崖の下の川で何かが流されているのを見つけた。目を凝らして見てみるとそれはグレイだった。
「グレイ!!?」

どどどどど

「おまえ、何やってんだよこんな所で!!あの速ェのどうなったんだ、ア?」
ナツは崖を滑り降り川の中へと入っていく。
「お、おい。」
呼び掛けてもグレイからの返事はない。
「チッ。」
ナツは黒い光に向かうのを堪えてグレイを岸へあげようと体を持ち上げた。
「ったくよォ!!!こっちは急いでんだっつーの!!起きろ!!バカ。」
グレイを起こそうとしたとき、グレイは不気味な笑みを見せた。

ザザザ

川の下から何かが浮き上がってきた。それはイカダだったのだ。
「イカダの上!!?」
グレイはイカダを止めていた紐をほどいた。
「お…乗り、も…おぷ。」
ナツは極度の乗り物酔いが激しいのだ。
そのため、乗り物であるイカダの上に乗ってしまっては思うように力が出せない。
「かかったな、ナツ。確か、おまえの弱点は乗り物だ。」
「お、おま…、うぐ…。」

シャキィィン

「死ね。」
グレイはそう言って氷の槍を作りナツを刺そうとする、が、そのとき、

ビュン

「!!」

グレイとナツの間に1本の矢が刺さる。そのおかげでグレイは攻撃を中断されてしまった。
「何してんのよ、グレイ!!!」
「であるからして、もしもし。」
そこにタイミングよくナツを追っていたルーシィたちが駆けつけた。
「ルー……シィ…。」
「邪魔すんなよ、ルーシィ。」
「な、なによこれ。まさか、グレイが“闇”に落ちちゃったの…?」
ルーシィはまさかと思う気持ちでそう呟く。
「てめー!!!そいつはお前の仲間だろーが!!」
「グレイから見たタクヤ。化猫の宿の魔導士、水の滅竜魔導士、詳しく知らない。チッ。」
「?」
タクヤはグレイに違和感を感じた。
「なが、流れる…。揺れる…揺れてる…。」
「止まってるからしっかりしなさい!!!」
「ナツ!!今助けるよ!!!」

ビューン

そう言ってハッピーはナツを助けようと翼でナツの元へ飛ぶ。
「フン。」

ピキ カッキィン

「ポゲー!!!」
するとハッピーはグレイにより氷付けにされてしまった。
「オスネコ!!」
「ハッピーに何すんのよ!!!」
「ハッピーは空を飛ぶ、運べるのは一人、戦闘力は無し、情報収集完了。」
またグレイがそう言う。
「何言ってんのよ、グレイ…しっかりして…。」
「これが闇に落ちた者…。」
ルーシィたちもグレイに違和感を感じ出したようだ。
「グレイから見たルーシィ。ギルドの新人、ルックスはかなり好み、少し気がある。」
「はぁ?な…なによ、それ。」
ルーシィは顔を赤くして照れた。
「見た目によらず純情、星霊魔導士、ほう…星霊ね…。面白い!!!」
「!」
グレイはルーシィに向かって攻撃してきた、が、

ズガァァン

間一髪ヒビキがグレイの攻撃を防いだ。
「違うね。君はグレイくんじゃない、何者だ。」
「え?グレイじゃない!?」
「やっぱりか…。」
ヒビキはグレイの正体を見破り偽者のグレイに言う。
「グレイから見たヒビキ。青い天馬、男前、詳しく知らない、チ…情報不足か。」
(「そっか。“闇”に落ちるのは確か前と悪の感情の狭間にいる人。グレイがそんな感情に揺れ動くハズが無い。」)
「あんた誰?」

もこもこ もこもこ

ルーシィがそう聞くと偽者のグレイは煙に包まれ今度はルーシィに変身した。
「あ!あたし!!」
「君、頭悪いだろ?そんな状況でルーシィさんに変身しても騙されるハズがない。」
「そうかしら?あんたみたいな男は女に弱いでしょ?」
偽者のルーシィはそう言いながら上半身の服をめくり、

