魔法科高校の有能な劣等生

前回の続きです。
短くてすいません。 

「君の魔法は重力変化が基本、根本的な主体になる。
そこを俺は付いてみた。」

「付いてみたって？」

「自己加速術式はその名の通り自身のスピードを高める魔法だ。
そして君の魔法は重力を操作する魔法。」

それがどうした？
そんな事は理解している。

「要るに君は自己加速術式との相性が最高なんだ。」

「だから何なんだ？
さっきから全く理解出来ん。」

それの言葉を聞いた達也の反応は溜め息
なんで理解できないんだ？
と言いたげな顔、目線。
いや、無理だから、それで理解出来たら天才だから。

「もっと分かりやすく言うなら
今、君は自己加速術式と重力変化の魔法を無意識に組み上げて融合させているんだ。」

「2つの魔法を融合？」

言葉で言うなら簡単なだが2つの魔法を融合、合体させる。
それは超一流の魔法師ですら出来ない者がいる位のレベル
そんな事を俺は無意識にやっている？

「君の魔法、グラビティで君の身体に掛かる重力を変換し
自己加速術式でその加速を何倍にも倍増させる。」

「それって可能なの？」

達也は簡単に俺にも分かり易い様に言ってくれたが
それが可能なのかは不安、いや、問題外の様な気分に

「不可能では無い。
君の家系、あればこそ出来る芸当だろう。」

「俺のって、無月のか。」

「それしかないだろ。」

無月、俺の一族の家系
重力を操り、魔法を封じる事の出来る魔法師にとっては天敵に成りうる存在
だが、それは終わりを告げた。
数年前に、

「それで調子はどうだ？」

「調子か、問題ない。
少し身体が軽すぎて不安な位かな？」

「それは我慢してくれ。」

そう言うと達也は歩きだし壁側に掛けていたCADを構える。

「無月、少し試してみないか？」

「試す？
この新しい術式をか？」

「ああ、それに君も結構試したがっている様に見えるよ。」

見抜かれていましたか。
確かに試したいとは思っていた。
今迄、上手く扱えず諦めていた術式、自己加速術式
それを新しく達也は改良し俺風にアレンジしてくれた。
試したく無い訳が無い。

「ビンゴ、流石は達也。
そこに痺れる憧れる（笑）」

「、、、、、、、、、」

急な俺の言葉に達也は何も言えないのか反応が無い。
少し恥ずかしく感じる。
だが、あえて恥ずかしいという素振りを見せない。
恥ずかしいと見られたらおそらく笑われるからだ。

「さぁ、始めよう。」

達也は口を開いた。
おそらくさっきの事は聞かなかった、そんな風に思っているのだろう。
だが、それはどちらかと言うと余計、恥ずかしく感じる。

「お、(｀０´)ﾉ ｵｳ！」