ポロン

「うふ。」
ヒビキたちに上半身を露にした。
「もしもしもしもしもしもし。」
「………………。」
「おおおおおおおお。」
「きゃあああああああ。」
サジタリウスとタクヤは興奮し、ヒビキは声にならないほど口をあんぐり開けている。
ルーシィは自分の胸を隠しながら悲鳴をあげた。
「ゆ…揺れてる…。」
「確かに…。」
「だな…。」
「うまい事言うなー。」
ルーシィはヒビキとタクヤを殴りながらそう叫んだ。
「星霊情報、収集完了。へぇ…、すごい。」
「!!」
ルーシィは敵がなにか仕掛けてくるのを感じ、警戒する。
「サジタリウス、お願いね。」

ドッ

「がはっ。」
「え?」
突然サジタリウスがヒビキの背中に矢を放った。
「な、何よこの馬…!!!裏切…。」
「そ、そんな…。」
「ち、違いますからして、それがしは…。」

がくっ

「ヒビキ!!!」
「くっ。」
ヒビキはその場に膝をつき、傷口を押さえる。傷口からは大量の血が出ている。
「おい!!!しっかりしろ!!!」
(「まさか…、あたしの星霊を操って…。」)
「タクヤ!!シャルル!!エマ!!ウェンディを連れて逃げて!!!こいつヤバイ!!!」
ルーシィは最悪の事態を回避すべくタクヤたちにこの場から離れるように言った。
「言われなくてもそうするわよ!!」
「俺も戦うぞ!!!」
タクヤもこの場に残ろうとするがルーシィはそれを拒否した。
「そしたら誰がウェンディを守るの!!!あんたはウェンディの側にいてあげて!!!」
「でもっ。」
「ここはあたしにまかせて!!!!」
「タクヤ!!!」
「…っ、わかったよ!!!ぜってぇ死ぬんじゃねーぞ!!!!」
そう言い残してタクヤはエマに担がれこの場を離れた。
「サジタリウス、強制閉門!!!」
「申し訳ないですからして、もしもし…。」
ルーシィはサジタリウスを強制閉門して星霊界に帰した。
しかし、
「開け、人馬宮の扉。サジタリウス!!!」

ポン

「お呼びでありますか、もしもし。え、あれ?」
偽者のルーシィの元にサジタリウスが現れた。
「えーっ!!?」
ルーシィは何が起きているか分からなくなっていた。
「あの飛んでるネコたちを殺して!!」
「いや、しかしそれがしは…。」
「強制閉門!!!!」
ルーシィはサジタリウスを強制閉門しようとするが先程のように強制閉門が出来なかった。
「無理よ。あたしが呼んだ星霊だもん。」
「そんな~。」
「早くあのネコたちうちなさいよ!!!」
「うぐぐ…。」
そのときだった。
「もういいゾ。ニルヴァーナが見つかったって事はあのガキの役目も終わってるって事だゾ。」
樹海の中から女の声が聞こえてきた。
「そっかー。」

ぶよぶよ ぶよ

そう言われた偽者のルーシィは姿を変え、サジタリウスは星霊界に帰っていった。
「ピーリッ!!ピーリッ!!」
そして、二つの人形のようなものが現れた。
「は~い、ルーシィちゃん。エンジェルちゃん参上だゾ。」
「六魔将軍!!!?」
「このコたちはその人間の容姿・能力・思考全てコピーできる双子のジェミーとミニー。」
「ピーリッ!!ピーリッ!!」
「ジェミーとミニー?」
「双子宮の星霊ジェミニ、私も星霊魔導士だゾ。」
なんとエンジェルもルーシィと同じ星霊魔導士だった。
(「あたしたちが“闇”に落ちないように、六魔将軍に善の心が宿る事もない!!
そんな甘えた考えじゃやられる!!!」)
ルーシィは気合いを入れ直し目の前の敵に集中する。
(「ヒビキも、ナツも戦えない。あたしがなんとかしなきゃ!!ギルドが危ないんだ!!!
幸いここは川…水がある!!!ついてるわ。」)
ルーシィがそう戦略を立てていたときエンジェルが口を挟む。
「私、君の持ってる鍵がほしいの。ルーシィちゃん。」
「開け!!!宝瓶宮の扉、」
まず、ルーシィが先手を取る。
「ジェミニ閉門。」
エンジェルはすかさず魔力温存のためにジェミニを閉門した。
「アクエリアス!!!!」

ザパァン

「やっちゃって!!!あたしも一緒でかまわないからっ!!!!」
ルーシィは巻き添え覚悟でアクエリアスに頼む。
「最初からそのつもりだよ!!!」
「最初からって…。」
ルーシィは少し悲しくなった。
「全員まとめて吹っ飛びなァ!!!!」
アクエリアスが攻撃しようとしたそのとき、
「開け、天蠍宮の扉…。」
「黄道十二門!!?」
「え?」
「スコーピオン!!!!」

ボッ

「ウィーアー!!!!イェイ!!!!」
エンジェルは巨大な鉄の尻尾を持ったスコーピオンを召喚した。
「スコーピォぉぉん。」
「はいいっ!!?」
ルーシィはいつもより驚き度が二割増しほどに上がっていた。
「ウィーアー、元気かい?アクエリアス。」
「私…さみしかったわ。グスグス」
「…!!!ま、まさか…。」
ルーシィの考えは的中していた。
「私の彼氏。」
「ウィーアー、初めましてアクエリアスのオーナー。」
「キターーー!!!!」
ついにこの日が来たと言わんばかりの驚きようである。
「スコーピオンの前で余計な事言ってみろ、てめぇ…お?水死体にしてやるからな…。」
「はい。」
アクエリアスはものすごい形相でルーシィに釘を刺しておく。ルーシィは思わず凄んでしまう。
「ねぇん、お食事に行かない?」
「オーロラの見えるレストランがあるんだ。ウィーアー、そういう訳で帰ってもいいかい?エンジェル。」
「どうぞ。」
「ちょ、ちょっと!!!アクエリアス!!待って!!!」

ポワン

ルーシィの呼び掛けに応じる間もなく二人は星霊界に帰っていった。
「いやー!!!」
「星霊同士の相関図を知らない小娘は私には勝てないゾ。」

バチィ

「きゃっ。」
ルーシィはエンジェルにはたかれ川へと倒されてしまった。
「どうしよう、最強の星霊が封じられた…。」
ルーシィは水中で他の手段を考えた。そして、
(「いや…、もう一人いるじゃない!!!最強の星霊。」)
水中から顔を出したルーシィは一つの鍵を握った。
「開け!!!獅子宮の扉!!!!ロキ!!!!」

グォォン

「王子様参上!!!」
現れたのは黄道十二門のリーダー、獅子宮のレオ改め、ロキだった。
「レ、レオ…。」
「お願い!!あいつを倒さないとギルドが…!!!」
「お安い御用さ。」
ロキは早くも戦闘モードに切り替える。
「クス、言わなかったかしら?大切なのは相関図。開け、白洋宮の扉、」
「「!!」」
「アリエス!!!!」

ドォン

現れたのはモコモコの服を着た可愛らしい女性だった。
「ごめんなさい、レオ。」
「アリエス…。」
「カレンの星霊…。」
「そ、そんな…、これじゃロキまで戦えないじゃない。」
ルーシィは絶体絶命のピンチを迎えていたのだった。

ザザザザザ

川の流れる音だけが響く。ルーシィとロキは目の前に現れた敵に驚き声が出ない。
ロキのかつての仲間が今は敵として目の前にいるからだ。
「カレンの星霊…。」
ヒビキがそう呟くとルーシィがエンジェルに問いただした。
「何でアンタがカレンの星霊を!?」
「私が殺したんだもの。これはその時の戦利品だゾ。」
エンジェルはアリエスの頭を叩きながら笑顔でそう答える。
ロキは怒りを沈めるが体が震え、かろうじて自我を保っているといった状態だ。
(「カレンを殺した…?この女が…、僕の…恋人を…殺した?星霊魔導士が…カレンの命を…。」)
そのとき、ヒビキは咄嗟に我に返る。
(「ダメだ…!!こんな事を考えていたらニルヴァーナに心を奪われてしまう。くそっ…ダメ…だ…、考えちゃ…。」)
ヒビキはニルヴァーナに心を奪われないよう必死に抗う。背中の傷が痛みながらも必死に。
「…せっかく会えたのにこんなのって…、閉じ、」

がしっ

ルーシィが獅子宮の扉を閉じようとしたが、それをロキが止める。
「みくびらないでくれ、ルーシィ。たとえ、かつての友だとしても…所有者“オーナー”が違えば敵同士。
主の為に戦うのが星霊。」
「たとえ、恩ある相手だとしても主の為なら敵を討つ。」
「それが僕たちの、」
「私たちの、」











「「誇り(だ/なの)!!!!」」
ロキとアリエスは同時に飛び出した。

ガッ ゴッ バキ ガガ バコ ドカ

鈍い音がルーシィとエンジェルの間で鳴り響く。
「あっれ~?やるんだぁ?ま、これはこれで面白いからよしとするゾ。」

ズガッ

ロキは何の躊躇いもなくアリエスを殴る。
(「違う…。」)

もこぉん

アリエスも自分の誇りのためロキに本気で襲いかかる。
(「こんなの間違ってる…。」)
「う~ん…、さすがに戦闘用星霊のレオ相手じゃ分が悪いか…。よーし。」
エンジェルはアリエスの鍵の他にもう一本鍵を出した。
「開け、彫刻具座の扉カエルム。」

ズドォン

カエルムは現れた瞬間、アリエスとロキ目掛けてレーザーを放った。そのレーザーは二人を貫いた。
「がっ。」
「いぎっ。」
二人は口から血を吐き出し痛みを露にする。
「あははっ!!うまくいったゾー。」
(「味方の星霊ごと…。」)
ルーシィはあり得ないと言わんばかりに顔を硬直させた。
「アリエス…。」
「レオ…。」
二人は大ダメージを受けたため、体が消え始めていた。
「すまない、ルーシィ。」
(「いい所有者に会えたんだね、よかった…。」)
アリエスは最後までロキの心配をしていた。
「ぐっ。」
「ああっ。」
そして、二人は星霊界に帰っていった。
「見たかしら?これが二体同時開門。んー、強力なレオはこれでしばらく使えないゾ。」

キュイイイ ヴウウウン

エンジェルがそう言っている間にカエルムは次の動作に入っていた。
「信じられない…。」
「なにが~?どうせ星霊なんて死なないんだしいーじゃない。」
「でも、痛みはあるんだ…。感情だってあるんだ。あんたそれでも星霊魔導士なのっ!!!?」
そして、ルーシィはすかさず次の鍵を取り出した。
「開け、金牛宮の扉!!!タウロス!!!!」

ドン

「MOー!!!!」
巨大な斧を持ってタウロスが突撃する。しかし、
「ジェミニ。」

ピョコン

ジェミニが現れ、ルーシィに変身してタウロスを撹乱する。
「ウフ。」

もぎゅ

「MOホ~!!!」

ザン

ルーシィに変身したジェミニは剣になったカエルムを持ち、タウロスを切りつけ倒した。
「タウロス!!!!」
ルーシィがそう叫んだ瞬間、

がくん

「!」
ルーシィは膝から倒れてしまった。
「え?あれ?あたし…。ハァハァ」
「たいして魔力もないくせにそんなに星霊バンバン使うからだゾ。」
どうやらルーシィは魔力を使い果たしたようだ。
「そんな…。ハァハァ」

ガコッ

ルーシィはジェミニに蹴り飛ばされた。
「自分に殺されるってのもマヌケな話だゾ。」

ズガ バキッ ドウ

「いっ。」

ガゴゴゴ ドゴ ガッ

「あっ。」
ルーシィは何度も何度もジェミニにより殴られ、蹴られた。
「あははははっ。」
エンジェルの笑い声があたりに響く。

ガッ

「きゃあ。」

ゴッ

「やっ。」
ジェミニは執拗にルーシィをめった打ちにする。
「あははははっ。いい気味ー!!!」
「ボソ、いいきみ…。」

「がはっ。ゲホッゲホッ」
ルーシィは痛みつけられても尚、エンジェルを睨む。
「な~に?その目。ムカツクゾ。」
「アリエスを解放して。」
「は?」
エンジェルはルーシィの言っている意味がわからなかった。
「あのコ…前の所有者にいじめられてて……、」

ザシュ

「きゃああああっ!!!!」
ルーシィの肩をジェミニが深く切りつけた。
「あああああああ。」
ルーシィは激痛に耐えきれずうめき声を上げる。
「人にものを頼む時は何て言うのかな?」
「お…願い…します…。」
ルーシィは激痛に耐え言葉を絞り出した。
「レオ“ロキ”と一緒にいさせてあげたいね…。それができるのはあたしたち星霊魔導士だけなんだ…。」
「ただで?」
「何でもあげる…、鍵以外ならあたしの何でもあげる!!!」
「じゃあ、命ね。」
無情にもルーシィの頼みはエンジェルには届かなかった。
「ジェミニやりなさい。」
エンジェルがそうジェミニに命令する、が、

ぷる ぷるぷる

ジェミニは震えるだけでルーシィに攻撃しようとしない。
「ジェミニ!?」
エンジェルがジェミニに再度命令するがやはり攻撃しない。
「きれいな声が…頭の中に響くんだ。」

ママ…あたし星霊大好き

星霊は盾じゃないの

目の前で消えてく仲間を放っておける訳ないでしょ!

ジェミニは変身した者の考えや思考をコピーすることができるため、ルーシィの記憶に触れることもできるのだ。
「できないよ……。ルーシィは心から愛してるんだ…、星霊“ぼくたち”を。」
ジェミニは涙を流しながらそう言った。エンジェルの顔に冷や汗が流れる。
「ジェミニ…。」
「消えろォ!!!!この役立たずがっ!!!!」

ポオン

「くっ。」
エンジェルはジェミニを強制閉門した。

ユラァ ユラァ ぐい

「え。」
「!!!」
ルーシィの後ろからヒビキが手をかける。
「まさか…!!!闇に落ちたのか、この男!!!あは、あははは。」
「ヒビ、キ…。」
「じっとして、








“古文書”が君に一度だけ超魔法の知識を与える。」

グゥン

「うぁっ。」
ヒビキは古文書を使ってルーシィの頭の中に知識を送り込む。
「な、」
「こ、これ…なに…!?頭の中に知らない図形が…。」
(「危なかった…。もう少しで僕は闇に落ちる所だった 。
だけど、君と星霊との絆が僕を光で包んだ…。君ならこの魔法が…。」)
ヒビキは心の中でルーシィに感謝した。ヒビキは今、自分にできることでルーシィに恩返しがしたいのだろう。
「おのれェ~っ!!!カエルム!!!やるよォー!!!!」
エンジェルはカエルムを掴みルーシィに突撃してきた。
「頼んだ、ルーシィ…。」
ヒビキは魔力を使い果たしその場に倒れた。
「天を測り、天を開き、あまねく全ての星々その輝きをもって我に姿を示せ…。
テトラビブロスよ、我は星々の支配者。アスペクトは完全なり荒ぶる門を開放せよ。」
ルーシィが呪文を唱え始めた瞬間辺りが魔力に包まれていく。その光景はまるで宇宙にいるように錯覚させた。
「全天88星。」
「な、何よこれぇ。ちょっ…。」
エンジェルの周りにいくつもの惑星が出現する。
「光る、









ウラノ・メトリア!!!!」

ドガガガガガガ

「きゃあぁあああぁ。」
エンジェルに惑星たちが次々襲いかかってくる。エンジェルはかわす術もなく宙を舞った。
エンジェルの服はボロボロに焼かれ川へと落ちてきた。

ザパーン

「!?ひっ。」
我に返ったルーシィは落ちてきたエンジェルに驚く。
「…!?あれ?」
ルーシィは何がなんだかわからないでいた。








 
 

 
後書き
というわけで13話完了デスネ。今回は早く出来たんじゃないでしょうか?これからも頑張って早くできるようにします!
それでは感想待ってまーす! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